大阪府内でネッタイイエカが生息
クロゴキブリの生態


平成13年2月10日 読売新聞:夕刊より
熱帯蚊”飛来”関空で繁殖
厚生労働省関西空港検疫所の調査より、「ネッタイイエカ」が関西国際空港で、繁殖していることがわかった。
平成12年7月と12月に空港島南西の側溝で、同種のボウフラ(幼虫)を発見した。
熱帯地方に生息しているチョウ類の昆虫類が、台風等の気流に乗り高知県、和歌山県等に飛んできて、一時繁殖することはよくあることですが、冬の寒さにやられてしまし、定着はできないようです。「ネッタイイエカ」が大阪に定着しているとの報道は、環境に適応してきていることを、示しています。
ネッタイイエカ
ヒトのフィラリア症にもいろいろな種類があり、その代表的なものがバンクロフト糸状虫という虫によるフィラリア症です。バンクロフト糸状虫はネッタイイエカという夜間吸血性の蚊によって媒介される。

フィラリア症
フィラリア(寄生虫)がリンパ管内に入って成長するので、リンパ液が流れず、リンパ流をせき止める.そのため組織液の貯留が起こり,下肢や陰嚢にむくみをきたし、足や手がまるで象のように大きく腫れて、表面がざらざらし皮膚には細菌も増殖してこのような病変を作る(象皮病)。感染した人の全てが象皮病になるのではないが、発症すると治療しにくい熱帯病である。
熱帯や亜熱帯に多く、世界中で1億2千万人が感染している。


平成13年3月4日
大阪枚方の家でクロゴキブリの1齢幼虫を発見
新聞紙の間からクロゴキブリの幼虫が1匹でてきた。秋口に外から侵入したクロゴキブリが家の中で産卵し、暖かい室内で卵から孵った幼虫と思われる。成虫の生息している可能性が大きい。
わずかな隙間を隠れ家とし何でも餌にするため、いったん入り込んだゴキブリを駆除することは容易ではない。暖かくなると、殺虫剤のコマーシャルが増えて来る。煙霧剤は部屋中煙でいっぱいになるため、効果があるように思われるが、それだけで絶滅することは難しい。
部屋を掃除し、できるだけ餌となるような物を片づけ、毒餌を使う方法が効果的に駆除できる。
クロゴキブリ
大阪では卵から成虫になるまで約1年かかる。卵、幼虫、成虫と変態している昆虫で、同じような変態をする昆虫に、バッタ、キリギリス等がいる。
あらゆる物を餌としており、生息場所には糞を付けている。畳表等をかじることもある。
見ただけで不快な感じがあり、嫌われ者であるが、生息場所によっては伝染病の媒介をする場合がある。

見つけると、不必要にスプレー式の殺虫剤を使用すことがあり、部屋の中に化学物質をまき散らすことになる。

駆除は、化学物質による室内汚染が無いように毒餌を使う方法が適切です。
毒餌の作り方は、色々紹介されていますが、作りやすい方法を説明します。
1個10gの毒餌を100個作る場合
小麦粉=320g:米ぬか=320g:ホウ酸=320gに黒砂糖40gを加えます。あらかじめ混ぜておいて、水を加え団子状にします。約100個できるよう分けながら作っていきます。

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