| 一月のことは睦月というのは良く知られたことですが、ほかにも初春月、祝月、太郎月なんて呼び名のあるようです。
さて、お正月には初春とか新春と言って、テレビの番組にも“新春特別”などと銘打って華やかな感じを出していますが、真冬の最中に春というのは実感からは少し遠い気がしませんか?
これは東洋の暦、立春正月の名残のようです。1年365日にどこかで区切りをつけるとすれば、どこがいいのでしょう。昼の長さが最も短い冬至や長い夏至、昼と夜の長さが同じ春分や秋分というのもいいかも知れません。冬至は短くなっていた日がこの日を堺に長くなっていきますから新しい太陽が新たに生まれる再生の時、一陽来復として崇められてきました。農耕の周期で見ると、収穫の終わった秋から種蒔きまでの間に正月を迎えるのが都合のいいことでしょう。1年という単位は太陽や月の動きと稲作でいう春耗秋収の周期も加わって先人たちが考えだしてきたものです。“一米”と書いて“ひととし”などと読むのもそんなところからだと思われます。
現在の太陽暦は一陽来復の冬至が正月、ヨーロッパの暦は春分が正月、東洋の暦では冬至と春分の中間である立春を正月の基本にしたのです。日本には東洋の立春正月の「春」が残っていますが、ヨーロッパでは9月のことを春分の3月から数えて7番目の月という意味でセプテンバー、フランス語なら春のことをプランタンといいますがこれには最初の時という意味があるようです。
一月にはさまざまな意味があるようですが、やはりそれだけ良い年であるようにとの願いが込められているのでしょうね。
さて、今年はどんな年になるのでしょうか。不景気風も吹き払われて、爽やか年になるようにと初詣のお賽銭も弾んでみましょうか。
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