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中身が乏しい高市内閣改造、それに対応する意味のない読売の世論調査
9月17日の読売新聞は「内閣改造が「刷新感なし」の理由、高市おろしの序章になるか…参院が「火薬庫」となる」と言う見出しで、そして19日の読売新聞は、「内閣支持率は3か月ぶりに上昇し59%に、内閣改造・自民党役員人事「評価する」52%」と言う見出しで、次の様に報じていました。(茶色字は記事、黒色は安藤の意見)
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内閣改造が「刷新感なし」の理由、高市おろしの序章になるか…参院が「火薬庫」となる
2026/09/17 14:50 (2026/09/18 14:00更新) 読売
#党役員・閣僚人事
吉田清久
内閣改造と党役員人事をめぐり、多くのメディアに「骨格維持」「安定重視」の文字が躍った。刷新感がなく、代わり映えしない布陣の裏には、来秋の自民党総裁選を見据えた内向きの力学が働く。高市首相の 脆もろ い党内基盤を守ろうとする思惑もにじむ。衆院選の圧勝を受け、強気の政権運営を行う高市政権だが、その行方には思わぬ 蹉跌さてつ が待ち構えている。(編集委員・吉田清久)
臨時閣議に臨む高市首相(中央)ら(17日午前、首相官邸で)=米山要撮影
「骨格維持」の背景にある保身
高市首相は、9月16日に自民党役員人事を決定し、翌17日に内閣改造を行った。役員人事では、麻生太郎副総裁や鈴木俊一幹事長ら主要党幹部が続投。閣僚の顔ぶれも片山さつき財務相、小泉進次郎防衛相、茂木敏充外相らが再任された。政権の主な柱は、ほとんど据え置かれた格好だ。
かつての総裁(首相)が、17年後も“副総裁”として“健在”と言うのは、健全な“政界”の姿とは思えない。
第2次高市改造内閣が発足し、記者会見する高市首相(17日午後、首相官邸で)=松本拓也撮影
最近の高市政権の内閣支持率は下降気味か横ばいだ。本来、政権浮揚を期して「刷新感」を打ち出すべき局面で、なぜこれほどまでに「骨格維持」だったのか。永田町で大方の見解が一致しているのは、「来秋の総裁選に向けたライバル封じ」という見立てだ。
自民党関係者が言う。
「出馬が取り沙汰される実力者を閣内や党要職に取り込み、身動きを取れなくするのが狙い。 姑息こそく に見えようが、基盤の弱さを自覚する首相ならではの現実的、当然の防衛策だ」。自民党総裁選に向けて、実力者を囲い込みする「ライバル封じ」は首相・自民党総裁の 常套じょうとう 手段だ。ただ、その一方で「あまりにも保身が過ぎる」との指摘もある。
「聖域」介入の波紋、参院が火種に
高市政権にとって最大の懸念は、参議院だ。引き金となりそうなのが「参院のドン」こと、石井準一参院自民党幹事長の事実上の交代劇だ。
熟議と日程調整を重んじる石井氏の国会運営に対し、突破力を重視する首相は常々不満を募らせていたという。形式的には松山政司参院議員会長が石井氏に対し、交代を通告する形をとったものの、党内では「首相が参院の人事に介入した」との受け止めが根強い。首相が「参院の人事権は私にはない」と言っても、参院自民党内の空気は穏やかではない。
現在の参議院は、与党の自民、維新が過半数を下回る「少数与党体制」にある。法案成立には野党との対話が欠かせない。野党と太いパイプを築いてきた石井氏を退けたことは、今後の国会運営において手痛いはずだ。
野に放たれた実力者・林芳正氏
記念撮影に臨む第2次高市改造内閣のメンバー(17日、首相官邸で)
注視すべきは、来秋の総裁選で最大の対抗馬と目される林芳正氏の動向だ。今回、閣外に転じ、事実上「野に放たれた」形だ。林氏は、着実に次を見据え、その歩みを進めている。
9月5日には、党内非主流派の重鎮である森山裕元幹事長のお膝元・鹿児島で講演。地方創生を足がかりにした政治活動を提唱した。地方行脚を通じて地盤を固める動きは、「林政権」への布石と映る。参院側の不満と非主流派の思惑が結びつけば、政権を揺るがす遠心力が生じる。
首相周辺がピリピリしているのは間違いない。
「政治とカネ」への厳しい視線
他方で、「政治とカネ」をめぐる世論の不信は 払拭ふっしょく されていない。
内閣改造を前に木原稔官房長官は「選挙を経て国民の信任を得ている」(9月10日、インターネット番組で)と述べた。旧安倍派を中心とする「不記載議員」の起用を容認したのだ。
与党党首会談に臨む高市首相(中央右)と日本維新の会の吉村代表(同左)(16日、首相官邸で)=米山要撮影
実際、関芳弘衆院議員が文科相に、 簗やな 和生衆院議員が農水相に起用された。両氏は旧安倍派に所属し、2023年に発覚した自民派閥の政治資金問題をめぐり、政治資金収支報告書への不記載があった。問題発覚後、「不記載議員」が入閣するのは初めてだ。
(中略)
この記事は読売には珍しく適切なものだと思います。
しかし、2日後の19日に、これとは正反対の次の様な記事がありました。
(茶色字は記事、黒色は安藤の意見)
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内閣支持率は3か月ぶりに上昇し59%に、内閣改造・自民党役員人事「評価する」52%…読売世論調査
2026/09/19 05:00 読売
#党役員・閣僚人事
読売新聞社は、第2次高市改造内閣が発足した17日から18日にかけて、緊急全国世論調査を実施した。高市内閣の支持率は59%で、改造前の前回調査(8月21~23日)から3ポイント増え、3か月ぶりに上昇した。主要閣僚を続投させたことなどが評価されたとみられる。内閣不支持率は30%(前回調査32%)だった。
この部分の「主要閣僚を続投→好評価された」は、17日の記事の「刷新感がなく、代わり映えしない布陣」とは正反対である。
考えてみても内閣と自民党党内、いずれも主要なポストのほとんどが留任となった「改造」が、高く評価されるはずがありません。
この記事には、「緊急全国世論調査」がどの様な人を対象として、どの様な「質問」をどの様な方法で「発出」し、どの様な方法で回答を「回収」したかについて、何の報道もない。これは極めて異例(異常)な“調査”である。
前回も“緊急”で、同じ方法で“同じ質問”をしたのでしょうか。
高市内閣の支持率
支持理由は「他によい人がいない」が30%(同28%)でトップだった。一方、不支持理由は「首相が信頼できない」が29%(同26%)だった。
首相による内閣改造や自民党役員人事を、全体として「評価する」は52%で、「評価しない」の34%を上回った。「評価する」を支持政党別にみると、自民支持層は75%だったのに対し、野党支持層は42%、無党派層は37%だった。
これまで日本維新の会は閣外協力だったが、中司宏・前幹事長が規制改革相として内閣入りした。維新から、新たに大臣が起用されたことを「評価する」は59%、「評価しない」は29%だった。
最近は内閣改造が支持率上昇につながらないケースが目立った。安倍元首相による2016年8月、18年10月と19年9月の内閣改造、岸田元首相の22年8月と23年9月の改造直後の世論調査では支持率がほぼ変わらないか、下落するかだった。支持率が上がったのは安倍氏による17年8月の改造以来だ。
内閣改造直後の支持率
高市首相に首相を続けてほしい期間については、「自民党総裁の任期が切れる27年9月まで」が43%で最多。「できるだけ長く」が40%で、「すぐに交代してほしい」は13%だった。
この数字は、この記事で報じられた内閣改造後の緊急全国世論調査の結果として報じられている、高市内閣の支持率は59%、内閣不支持率は30%と全く異なるがなぜなのか何も説明がない。
「1期だけの就任を支持する(再選は支持しない)」は、本当の支持者とは思えない。
これは史上初の“女性総理が実現した”ことでだけで満足であり、政策の支持者とは言えないものである。
(中略)
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高市政権に対して、17日の厳しい論評の記事から、一転して甘い記事になったのは、不可解である。内閣改造直後の甘い記事が、一転して厳しい論評になったのならまだ分かるが、その逆は不可解・不自然と言わざるを得ない。
令和8年9月26日 ご意見・ご感想は こちらへ トップへ戻る 目次へ