みやーんが申し込んだパックは、6月、JTBの「とくだねホノルル」パーシャルオーシャンビューであった。たぶん、初心者さんコースである。今まで数え切れない人々が、何の問題もなく満喫してきたであろうコースである。くどいようだが、初心者さんコースである。なのに、みやーんときたら、「ハワイには一度行った事はあるけど、あの時は会社主催で、添乗員もついてたし、空港ではどんな手続きをすればいいのだ?迷子になるんじゃないのか??英語喋れないし、どーしよう???」とパニックになり、あげくのはてに、「飛行機はダメだ。電車、バスをご利用しよう!」とか言い出す始末。
とか何とか言ってるうちに、ついに来ました出発当日。電車、バスをご利用して関空まで辿り着いたみやーんは、約300人の報道陣に取り囲まれることもなく、指定された国際線ロビーに向かった。するとそこに、いるではありませんか、「JTB」の旗をもったオネエサンが!おもむろに近寄り、「あのー、このツアーで出発するんですけど…」と尋ねると、「はい、それでは、あそこのカウンターで荷物を預けて、○○時にココに集合して下さい」とのこと。なーんだ、大丈夫じゃねーかでございます。あとは、集合時間まで空港内を徘徊して、オネエサンの指示に従って、気がつくともうノースウエストの機内であった。グアムのCFでもおなじみ、約8時間のフライトが終れば、そこはもう…
(そ、そうだ、そこはもう、外国!もう、あのオネエサンはいないし、いやーん、どうしよう !?)と一人アセるみやーんをよそに、唸るエンジン、飛び立つボーイング。その数時間後に、着陸後の案内があるとも知らず、ひたすらガイドブックと格闘するみやーん。そして、巻末に「入国について」という項目を発見し、ご丁寧な空港の案内図を必死に暗記するみやーん。そこにやって来たドリンクサービスの外人スチュワーデスに、みやーんはこうオーダーした「ぢゅうろくちゃ!」