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全閣僚の半分近くがいわゆる“世襲”議員であるのは健全な民主主義社会とは言えない −マスコミは民主政治の障害物−

 9月14日の読賣新聞は、「第2次岸田再改造内閣 閣僚の横顔 (敬称略)」と言うタイトルで、下記の様な新閣僚の一覧表を報じていました。

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 これを見ると岸田総理(父文武は衆院議員)を含めて全員で
20名の閣僚の内、9名がいわゆる“世襲”議員で、その中の女性閣僚5人の内3人が世襲です。これは明らかに好ましくない異常事態です。この記事を書いた記者は何も感じないのでしょうか。何の意味もない似顔絵を描く暇があったら、“世襲”を論じるべきです。

 
岸田・河野の2人を見れば、世襲が有効でなく有害である事は明らかであると思います。
 これは
選挙制度が有効に機能していないことを意味しています。そしてその責任の大半はマスコミにあります。世襲議員が無能であると言う事実を報じず、国民が選挙に不信・不満を抱いていることを報じていないのです。

 マスコミは世襲議員を
歓迎しているのです。それはなぜでしょうか。民主主義が正常に機能して、国民の多数意見が政治に反映する社会であれば、マスコミが自分たちの意見を政治に反映させるのは困難です。それよりも国民の多数意見が政治に反映しない歪んだ社会の方が、マスコミが自分たちの意見を政治に反映させることが容易だからです。

 まさに
“マスコミは民主政治の障害物”というのが現実です。

令和5年9月17日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ