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人里に出没して捕獲された熊が殺されていることを、隠して報じない読売新聞

 12月23日の朝日新聞と、1月7日の読売新聞は、全国の熊の出没による被害を防ぐための駆除(捕獲)対策の進行状況について、それぞれ次の様に報じていました。
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朝日新聞記事
クマ駆除数、9765頭で最多更新 ハンターに負担、処理どうする?
有料記事 岸めぐみ 大山稜2025年12月23日 6時00分
https://www.asahi.com/articles/ASTDQ062CTDQUNHB00PM.html?msockid=1a72582dd2406cd1031b4c7cd3cb6d05)

【動画】クマなどの死骸を処理する減容化装置=宮城県七ケ宿町
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装置上部にある死骸の投入口=2025年12月10日午前11時31分、宮城県七ケ宿町、岸めぐみ撮影
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 全国のクマの駆除4~10月末時点で9765頭(速報値)となり、統計を始めた2006年度以降で最多となったことが環境省のまとめでわかった。生活圏への出没数の増加に加え、市町村判断で市街地での発砲を許可する「緊急銃猟」が9月に始まったことなどを背景に駆除数が急増した。

クマと向き合った秋田犬 普段は温厚だが「戦い、家を守ってくれた」
 東北地方が6579頭と突出しており、全国の7割近くを占めた。これまで年間を通じて最も多かったのは23年度の9099頭で、今年は半年余りで最多を更新した。

 捕獲の現場では、死骸の処理が課題となっている。駆除したクマは従来、解体して焼却施設で処理するか、穴を掘って埋めるが、ハンターへの負担も大きい。新たな処理方法を模索する自治体が出始めている。

 白い外壁の建物のシャッターを開けると、巨大な「箱」が目の前に現れた。10日、宮城県七ケ宿町。緑色の「箱」は、長さ7メートル、高さ1.5メートルほどだ。
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25年度のクマ捕獲数1万2659頭、直近20年間で初の1万頭超え…秋田県の2564頭が最多 2026年1月7日 21時34分 読売新聞オンライン 検索結果 : 読売新聞
  
箱わなで捕獲されたクマ(2025年12月23日、秋田市提供)
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 環境省は、2025年4~11月のツキノワグマとヒグマの捕獲が、1万1290頭と1369頭の計1万2659頭(速報値)に上ったと発表した。

 直近20年で1万頭を超えたのは初めてで、大量出没があった23年度1年間の捕獲9276頭を大きく上回り、最多となっている。

 都道府県別では、秋田県が2564頭で最も多く、福島県1528頭、北海道1369頭と続いた。同省は捕獲急増の背景に、市街地など人の生活圏への出没増加があるとみている。

 25年4~11月の出没件数は4万7038件(速報値)で、23年度1年間の2万4348件より2万件以上多かった。

読売新聞オンライン
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 2社の記事は数値の対象期間に1か月の違いがあるため、朝日が「クマの駆除数が4~10月末時点で9,765頭」、読売が「4~11月のツキノワグマとヒグマの捕獲数が、1万1290頭」と数字にズレがありますが、それ以外は共通する報道だと思います。

 しかし、数字以外の点で大きな違いがあります。朝日は「駆除数」に対して読売は「捕獲」と報じていますが、朝日はその他にも、「処理」、「死骸」、「発砲」、「解体」、「焼却」、「穴を掘って埋める」等の詳細な記述がありますが、読売の記事には、「捕獲」以外には何も報道がありません。

 多数の捕獲された熊が殺されているか否かは重要な事実です。読売は殺されていることを知らないのでしょうか、それとも「捕獲数だけ報じていれば、事足りると思っているのでしょうか。野生動物保護の視点はゼロで良いのでしょうか。

 「捕獲の現場では、死骸の処理が課題となっている。駆除したクマは従来、
解体して焼却施設で処理するか、穴を掘って埋めるが、ハンターへの負担も大きい」という朝日の報道が事実だとすれば、読売の報道は重要な点を報じていない(隠している)、欠陥記事(フェイクニュース)だと言って良いと思います。これは日頃SNSなどを"フェイクニュース"と言って批判している読売は"恥を知るべき"と言うべき実態です。

令和8年1月10日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ