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ナチスと同じようなことをしているのはユダヤ人(その2)

 12月3日の読売新聞、産経新聞によると、アメリカのユダヤ人団体が、日本のアニメ「ポケモン」のカードに卍(まんじ)の記号が描かれていることに抗議し、米国任天堂はこの記号の使用を取りやめることを約束したそうです。

 記事によると、「『卍』の記号が『ナチス・ドイツの“かぎ十字”を思い出させる』と米ユダヤ人団体から抗議を受け・・・この記号の使用を取りやめることを明らかにした」、「『卍』は日本製カードゲームの一部についているものの、米で製造された英語版にはない。しかし、ポケモンが大ヒット中の米にはオリジナルの日本語版が輸入され、高値で取り引きされている」、「『卍』はもともと功徳などを表す仏教上の記号だが、かぎ十字の裏返しをしていることから、有力ダヤ人団体の名誉毀損防止組合(本部・ニューヨーク)が『西洋では明白に否定的な意味を持つ』と抗議。ポケモンの米での著作権を統括する米国任天堂は今後、日本語版からも削除することを約束した」(以上産経)、「同社は『日本文化や仏教では卍は肯定的な意味を持つが他では誤解される恐れがあることも 理解できる』とし、異文化への配慮から、一部カードの販売停止に踏み切ったと説明している」読売)とのことです。

 いくらナチスの「かぎ十字」に似ていようと、卍のマークは仏教上の歴史と伝統のある記号で、ナチスと何ら関係ないことは明白です。単に似ているから使用するなと言うのは、仏教徒に対する侮辱です。さらに日本語版でも使用するなと言うのは不当な干渉と言う他はありません。「異文化」を尊重すべきはユダヤ人の方です。記号には何の罪もありません。
 異文化に不寛容で自分の都合しか考えず、何の罪も責任もない者に対して抗議し、従わせようとする、独善的で自己中心的な行動は、ファシズムに共通するものがあると思います。

平成11年12月5日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ