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朝日新聞のダブルスタンダード(その2)

 2月21日の朝日新聞夕刊に、「米兵の深夜外出禁止求めて決議 沖縄市議会」と言う見出しの記事があり、次のように報じていました。

 「沖縄県駐留の米海兵隊員による連続放火容疑事件など米軍人らの不祥事が続いている中、・・・沖縄市の市議会は21日、臨時議会を開き、午前零時以降の米兵らの外出禁止などを求める抗議決議と意見書を全会一致で可決した。・・・」

 沖縄の人の気持ちは理解できます。私もアメリカ兵に同情する気はありません。しかし、この決議はアメリカ兵全部を犯罪者扱いすることになるのではないでしょうか。

 朝日新聞は去年の12月26日、「中国人かな、と思ったら110番」、「警視庁、抗議受け回収」と言う見出しで次のような記事を書き、警視庁を批判していました。

 「警視庁地域部が東京都内各署に配った防犯チラシに『中国人かな、と思ったら110番』などの表現があり、『配慮に欠ける』との指摘を受けた同部がこれを回収していたことが26日までに分かった。中国大使館も『中国人すべてが犯罪者の目で見られる恐れがある』などとして、外務省に抗議するとともに、再発防止を申し入れた。・・・都内では中国人とみられる窃盗グループが特殊な工具を使って空き巣に入るピッキング窃盗事件が相次いでいる。・・・」

 アメリカ兵の犯罪の数と中国人の犯罪の数を比べたら、比較にならないほど中国人の犯罪の方が多いと思います。アメリカ兵の夜間外出を禁じる沖縄市議会の決議が容認されるのであれば、中国人に対して警戒を呼びかける警視庁のチラシも容認すべきだと思います。
 犯罪とは無縁の中国人にとっては不愉快でしょうが、同胞の犯罪がこれ程多発している以上甘受すべきだと思います。もし、逆に中国で日本人の犯罪が多発したら、日本人非難の大合唱となることは必定です。

平成13年2月24日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ