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国民を欺いてきた偽りの「少子化対策」と「外国人労働者問題」の行方
7月24日のNHKテレビニュースは、「日本の人口 1億2488万人 去年より約53万人減 外国人は過去最多」と言うタイトルで、次の様に報じていました。
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日本の人口 1億2488万人 去年より約53万人減 外国人は過去最多
2024年7月24日 17時01分 総務省 NHK
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2024年1月1日現在の日本の総人口は1億2488万人余りで、前の年よりおよそ53万人減りました。日本人の人口が15年連続で減少した一方で、外国人の人口は初めて300万人を超え、過去最多となりました。
目次
日本人の人口は86万人減で最大に
東京を除いたすべての道府県で人口減
人口の増減 市区町村でみてみると…
年齢階級別人口ランキング 市区町村別
注目
外国人の人口は300万人超 調査開始以降“最多”
外国人は全都道府県で増加
増加割合のトップは “熊本県”
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総務省のまとめによりますと、2024年1月1日現在の住民基本台帳をもとにした外国人を含めた日本の総人口は、1億2488万5175人でした。
前の年の同じ時期と比べて53万1702人、率にして0.42%減りました。
(中略)
東京を除いたすべての道府県で人口減
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前の年と比べて人口が増えたのは東京都のみで、増加数は3933人でした。
ほかの46の道府県はすべて人口が減りました。
(中略))
都道府県 減少数
(多い順)
▽北海道 5万6603人
▽兵庫県 4万1471人
▽大阪府 3万7374人
人口の増減 市区町村でみてみると…
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2023年1年間の人口の増加数を全国の市区と町村別にみてみます。
(中略)
年齢階級別人口ランキング 市区町村別
日本人の人口を14歳までの「年少人口」、15歳~64歳までの「生産年齢人口」、65歳以降の「老年人口」の3つに分ける「年齢階級別人口」を割合でみてみますと、年少人口が11.61%、生産年齢人口が59.02%、老年人口が29.38%となりました。
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(中略)
· 注目
· 外国人の人口は300万人超 調査開始以降“最多”
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国内に住む外国人の人口は、332万3374人で、前の年より32万9535人、率にして11.01%増えました。
外国人の人口は、調査が始まった平成25年は200万5731人でしたが、今回の調査では332万3374人と、1.66倍に増加し、初めて300万人を超え、調査を始めた平成25年以降最多となり、増加数・増加率も最大となりました。
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都道府県別の外国人の人口
(多い順)
▽東京都 64万7416人
▽愛知県 30万1924人
▽大阪府 29万6579人
▽神奈川県 26万163人
▽埼玉県 23万234人
上位5つの都府県で全体の半数以上を占めています。
(少ない順)
▽秋田県 5222人
▽鳥取県 5509人
▽高知県 5966人
▽青森県 7598人
▽徳島県 7797人
外国人は全都道府県で増加
外国人の人口は、47都道府県すべてで増加しました。
2023年の1年間で人口増加数が最も多いのは
▽東京都で6万6304人で
▽大阪府の2万8661人
▽愛知県の2万3808人
などと続きます。
このうち東京都は、人口の4.65%が外国人で、全国で最も高い割合となりました。
一方、増加数が最も少ないのは
▽島根県で469人で
▽鳥取県の538人
▽秋田県の710人
などと続きます。
増加割合のトップは “熊本県”
外国人の人口が増えた割合で見てみますと、最も大きかったのが
▽熊本県で24.18%
▽次いで北海道の24.14%
▽3番目は佐賀県の23.33%で
九州地方がほかの地方に比べて目立っています。
外国人が最も多い市区町村は…
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(以下略)
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このニュースのトップの画面で「人口減15年連続、日本の人口が 1億2488万人、 去年より約53万人減 外国人は過去最多」と書かれていることから明らかなように、この問題は日本の人口減少(少子化)が、30年余りの国を挙げての“少子化対策(そのほとんどは共働きの母親に対する子育て支援)”にも拘わらず、15年連続で歯止めが掛からず深刻化していることと、並行して実施されている外国人労働者の導入も拡大の一途でその数が過去最高を記録したと言うことを報じるものです。
人口減少の加速(少子化対策の破綻)はもはや隠しようもないことですが、ニュースは(必要以上に)数字に表れた事実だけを、よく言えば“淡々と”、わかりやすく言えば“人ごとの様に”報じています。
人口減少がいくら隠しようもない“現実”とは言っても、それは過去の政策の誤りの結果以外の何ものでも無く、これを放置して良いはずがありません。
それともこのまま放置してなし崩し的に人口減少という現実受け入れに“政策転換”すべきだとでも言うのでしょうか。それはなぜでしょうか。無責任極まります。
もしかしたら、もともと“少子化対策”は詭弁であり、こうなること(大失敗)は意図(予測)したもので、国民を欺く結果は予定していた結果だったのではないでしょうか。
他方で人口減少と並行して進んでいる、外国人労働者の数も過去最高を記録しました。
この外国人に関して言えることは、これらの「外国人労働者」に対しては、「移民」という言葉が一切使われずに、“研修生”・“実習生”などとして進められてきたにもかかわらず、密かに、計画的に、実質的な“移民化”に向けた政策が進められているという事があります。
“移民”という言葉がタブー視され使われていませんが、それは結果的には国民を欺くことに繋がっています。
長年の“少子化対策”はとっくに破綻しているにもかかわらず、言うべき人達が誰もそのことを指摘せずに沈黙して今日に至りました。
少子化対策、外国人労働者・・・。どちらも国家の構成にかかわる重要な施策(問題)ですが、そのいずれもが国民を欺く形で進行していることは見逃すわけにはいきません。
それにもかかわらずなぜ見逃されているのでしょうか。それは“欺いている人”と“見逃す人”が重複するからです。「学者(有識者)」、「高級(給)官僚」、「新聞・テレビ業界人」はそういう人達が多数を占めているのです。
長年少子化、人口減少を“大変だ!、大変だ!”と大騒ぎをして報じ、国家の不幸に便乗して共働き女性の子育て支援(専業主婦の撲滅)を主張していた時とは“様変わり”した「淡々とした」報道ぶりです。
その誤った原因認識も対策についても論じ尽くされておらず、後はその大失敗を何時、誰が認めるのかというだけですが、この記事は最初から最後までその点を避けており、何も考えて居ないようです。
令和6年7月27日 ご意見・ご感想は こちらへ トップへ戻る 目次へ