大和郡山市郊外の穏やかな田園風景の中に堀内エッグファームの鶏舎があります。中には約一万羽の鶏が並び、元気に餌をついばみながら鳴き声と羽音をたてて卵を生んでいました。鶏舎の隣には餌の調合所。トウモロコシ、牡蛎ガラ、米糠、魚粉が季節によって割合を変えつつ調合されています。

　堀内丈徳さんは「餌は卵の味に大きく影響します。食べる以上のものはできませんからね。買ってきた餌を与えるのは楽でしょうけれど、何をどのくらい食べさせているか知っていたいし、手間がかかっても続けていくつもりです。肉骨粉なんて、使ったこともありません」
　堀内さんの卵は生協に”桜たまご”として出荷されていますが、これは赤鶏と白鶏とのかけ合わせで、卵がほんのり赤味がかっているところからのネーミング。味は赤卵に負けないおいしさで定評があります。
　少し離れた自宅前にも約一万羽の鶏舎があり、ここでは直売もしていて、遠くからも新鮮でおいしい卵をと求めに来るそうです。日常的にいただく卵こそ安全でおいしいものを選びたいものです。

■営業時間　9時〜13時頃(直売)　無休
■大和郡山市池之内町540　TEL0743-52-3967

　神々の山として知られる金剛葛城山。麓には最も古い道のひとつとして知られる葛城古道が続いています。そののびやかな風景の中で作られるハムとソーセージは、すべて手作り。もちろん豚もここでじっくり育てられています。
　代表の泉沢さんは「今、肉骨粉のことが話題になっていますが、ここでは子豚の時に魚粉、その後脱脂粉乳、大麦などで育てています。味は餌によって変わりますから、いろいろ試してきたんです。早く大きくすることよりもじっくりおいしい豚に育てています。一日、ゆっくりと来て、見て食べて遊んでください」とのこと。
　ハム、ベーコンは山桜のスモークであっさりとして、しかもこくのあるおいしさです。
生肉はロース、ヘレ、バラがかたまりやスライスで用意されています。豚まん、ハンバーグ、といった加工品ももちろん手作り。
予約すればソーセージ作りも体験できるし、周囲の畑で採れた野菜や豚肉を使ったお洒落なコース料理もいただけます。
ハムは100g　360円から、ソーセージ150g　500円、生肉ミックススライス500g　1,000円など。