射法八節、第四節「打起し」

全日本弓道連盟、弓道教本第一巻より抜粋

「打起し」は弓を引き分ける前に弓矢を持った左右の両拳を上に
 あげる動作である。
「打起し」には「正面打起し」と「斜面打起し」との二つの方法
 がある。

一、正面打起しは、「弓構え」の位置からそのまま静かに両拳を
  同じ高さに打起こす。
二、斜面打起しは、斜面の「弓構え」から左斜面に打起こす。

「打起し」の高さは約45度を基準とするが、年齢や体格などに
よって多少違いがある。

「打起し」の際は精神身体ともにゆったりと伸び伸びした気持ちで、
 気息を整え「胴造り」のくずれぬように、また拳に無用な力を入
 れぬように、矢は常にほぼ水平に且つ体と平行に、両肩は下に沈
 むように注意しなければならない。

あたかも太陽が静かに昇る境地、無風帯の日に空に煙がゆったりと
立ちのぼる風情で、呼吸に合わせて静かに打起こすことがよい。



打起し
全日本弓道連盟、弓道教本第二巻より抜粋

打起しをたとえていえば、海の彼方から太陽が静かに何時とはなしに昇るよ
うに打起すのである。
拳だけが上がり肩根がさがるようにし、体は地(床)に埋めるが如く、首頭
は天に伸びるように心懸ける。
打起す気持ちとしては、止まるのではなく、どこまでも上に伸びている気持
ちがなければならない。
この際気息は十分整えることが肝要である(千葉胤次 範士)

[教歌]
風もなく、空に煙の立ちのぼる、
     心の如く、うちあげよかし(小笠原流)

打起し、構し儘に重々と、
    押手勝手に、片つりをすな(大和流)
和服での打起し
1)足踏み 2)胴造り 3)弓構え 5)引分け 6)会 7)離れ 8)残心(残身)