A244
“徴用工”を巡る意味の無い韓国大統領の発言を、詳細に(肯定的に)報じるNHKは日本の放送局か

 8月17日のNHKのテレビニュースは、「韓国大統領 『徴用』めぐる問題 資産『現金化』前の解決目指す」と言うタイトルで、次の様に報じていました。
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韓国大統領 「徴用」めぐる問題 資産「現金化」前の解決目指す
2022年8月17日 13時07分 NHK


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韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題について「
日本が憂慮している主権問題と衝突せずに原告が補償を受けられる方法を深く考えている」と述べ、日本企業の韓国国内にある資産が売却される「現金化」の前に問題を解決したいという姿勢を強調しました。

ユン・ソンニョル大統領は17日、就任から100日を迎えたのに合わせて、大統領府で記者会見を行いました。

この中で、ユン大統領は冷え込んだ日本との関係について、ことし6月にNATO=北大西洋条約機構の首脳会議が行われたスペインで、岸田総理大臣と
ことばを交わしたことなどを挙げて「未来志向の関係の土台を作った。日本との関係を早く回復し発展させていく」と述べました。

そのうえで、太平洋戦争中の
「徴用」をめぐる問題について「日本が憂慮している主権問題と衝突せずに原告が補償を受けられる方法を深く考えている。私は肯定的に見ている」と述べ、日本企業の韓国国内にある資産が売却される「現金化」の前に問題を解決したいという姿勢を強調しました。

そして、歴史問題について「
両国が未来志向の関係を強化する時、譲歩や理解を通じて、より早く円満に解決できると信じている」と述べました。

(以下略)
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 ここで大統領が言っていることの中で、ポイントを
1.
主権問題
2.「未来志向」、「解決したいという姿勢を強調」、「関係を早く回復し発展させていく」、
  「深く考えている」、「私は肯定的に見ている」、「早く円満に解決できると信じている」の部分
3.歴意問題について「
両国が・・・譲歩や理解・・・」
  の3点に要約して考えたいと思います。

 日韓関係が、今日の
“最悪”に至ったのは、韓国が“慰安婦”、“徴用工”などで、協定・約束違反を繰り返してきたためで、その集大成・行き着いた所が今日の事態です。
 
責任は100%韓国にあります。解決を望むのであれば、それは韓国がどうにかする以外にありません。

 韓国が
「主権問題」という言い方をすると、何か“判決”の趣旨・賠償の命令には問題は無いが、韓国の裁判所が他国(日本)に賠償を命ずる事は出来ないと言う“主権問題”だけがネックになっているかのように聞こえますが、日本側が言っていることは、韓国の裁判所の判断は国際法である「日韓請求権協定」に反しているという事が第一です。
 
“主権問題”云々は少しピントが外れています。

 「
主権問題と衝突せずに原告が補償を受けられる方法」とは、本質を逸脱した“詭弁・奇策”を練ろうと言うものであり、到底議論に耐えるものではありません。

 次に、「未来志向」、「解決したいという姿勢を強調」、「関係を早く回復し発展させていく」、「深く考えている」、「私は肯定的に見ている」、「両国が・・・譲歩や理解を通じて」、「早く円満に解決できると信じている」、などの大統領の発言は、
中身のない根拠も示さない空虚な言葉の羅列で、単なる希望(本心かどうかすら怪しい)を繰り返しているだけで、具体的で進展(解決への道筋)を示すものは皆無です。これでは進展(解決)は期待できません。

 その中に「
両国が・・・譲歩や理解を通じて」という部分がありますが、日本に譲歩を求めるのは筋違いであり、この一言で“未来志向”以下の空虚な言葉の連発は日本に譲歩を求めると言う本心を隠蔽する為のものである事を露呈しています。

 要するに今回のこの大統領発言からは日本は
何も期待出来ません。何の意味もないことを意味ありげに発言して日本に譲歩を迫っているだけです。そういう言動に対しては、本来日本側としては無視するのが一番です。それしかありません。
 それをさも
意味がある(前向きの)発言であるかのように肯定的に(否定的でなく)報じるNHKは、一体「日本の放送局なのか」と言いたくなります。

令和4年8月18日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   
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