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安倍元首相暗殺事件の警察(奈良県警)の大失態を批判するどころか、その汚名挽回に協力するNHK −記者クラブは役人とマスコミの癒着の温床−
7月13日のNHKテレビニュースは、「安倍元首相銃撃 発砲地点から約90m先の立体駐車場の壁に弾痕か」と言うタイトルで、次の様に報じていました。
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安倍元首相銃撃 発砲地点から約90m先の立体駐車場の壁に弾痕か
2022年7月13日 14時20分 NHK
安倍元総理大臣が奈良市で演説中に銃で撃たれて死亡した事件で、警察は13日朝、現場周辺でこれまでより範囲を広げて大規模な検証を行い、容疑者が銃を撃った地点からおよそ90メートル先の立体駐車場の壁に銃弾が当たったような痕跡を確認しました。
警察は、容疑者の作った手製の銃が強い威力を持っていたとみて、詳しく調べています。
今月8日、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡した事件で、警察は奈良市の無職、山上徹也容疑者(41)を逮捕し、殺人の疑いで捜査しています。
この事件で警察は、13日午前5時前からおよそ2時間、現場周辺の道路を封鎖し、これまでより範囲を広げて、まだ見つかっていない銃弾などの遺留品を捜す大規模な現場検証を行いました。
事件に使われた手製の銃は、1回に6つの弾が発射される構造とみられ、山上容疑者は2回発砲した疑いがあります。
これまでに発砲地点からおよそ20メートル先にあった選挙カーの看板に銃弾が貫通したようなあとが見つかっていますが、警察によりますと、13日の現場検証では、さらにその先、発砲地点からおよそ90メートル先の立体駐車場の壁に3か所、銃弾が当たったような痕跡が確認されたということです。
痕跡は高さ4メートルから8メートルの位置で、安倍元総理大臣が演説していた場所や銃弾が貫通したようなあとがあった選挙カーの延長線上で、矛盾はないということです。
警察は、容疑者の作った手製の銃が強い威力を持っていたとみて、詳しく調べています。
一方、警察は、早朝の時間帯に現場検証を行った理由について、交通や献花に訪れる人への影響を考慮したと説明しています。
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犯人が逮捕され、凶器も確保され、犯行時の動画まで揃っていて、犯人も黙秘どころか次々と素直に供述していることが報じられている現段階で、警察が大がかりの態勢で、周囲の弾痕を探すのは無意味とは言わないまでも、大きな意味はありません。なぜ今そんな事をして、また、それをNHKが大々的に報じるのか、大変不可解です。
更に「一方、警察は、早朝の時間帯に現場検証を行った理由について、交通や献花に訪れる人への影響を考慮したと説明しています」の部分は、視聴者が知りたい内容ではなく、単に警察が知らせたい内容であるに過ぎません。
警察にあるのは大して意味の無い現場検証を、早朝から取り組んでいることを汚名挽回の材料としてアピールしたいと言う思惑だけです。そして、NHKは視聴者にとってはどうでも良い警察のアピールに、積極的に手を貸しているのです。
警察とNHK(マスコミ)の“癒着”が窺われます。各地の役所に設けられている“記者クラブ”は“癒着の温床”となっているのが実態だと思います。警察は機会を見て、このNHKの“貸し”(警察の借り)に対して、“返礼”をする事でしょう。
一方で7月13日の読売新聞は、犯人の母親が旧統一教会(現、世界平和統一家庭連合)に1億円を寄付し、破産したと報じていますが、これこそ視聴者が一番知りたいことですが、NHKは何も報じていません。
令和4年7月14日 ご意見・ご感想は こちらへ トップへ戻る 目次へ