おいしいものと一口でいいますが、その内容は実に様々、百人百様、百皿百種の味があるものです。でも、素材が良くて、包丁の技が冴えたら、これはもうとびきりのおいしさではないかしら。若い頃から包丁の技の冴えには定評のある店主奥田さんは、5、6年前から野菜作りも手がけるようになりました。
納得のいく野菜を求めるうち、遂に自家農園を持つに至り、土作りから始め、無農薬、有機肥料の安全でしっかりそのものの味がする野菜を作っています。今では、ほとんどの野菜を調達できるとか。手作りの大豆で作った豆腐は甘味があり、薬味や醤油も不要です。菊菜、ほうれん草、大根など野菜にこんな特有の香りと味、甘味があったのかと驚いてしうほど。歯触りも違います。
そうそう、山で掘り出した自然薯も特筆の価値があります。朝から収穫した野菜がその日の素材。味にこだわる店主の心意気が伝わります。もちろん、魚の新しさと包丁の技はここならでは。食事を引き立てるお酒の選定眼も知る人ぞ知るところです。
東北泉、不老泉、上喜元、山鶴、飛呂喜酒造といった日本酒、田蔵、月の中、薩摩の薫り、百年の孤独、中村などの焼酎は愛好家が聞けば自ずから笑みがこぼれるとか。
ざる豆腐1200円、自然薯1200円、おまかせ料理は1万円から。
吟醸酒は8勺1000円〜、焼酎700円〜。
お昼は3000円〜5000円の農園料理コースもあります。 (予約のみ)
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