ヨーロッパ軒 (福井県敦賀市)



カツ丼といえば、普通は「トンカツ&卵とじ」。でもね皆さん、福井県は違うんです。
福井県ではね、カツ丼といえば、「トンカツ&ソース」の

 ー
  ス
   カ
    ツ
     丼

     なんです

       よ!


というのも、今回ご紹介するヨーロッパ軒というお店が、ソースカツ丼のうまさを福井県じゅうに
広めてしまったからだそうです。早速、どんなものか試して参りました。


このヨーロッパ軒、総本店は福井市にあるんですが、のれん分けが相当進んでいるそうです。
今ではけっこうな店舗数になり、敦賀市にも数店舗を出店しています。
本日はその中から、のれん分け1号店である、「敦賀分店」さんにオジャマしてみました。
地図を頼りに、やっとこやっとこくりだしてみると、なんか壮大なビルを発見!


なんと敦賀分店、ビルディングではないですか!
ビルが建ったよソースカツ丼!!

ワクワクしながらヨーロッパ軒ビルに隣接している駐車場に車を停めて、ビル内部に潜入。
おおっと、1階はいきなり雑居ビルの無人の受付みたくなってます。
一見、とても食事処とは思えません。
無人と思わせて、突然刺客が襲い掛かってきそうな雰囲気もありますが、どうやら大丈夫な様子。
2階へ続く階段を登ります。ソースカツ丼に辿り着くまでに、各階で死闘を繰り広げる必要はどうやらなさそうです。

2階にあがると、今度は一変して、よその店なら1階にあるべき風景が広がっています。
左手にはメニューを表示したショーケース。右手にはレジカウンター。
そして正面には、ヨーロッパというにはあまりに安上がりな椅子とテーブル。座敷席まであります。
ホントにこんな地味な店で、おいしい料理が出てくるのか、とっても不安・・・・


とりあえず、定番の「ソースカツ丼」と、冬季限定の「牡蠣フライ」を注文。メニューとしては他にも、
「パリ丼」という名のソースメンチカツ丼など、けっこうバラエティ豊かです。
そうこうしているうちに、さあ、肝心のソースカツ丼がやって来ました!


なるほど、見た目は確かに「ソースカツ丼」。まさにその名の通りです。
写真では分かりにくいですが、カツは3枚乗ってます
ちなみにカツはカットされてませんので、一口ずつ食べ進むことになります。
果たしてハズしているのか否か、いざ味見!では一口・・・・


おっ!



サクッと一口かじりつくと、脂身がほとんど無いモモ肉でしょうか、さほどリキまずとも噛み切れます。
ウマいよコレ!もう一口サクッ・・・ナルホド!確かにウマい!
具体的に言うと、まずカツがウマい!やや薄めにスライスした豚肉に、
かなり細かいタイプのパン粉をまぶしてあります。
そしてここが肝心なのですが、今時珍しくラード油でしっかり目に揚げてあります。
最近はサラダ油で揚げたコクのないカツばっかりなので、
これは昔懐かしいと共に今や個性的な味と言ってもいいでしょう。
さらにソースのほうも、甘めに味付けした特製ソースがたっぷりかかっていて、
このコクのあるカツに非常に良く合います。なるほどね〜、こりゃ繁盛するワケですよ。


さらに冬季限定牡蠣フライです。こちらも、一口ほおばると牡蠣フライ独特の牡蠣の甘みが
ジュワーっと染み出てきて、やっぱりウマい!臭みのない、いい牡蠣使ってます。
しかも、写真見てもらったらわかるでしょうが、トンカツとは揚げ具合が全く違ってます。
牡蠣に余計な火を通さない配慮でしょうか。なんとすばらしい配慮!ハラショー!


というわけで、有名チェーン店なのに評判通りおいしいソースカツ丼を堪能した次第です。
ちなみにその後も通いつめておりまして、パリ丼も頂きましたが、やはりウマかったです。
ラード油のコクを堪能できる良店でありました。皆さんも是非どうぞ。