A86
朝日新聞の思考停止
 

 1月22日の朝日新聞夕刊は、「日本の中学生は歴史に関心低く」と言う見出しで、次のように報じていました。

 「日本の中学生は中国や韓国の中学生に比べて歴史への関心が低いことが、筑波大の遠藤誉教授らのグループの調査でわかった」

 「中国、韓国での戦争行為に対する日本の態度をどう思うかという質間に、『反省し続け謝罪すべきだ』とした生徒は、中国で34%、韓国で65%だ、ったが、日本では14%。日本では『これからの関係を考えるべきだ』(28%)、『興昧がない』(9%)が目立った」

 「また、自国の現代史について『誇れることも恥ずべきことももっと知りたい』という生徒は、日本では57%だが、中国は92%、韓国は86%。日本では「そんなに知りたいと思わない」が34%で、中国(2%)、韓国(4%)との差が出た」

 「一方、自分の国に誇りを持っているという生徒は、中国で92%、韓国で71%に達したが、日本は24%にとどまった」

 「また、自分の将来について中国で91%、韓国で46%が『大きな希望がある』と答えたが、日本では29%にとどまり、・・・」


 朝日新聞は淡々と、調査結果だけを報じていて、この種の朝日新聞の記事には珍しく、何の解説も分析もありません。日本の子供達の異常さを示すデータに、何も感じるところ、考えることはなかったのでしょうか。日本の中学生が歴史に関心が低いのは、日本の歴史がつまらないからでしょうか。日本の中学生は勉強嫌いなのでしょうか。決してそんなことはないはずです。

 日本の中学生は、なぜ歴史に関心が低いのでしょうか。調査の中に、「中国、韓国での戦争行為に対し、反省し続け謝罪すべきだ」と言う設問がありますが、これに対して、日本の中学生は、14%の人しか「イエス」とは言っていません。ところが、子供達の考えとは逆に、「日本は反省し続け謝罪すべきだ」と教え込んでいるのが現在の日本の歴史教育です。歴史に関心が低い原因は、おのずと明らかだと思います。また、自国の現代史について、「そんなに知りたいとは思わない」という回答が多いのは、反日自虐歴史教育に対する、拒否反応であることは明らかであると思います。

 朝日新聞が、どんな目的でこの記事を掲載したのか分かりませんが、何のコメントも解説もしなかった所を見ると、さすがの反日朝日新聞も、反日自虐教育に蝕まれた日本の子供達の無惨な実態を目の当たりにして、他に責任の転嫁のしようもなく、思考停止にせざるを得なかったのだと思います。

平成14年1月23日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ