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自分のことは棚に上げて他人を批判する朝日新聞
 

 4月3日の朝日新聞夕刊のコラム「『窓』論説委員から」で、論説委員の〈司〉さんは中部電力のトップ交替について次のように言っていました。

 「末席の常務からの大抜てき。倒産やリストラの暗いニュースが続く折、中部電力のトップ人事は人目を引いた。・・・中電には、会長から平取締役まで合わせて32人の取締役がいる。一昔前ならともかく、多くの企業が10人代に絞り込んでいるなかで、いかにも多い。・・・東京電力や関西電力などのおおどころも、取締役の人数や年齢構成は似たり寄ったりである。
 食うか食われるかの競争に身をさらしている一般の企業からは『地域独占企業は気楽だよなあ』といった声が聞こえてくる」


 新聞業界の人にそんなことを言う資格があるのでしょうか。昨年、朝日新聞と読売新聞は一部売りの朝刊の値段を、こっそり110円から130円に値上げしました。デフレの時代、熾烈な値引き競争、安売り競争に明け暮れている一般企業から、「再販業界は気楽だよなあ」という声は聞こえて来ないのでしょうか。

平成13年4月7日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ