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新型コロナ、日本の感染者、死者数の低水準は、衛生環境・予防対策だけでは説明がつかないレベル −“生物学(人種)”の視点が必要かも知れない− 

 日本国内の新型コロナウィルス感染者数が、目に見えて減少するにつれて、
日本の評価が上昇しています。その一つの米外交誌フォーリン・ポリシーの記事を、5月15日の産経ビズは、「日本のコロナ対策「奇妙な成功」 米外交誌が論評」と言うタイトルで、次のように報じていました。
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日本のコロナ対策「奇妙な成功」 米外交誌が論評
2020515 1318 産経ビズ
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200515/mcb2005151318019-n1.htm

 米外交誌フォーリン・ポリシー(電子版)は14日、東京発の論評記事で、日本の新型コロナウイルス感染対策はことごとく
見当違いに見えるが、結果的には世界で最も死亡率を低く抑えた国の一つであり「(対応は)奇妙にもうまくいっているようだ」と伝えた。

 同誌は、日本は
中国からの観光客が多く、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の確保も中途半端だと指摘。感染防止に有効とされるウイルス検査率も国際社会と比べ低い「死者数が奇跡的に少ない」と評した。

 論評は「
結果は敬服すべきものだ」とする一方、「単に幸運だったのか、政策が良かったのかは分からない」と述べた。また、数的に証明はできないが、日本人の衛生意識の高さや握手をしない習慣などが死者数の低さにつながっているとの見方を示した。(共同)
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  2020.05.24 読売新聞(朝刊)より

 この記事は
日本の数値データだけが極端に低いという点だけを指摘し、原因を論じていますが、上記読売新聞の表を見れば一目瞭然で、感染率、死亡率が低いのは、日本だけではなく、韓国、台湾、タイ、ベトナムなど他のアジア諸国も、日本以上に低い数値となっています。
 この
極端な欧米との格差は、単に予防策、衛生環境の優劣だけでは、説明の付かないレベルです。
 それに日本は別格としても、その他の
アジア諸国の予防策、衛生環境がすべて欧米諸国よりも優れているとは信じがたいところです。この違いについては、医学的生物学的(人種的)な視点も合わせて考える必要が出てくる可能性があります。

 
医学的な問題としては、アジアと欧米では拡がっている新型コロナウィルス自体に違いがある可能性があります。そうなるとワクチンや治療薬の開発にも大きな影響があるでしょう。

 
生物学的な問題としては、人種の問題として新たな議論を必要とする問題に発展する可能性があると言う事です。つまり人種の違いにより、感染率、死亡率が大きく異なるという事態です。

 今まで
人類は皆平等というのが基本理念でした。ちがうのは単なる皮膚の色の違いだけだという、観念がまかり通っていました。それ以外の違いを指摘するのは「タブー」であり、疑問を感じていても口に出すことが憚られ、そう思い込む以外に道はなかったのかも知れません。

 今までも
生活習慣、食生活の違いなどにより、発病率・発症率人種・民族により多少異なるケースは他にもありました。又、過去のBCG接種率の違いを原因とする説もありましたが、その後は聞かれません。
 今、それらでは
説明の付かない事態が起きているのかも知れません。

令和2年5月25日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ