KCN-Netpressアーカイブス

人と心とふれあいと
Vol.21


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松本真理子さん
マリンバ奏者
松本 真理子さん

音色が踊る、心が響くマリンバの華


 今年、音楽活動30周年を迎え、例年以上に多彩な演奏を披露した松本真理子さんは、待望のCD「自奏伝」をリリースするほか音楽プロデューサーとしての才能も発揮するなど、音楽の世界を超えて注目を浴びました。

「30周年はひとつの区切りでした。7月20日にパーティーを開いたんですが、本当にたくさんの方々が駆けつけてくださって嬉しかったんです。マリンバという楽器は演奏するのに体力が要りますから、70歳や80歳で現役というわけにはいきません。30年をひとつの区切りとして、これからどう音楽活動を展開していくかという私の第2ステージの始まりでもあったんです。大切なターニングポイントに皆様から大きな励ましをいただきました」

 明るくて、楽しい松本さんの周囲には多くの人々が集います。音楽の仲間だけでなく、それよりももっと多くの異業種の友人知人に恵まれているのは人柄と何よりも素敵な演奏の魅力でしょう。どんな小さなコンサートでも華やかな舞台衣装に身を包み、全身を使っての的確で華やかな演奏は、参加者を魅了してしまいます。一つひとつの音が明瞭で透き通り、からみあって跳ね、踊るというのでしょうか、聞いていて心が浮き立ち、いつの間にか元気になるから不思議です。そんな松本さんのコンサートはいつも満員。

「今は現役の演奏家。多くのお弟子さんに憧れられるようでありたいと思っているんです。
練習がその基本ですよね。技術をキープし、もっと進もうと思えば更に練習。そして、教育も大事な仕事なんです。お弟子さんには礼儀作法、社会人としてのルールも教えます。演奏家は一人では何もできません。舞台を支える多くの方、お客様にはきちんと挨拶、感謝できないといけません。気配り配慮も勉強なんです。
これからの私にとって、最も大きな仕事になるだろうと思うのが音楽プロデュース。今までも手がけてきたんですが、結構評判もいいし、楽しいし」
阪神大震災、三宅島噴火などにも音楽家としてできることをとチャリティーコンサートを開き、さまざまな福祉団体にもボランティアでのコンサートと多忙を割いての活動も松本さんの人間大好きの心の発露。大輪のマリンバの華は、早くも実りへの心づもり。どんな甘やかな果実がもたらされていくことでしょう。


*松本真理子デビュー 30周年記念CD「自奏伝」は3000円(税抜き)

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