C102
警察・検察が証拠をねつ造して有罪(死刑)を主張し、裁判所がそれに同意して袴田さんに死刑を宣告した一連の行為は、殺人未遂事件であり、裁判所は共犯者である

 10月8日のNHKテレビニュースは、「【全文掲載】検事総長 談話 袴田巌さん無罪確定へ」と言うタイトルで、次の様に報じていました。
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【全文掲載】検事総長 談話 袴田巌さん無罪確定へ
2024年10月8日 22時11分  NHK

58年前、静岡県で一家4人が殺害された事件の再審=やり直しの裁判で、袴田巌さんに無罪を言い渡した判決について、検察トップの検事総長は8日、控訴しないことを明らかにしました。これにより一度、死刑が確定した袴田さんの無罪が確定することになりました。

最高検察庁の畝本直美検事総長が8日に発表した談話の全文です。

目次
検事総長談話 令和6年10月8日

《静岡県警 談話【全文】》

【詳しくはこちら】袴田巌さん無罪確定へ 事件から58年 検察が控訴しない方針
検事総長談話 令和6年10月8日
◇結論
検察は、袴田巌さんを被告人とする令和6年9月26日付け静岡地方裁判所の判決に対し、控訴しないこととしました。

(中略)

加えて、本判決は、消失するはずの赤みが残っていたということは、「5点の衣類」が捜査機関のねつ造であると断定した上、検察官もそれを承知で関与していたことを示唆していますが、何ら具体的な証拠や根拠が示されていません。

それどころか、理由中で判示された事実には、客観的に明らかな時系列や証拠関係とは明白に矛盾する内容も含まれている上、推論の過程には、論理則・経験則に反する部分が多々あり、本判決が「5点の衣類」を捜査機関のねつ造と断じたことには強い不満を抱かざるを得ません。

所要の検証を行いたいと思っております。

(以下略)
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 検事総長が述べていることは、言っていること(捏造を否定)と、したこと(控訴しない)相反し相容れないことばかりで支離滅裂です。正義を守ることよりも、自分達を守ることが前面に出ています。裁判の長期化は、進行係である裁判所の責任です。裁判所には裁判所で、罪を検察になすりつけて、自分の罪を軽くしたいという思惑もあるのでしょう。醜い争いです。

 被告人の無罪主張に対して、
警察・検察証拠をねつ造(偽造)して有罪(死刑)を主張し、裁判所がそれに同意して死刑を宣告した一連の行為は、単なる再審・無罪・補償で終わる話ではありません。検察の行為は(未必の?)故意に基づく、殺人未遂事件であり、証拠でないものを証拠と認定した裁判所が共犯者であることは疑いを入れません。

 又、検察・裁判所の一連の不手際による、時間の経過により真犯人の処罰を不可能にしてしまいました。

令和6年10月9日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ