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森総理の「神の国」、「国体」、「銃後の守り」発言、議論を封じるマスコミの揚げ足取り

 先の衆議院選挙では、森首相「神の国」、「国体」、「銃後の守り」などの言葉がマスコミによって時代錯誤と非難されました。

 「神の国」発言は、発言全体を見れば、「・・・親鸞聖人であれ、日蓮さんであれ」とも言っており、宗教心の大切なことを訴えたもので、何の問題もないことは明らかです。「国体」発言は共産党の「反体制性」を批判して言ったもので、議論の本旨である共産党への批判を論評せずに、
「国体」と言う言葉だけを取り上げて問題視するのは、議論を歪曲し、議論を封じ、結果的には共産党を擁護するものです。「銃後の守り」に至っては、何が問題なのかさっぱり分かりません。毎日新聞は6月10日の記事で、「銃後の守り」を「戦時下をほうふつさせる発言」と批判していましたが、それでは、「作戦」とか「戦略」とか「徹底抗戦」などの言葉は皆、「戦時下をほうふつとさせる」のでけしからん、と言うことになるのでしょうか。

 このような
揚げ足取りが繰り返されると政治家は萎縮してしまいます。その結果、発言がつまらなくなってしまいます。官僚の作った役所の答弁のような発言や、あるいは、「言語明瞭、意味不明瞭」と自認した竹下氏のような発言が横行することになります。選挙をつまらなくしているのはマスコミです。選挙だけでなく、政治をつまらなくしているのは、日頃政治家の発言を、揚げ足を取って批判しているマスコミです。西村防衛政務次官を葬ったのも、この揚げ足取りでした。マスコミがまともな議論をせず、このような揚げ足取りに走るのは、教育問題にしろ防衛問題にしろ、まともな議論では自民党の主張に対して勝ち目がないからだと思います。

平成12年7月2日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ