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朝日新聞の世論調査は世論操作(その2)

 4月30日の朝日新聞に、「小泉内閣支持、過去最高の78%――本社世論調査」、「改革路線に期待感、『人気先行』も56%」と言う見出しで、世論調査結果が報じられていました。

 その記事の中で、「小泉首相の発言で際だった憲法や靖国神社への参拝の問題については、「慎重に」が48%で、「積極的に」41%を上回ったとありました。

 小泉首相は「憲法9条の改正」と「靖国神社の公式参拝」を明言したわけですが、この「憲法や靖国神社への参拝の問題」の項目の回答の選択肢は、なぜ、「支持する」、「支持しない」ではなく、「慎重に」と「積極的に」だったのでしょうか。「慎重に」というのは、「慎重に進めるべきだ」と言う消極的な支持なのか、反対なのかはっきりしません。多分両方が含まれていると思います。非常に曖昧な選択肢です。

 朝日新聞はなぜこのような曖昧な選択肢を提示したのでしょうか。それは、「支持する」、「支持しない」という回答の選択肢では、「支持する」が「支持しない」を上回ることを恐れたからだと思います。「慎重に」という選択肢を設定することによって、消極的な支持をあたかも不支持であるかのように取り扱い、不支持が支持を上回っているかの如く発表したかったからだと思います。

平成13年4月30日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ