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子供人口減少の継続・拡大を「少子化の進展」と肯定的に表現し、その原因を「コロナ」に転嫁した読売新聞 −現在「少子化問題」に関わる一部の人達の異常な言動−
5月4日の読売新聞は、「子どもの人口1465万人、41年連続減…22年ぶり全都道府県で減少」と言う見出しで、次の様に報じていました。
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子どもの人口1465万人、41年連続減…22年ぶり全都道府県で減少
2022/05/04 22:16 読売
新型コロナ
総務省は、5日の「こどもの日」に合わせ、15歳未満の子供の推計人口(4月1日現在)を発表した。前年より25万人少ない1465万人で、41年連続の減少となった。22年ぶりに全都道府県で減少しており、少子化の全国的な進展や、新型コロナウイルス感染拡大による影響の大きさが浮き彫りになった。
(以下略)
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「子供の人口が41年連続で減少」し、「その範囲が22年ぶりに全都道府県に拡大した」事は、日本にとって不幸な事態の継続・拡大であることは明らかです。それを「進展」と表現し、更にコロナに責任転嫁するのは異常です。
辞書によれば、「進展」とは、「新たな局面があらわれること。また、物事が進歩・発展すること(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%80%B2%E5%B1%95/)」とされています。
「少子化の継続・拡大」はどう考えても「進歩・発展」ではないし、「新たな局面」でもありません。例えば新型コロナがウィルスの変異により「新型株」による新たな感染拡大が確認されたことを「新たな局面」であるとして「進展」と表現する人はいません。
進展とは、「新たな局面」としても、それは肯定的な展開である事が前提で、少なくとも否定的な展開を「進展」と表現する人はいません。
この記事には読売新聞及び一部の少子化問題に関わる人達の、少子化対策の破綻を覆い隠さんとして異常な言動に走っている姿が見え隠れしています。
令和4年5月16日 ご意見・ご感想は こちらへ トップへ戻る 目次へ