A120
予想外の結果
真の敗者はマスコミ


 自民党が圧勝した今回の衆議院選挙の結果は、民主党や、自民党の抵抗勢力にとっては、予想外の結果であったと思います。参議院で郵政民営化法案が採決される直前の「雰囲気」からは、想像もできなかった結果だと思います。「漁夫の利、千載一遇のチャンス」と、色めき立った民主党や、まさか解散はあるまいと高をくくっていた亀井・綿貫等の抵抗勢力だけでなく、解散に反対した森前首相、島村農水相らにとっても、このような結果は予想外であったと思います。
 ではなぜ、彼らにとって予想外の結果になったのでしょうか。それは、彼らが新聞・テレビの報道を真に受けて、国民の多数が民営化を支持しているとは思っていなかったからだと思います。

 郵政民営化法案の審議が大詰めを迎えていた当時、新聞やNHKは連日、亀井、綿貫ら「抵抗勢力」の行動・発言を大きく取り上げていました。「抵抗勢力」の声のみを伝えていました。彼らの「国民は、今、なぜ民営化が必要なのか疑問を抱いている」、「審議が拙速である」などの発言ばかり報じていました。

 この中にあって小泉首相ひとりが、マスコミのウソを見抜いていたと言えます。選挙の結果を見れば、国民は、「郵政民営化がなぜ必要なのか」を、よく理解していたことは言うまでもないことです。

 このような結果を見れば、「靖国神社参拝」や「教科書問題」が選挙の争点になれば、日頃のマスコミの報道を真に受けている人達にとって、同様に「予想外の結果」になる可能性があると思います。

平成17年9月17日   ご意見・ご感想は   こちらへ    トップへ戻る   目次へ