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全日本弓道連盟、弓道教本第一巻より抜粋 「引分け」は、打起した弓を左右均等に引分ける動作である。 「引分け」は射の運行にあたってその中心となるもので、 「引分け」の良否は次にくる「会」「離れ」に大きく影響する。 昔は「引取り」と称していたが、射を行う場合、弓を押し弦を 引いて弓を左右にひとしく引分けるのであるから、表現通り現 在は「引分け」と称している。 引分けを行う場合は、両拳に高低なくほぼ水平(または矢先が わずかに低い程度)にし、矢は体と平行に運び、矢先が上がら ぬよう的に向かって水平を保ちつつ左右均等に引分ける。 「引分け」の動作は、腰を中心とし、息合いと協応して、ゆっ たりと静かに、遅速なく、水の低きに流れるように左右均等に 引分けなければならないが、この場合、胸の筋骨と背の筋骨を 使って胸の中筋から左右に開くように体を弓の中に割って入る 気持ちが必要である。 いわゆる体(からだ)で引くことが肝要で、これが正しく行わ れると、弓矢と体との縦横十文字も正しく構成され、弓体が一 体となる。 注、 一、すべての動作は、腹筋と腰の鍛錬によって生きている。 二、引分ける場合、両手先のみで行うのではなく、胸部.背部 の筋骨を主体とし、妻手(勝手)は上膊部(俗に二の腕と いう)の力を用い、右手先は弦にまかせ、右肘で引くこと。 三、引分ける場合、縦線を軸とすることを常に留意すること。 四、左手に対して右手といい、押手に対しては勝手、弓手に対 しては妻手(馬手"めて")という。 五、筋骨=筋肉の働きによって骨格が正しく組合わされる。 |
| 引分け(大三) |
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全日本弓道連盟、弓道教本第二巻より抜粋 大三のとき、左腕は真直ぐに伸びてはいるが肘をカチッとはめないで、 例えば、豆一粒位の軟らかさを保持し、常に弓懐の気持ちを保存するの がよい。 その的の位置は、前ぱくの肘のうしろ辺につかず離れずの心懸けが必要 である。 左肘に弓懐の気持ちを残し、肘をクッションのように働かすことを主眼 としたのであって、手の内と左肩、右肩と右肘は詰所(つめどころ)と して大切なところで、これを「四部の詰」といっている。 大三の時、左手の位置は左足踏みの向きの上に揃えるがあよい。 また右手も肘までは右足踏みの向きの上に揃え、左右を体と平行させる。 (神永政吉 範士) [教歌] 引き取りは、げに大鳥の羽をのして、 雲井をくだる、心得ぞよき(小笠原流) 打ち渡す、烏兎(うと)の梯(かけはし)直なれど、 引き渡すには反橋(そりはし)ぞよき(日置流) |
| 和服での大三 |
| 1)足踏み | 2)胴造り | 3)弓構え | 4)打起し | 6)会 | 7)離れ | 8)残心(残身) |