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「アサヒグラフ」の休刊(廃刊)

 「アサヒグラフ」が休刊(廃刊)になりました。そう言えば、最近は書店の店頭で見かけることもなくなり、「ああ、そうか」と言う感じです。この雑誌は今までも、公立図書館やどこかの待合室で見かけるだけで、個人でお金を払って買う人は、ほとんどいなかったのではないでしょうか。廃刊も当然だという気がします。「月刊ASAHI」、「Asahiジャーナル」、「UNO!」、「幼稚園ママ」と、朝日新聞社の雑誌は次々と廃刊になってゆきます。宅配制度に支えられた日刊紙だけが健在です。

 産経新聞の報道によると、朝日新聞の広報室は、「写真週刊誌が相次いで発行されるなど市場環境が大きく変化し、写真誌の役割が終わったことや、リニューアルにもかかわらず、部数が低迷したことが休刊の理由」と言っていますが、「写真週刊誌」が健在なのに、「写真誌」の役割が終わったというのは説明になっていません。役割が終わったのは「アサヒグラフ」であって、「写真誌」ではありません。

  また、「休刊」と言っていますが、実に未練がましい言い方です。復刊の予定がないのは素直に「廃刊」と言うべきです。「月刊ASAHI」、「Asahiジャーナル」の時も、確か、「休刊」と言ってましたが、いまだに休み続けています。一体いつまで休んでいるつもりなのでしょうか。。

 産経新聞の記事によると、アサヒグラフは「10万部をピークに近年は発行部数が伸び悩んでいた」そうですが、最近の発行部数をなぜ発表しないのでしょうか。いつも、他人に対しては「開かれた○○」であることを要求している朝日新聞は、自らについてもっとオープンにするべきだと思います。

平成12年9月1日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ