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「教育現場」を彷彿とさせる農林水産省記者クラブの現場の光景

 農林水産省が、記者会見場に国旗を設置しようとしたところ、記者クラブ加盟の一部の記者(朝日新聞、北海道新聞、共同通信)が入り口に立ちふさがって阻止し、記者会見が1時間半遅れるという騒ぎがありました。「国旗、国歌問題」と直接関係ない農林水産省の記者まで騒ぐとは、新聞記者、新聞社の根深い反日体質を窺わせます。

 読売新聞の報道(9月3日)によると、この記者たちは国旗を運び込もうとした同省職員に、「話しを聞いて下さい」、「大臣も強制はしないと言っていたじゃありませんか」と言いながら、会見室のドアの前に立ちふさがったそうです。農林水産省が新聞記者の同意なしに、役所の建物内に国旗を掲げるのは「強制」になるのでしょうか。

 この記者達は個人の立場でものを言っているのでしょうか。それとも新聞社の代表として言っているのでしょうか。個人の意見だとすれば、農林水産省に詰めている記者が、勤務中に国旗について、個人の意見を言う方がおかしいのではないでしょうか。公私混同です。新聞社の代表として言っているのであれば、新聞社が取材先で求められてもいないのに国旗について意見を言い、その意見を押し通そうとするのは、業務上の立場の悪用になると思います。

 今回の記者達の行為は、学校の教師が国旗について、個人の意見に基づいて行動するのと同じです。記者達の言っていることは、教職員組合が自分たちの同意を得ないで、学校の卒業式に国旗をかかげるのは、「強制」になると言っているのと同じです。新聞記者が個人的に国旗、国歌に対してどのような考えを持つかは勝手であり、誰も強制はしませんが、自分の考えに合わないからと言って、農林水産省のすることを妨害することは許せません。

 中川農林水産大臣は就任直後、朝日新聞の記者による従軍慰安婦問題に関する引っかけ質問で、発言取り消しの憂き目にあっています。この朝日の記者はその時の記者ではないのでしょうか。農林水産省に来るのがお門違いのような記者です。それとも朝日新聞の記者はどこの役所が担当でも、皆こうなのでしょうか。今回、図らずも新聞記者、記者クラブの実態の一部が明らかになりましたが、このような記者のもとでは、国旗と国歌について客観的な報道は期待できないと思います。

平成11年9月5日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ