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マスター:久宗貴規(マウンテン生駒)

喫茶畑 〜コーヒー店レポート1〜

 新年、明けましておめでとうございます。

  また新たな年を迎えました。
  毎年、「今年のテーマ」として抱負を決め、それに沿って店を充実させていくように営業しています。ちなみに去年は「伝える」でした。コーヒー教室をはじめ、新たなコーヒーのネーミングなど知識や考えを出来るだけ多く具体的にかつ自分らしく伝える事に努めました。今年はまだ決まっていませんが、去年の「伝える」を更に広げつつ、プラスαを考えたいと思います。

  今年は、突然の寒気でとにかく「寒い!」元日からスタートしました。これが普通といえば普通なのですが、突然放り出されたような状態は辛い・・・
  でもって寒くなると恋しくなるのが「鍋」。鍋には欠かせない白菜、ねぎ、春菊、大根などの野菜が旬を迎えます。結露でまっ白になった窓ガラスが、この時は流石に「情緒」を感じます。外の寒さを目で感じながら、今ここにある空間の「暖かさ」をしみじみと感じてしまう瞬間に、改めて「鍋っていいなぁ〜」と思うのです。
  ただ、時々「鍋にコーヒー入れたらどうなるだろう?」と、ふと考えてしまう悲しい性。さすがに挑戦する勇気もなく、半分「闇鍋」状態を想像しながら自分の職業を呪います。でも、もしかしたら「美味しい!!」かも・・・。
  そんなコーヒーの事ばかり考えていると、やはり「コーヒー」と名の付く商品があれば衝動的に思わず買ってしまいます。商品の味を原材料のチェックなどで想像し、おおよその味の見当を付けて時々ヒットする商品に「お〜こう来たか!」と喜んでる状態です。
  同じように喫茶店めぐりも。私の場合は主にコーヒーに力を入れているっぽいお店ばかりですが、「自家焙煎コーヒー店」や「コーヒーの美味しい店」と聞くと、とにかく行きたくなり、時間があれば出来るだけそれらのお店に伺うようにしています。

  最近では東京に用事があった時にその用事ついでに数件回りました。
  コーヒーを勉強してからず〜っと行ってみたかったお店が「表参道」にあって、やっとその念願が叶いました。「美味しい」と言う噂は何度か聞いたことがあり、兼ねてからそのユニークな焙煎方法と抽出方法にとても興味がありました。そしてその焙煎に用いる焙煎機は、私が始めて購入した焙煎機と同じ物で、そこから生まれる「うまいコーヒー」の味を確認したかったのです。
  そして12時開店と同時に訪れました。店内はとてもクラシックな雰囲気を漂わせており、焙煎で出た煙で燻された?天井は、スス汚れて真っ黒になっています。多少照明の関係も否定できませんが、かなり重厚な感じの店内。しかし、とても清潔感があり「どっぷり」と寛いでしまえる程の落ち着きを持っています。
  ここではコーヒー豆のグラムを指定した後、「ネルドリップ」でゆっくりと丁寧にコーヒーを点ててくれます。これは必見です。ポットは動かさず糸の様な細いお湯で注ぎ、ネルフィルターを動かしコーヒー豆に満遍なくお湯を当てる。私も何度か挑戦しましたが、これがなかなかうまく出来ません。      
  そして、とても丁寧に抽出され出てきましたコーヒーは期待を裏切らない味わいで、濃厚な中の甘味、キレ、コクそしてなんと言っても「嫌味」のないバランスの良い味わいがとても印象的でした。ダークロースト特有の刺す様な苦味ではなく、豆の量が多いだけのアクのある濃度でもなく、それでいて口当たりの量感(コク)と甘味はしっかりとした味わいで、とても美味しく頂きました。あまりジャズに詳しくない私ですが、コーヒーが運ばれて来たその時バックに流れた曲、それは「Take Five」。少し大きめの音量が体に心地よい振動を与え、深い味わいのコーヒーを頂きながらとてもゆったりとした時間を楽しませてくれました。「あ〜来てよかった!」と心から思うのでした。

ネルドリップ式のポイント!
@ コーヒー豆は、中深煎り〜深煎り豆をチョイス!
A コーヒー豆の量もやや多めに使う!
B ペーパーフィルター用(中挽き)よりも、やや粗めに挽く!
C ネルの中心にコーヒーの粉を詰め込む。(スプーンを使い、中心部分を何度か突き刺します。コーヒーの粉が詰まってくると少し硬くなります。)詰め込んだら中心部分を軽く指で押し、くぼみを作ります。
D 沸騰したお湯を火からおろし45秒〜1分待ち、温度を下げて注湯する。
「蒸らし」後、細いお湯でゆっくりと時間を掛けて抽出する。
これからのポイントを活用して
美味しい「ネルドリップコーヒー」をお楽しみください。
今月のおすすめコーヒー「カフェ ティエドール」

 以前ご紹介した内容からリニューアルしました。
 コンセプトはそのままに味わいの特徴と輪郭をはっきりさせた形です。
 コロンビア・サンチュアリオを中心に深煎りコーヒーをベースにブレンド。深煎りコーヒー特有の口当たりと後口の苦味を抑えるブレンド配合により嫌味の少ない深みを楽しんで頂けます。芳ばしいアロマの広がりとコーヒー感はキープされ、濃淡に関わらず美味しく飲んで頂けます。

配合豆・・・ コロンビア・サンチュアリオ(フルシティーロースト)
ブラジル・ムンドノーボ(フルシティーロースト)
リントン・マンデリン(フルシティーロースト)
ブラジル・サントスNo.2(シティーロースト)
コロンビア・スプレモ(シティーロースト)
ジャワ・ロブスタ(シティーロースト)
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