A214
東日本大震災の「月命日」や札幌の「ササラ電車」など、ニュースの価値が低いもので時間つぶしをするNHKのニュース・報道部門は無能・怠慢の誹りを免れない

 今日のお昼(正午)のNHKのテレビニュースの中で、次の様な2件が報じられていました。
------------------------------------------------------------------------------
津波で妻と娘を亡くした男性が祈り 東日本大震災から9年7か月
2020年10月11日 12時19分 NHK



 
東日本大震災の発生から11日で9年7か月です。宮城県名取市では津波で妻と娘を亡くした男性が、月命日のこの日も仏壇の前で静かに手を合わせ、祈りをささげました。

 宮城県名取市では9年7か月前の震災で900人以上が亡くなりました。

 市内の災害公営住宅で1人で暮らしている
松浦正一さん(72)は11日、津波で亡くなった妻の典子さん(当時63)と、娘の裕子さん(当時36)の遺影の前で祈りをささげました。

 松浦さんは、名取市閖上地区にあった
自宅が津波で流され、仮設住宅などでの生活を経て3年前からは災害公営住宅で暮らしています。

 松浦さんは、
毎朝、自宅にある2人の遺影が並んだ仏壇に声をかけているということで、11日はお茶など供えたあと「おはよう。雨なので午後からお墓参りにいきますね」などと話しかけ、静かに手を合わせました。

 松浦さんは「2人が亡くなったのを知った時は残念でなりませんでしたが、まもなく震災から
10年を迎えるということで、少しずつ気持ちも落ち着いてきたように思います。2人には、これからも元気に過ごせるように見守っていてくださいと、話しかけたいです」と話していました。
----------------------------------------------------------------------------
札幌の冬の風物詩 除雪の「ササラ電車」を準備
2020年10月11日 12時15分 NHK



 冬の訪れを前に、
札幌市で路面電車の線路を除雪する「ササラ電車」の運行に向けた準備作業が行われました。

 「ササラ電車」は、長さ30センチほどの竹を束ねたササラと呼ばれる
ブラシを回転させて線路を走る除雪専用の車両で、大正14年から運行が続く札幌の冬の風物詩です。

 ことしも雪が降り始めるのを前に、札幌市中央区の車両基地で除雪車に
ササラを取り付ける作業が行われました。

 作業にあたった運転士たちは車両の前方にササラを取り付けると、早速、
試運転をして正常に回転するか確認していました。

 運転士の橋田良介さんは
「市民の皆さんに安心して路面電車に乗ってもらうためにもしっかりと除雪を行いたい」と話していました。

 「ササラ電車」は札幌市内に雪が降り積もる来月中旬ごろから来年3月ごろまで運行するということです。
------------------------------------------------------------------------------

 どちらも放映時間は約
1分10秒ほどで、合計約2分20秒ほどでした。日曜の全国ニュースの所要時間10分の中で、かなりのウェイトを占めていますが、内容的に見ると、どちらもこれがニュースか、わざわざ全国の視聴者に見せる価値・必要があるのかと言う内容だと思いました。

 最初の東日本大震災のニュースは9年7か月の
月命日と言うことで、NHKはこの様な内容を毎月(?)報じています。仮に毎月追悼の必要があったとしても、全国ニュースの時間に毎月流す内容ではないと思います。

 次の札幌市の
「ササラ電車」のニュースですが、これは路面電車用の除雪車の準備作業で、年中行事化していますが、近年は暖冬降雪量も減少しており、それほど注目を集める行事ではなくなっていると思います。

 そして、この二つの
“ニュース”に共通することは、これらのニュースは事前にあらかじめわかっていることで、決して“事件や出来事”ではなく、取材は容易であると言うことです。

 一方で、
全国、全世界では、これらよりも遙かに重大・重要事件や出来事が絶え間なく発生していることを考えると、このようなニュースの価値が低いもので時間つぶしをするNHKのニュース・報道部門は無能・怠慢の誹りを免れないと思います。

令和2年10月11日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ