F117
不可解な菅総理の「日韓裏口外交」 -安易な解決に走ることは、過ちを繰り返すことに他ならず、悔いを千載に残す。

 5月14日の読売新聞は、「韓国情報院長と会談」と言う見出しで、次の様に報じていました。
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韓国情報院長と会談
2021.05.14 読売

 
菅首相が、韓国の朴智元(バク・チウォン)国家情報院長と12日に東京都内で会談したことが分かった。複数の政府・与党関係者が明らかにした。日韓関係の改善や東京五輪・パラリンピックなどについて意見交換したと見られる。
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 この記事は、
全く同じ見出しの前日の下記記事を受けた続報だと思います。
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韓国情報院長と会談
2021.05.13 読売

 自民党の
二階幹事長は12日、来日中の韓国の朴智元(バク・チウォン)国家情報院長電話会談し、元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)訴訟問題などで停滞する日韓関係の改善に向け努力することで一致した。
 
同席者にょると、二階氏は「お互い難しい問題があるが、乗り越えて、次の世代のために頑張ろう」と述べ、韓国訪問に意欲を示した。
 これに関連し、滝沢裕昭内閣情報官と、
米国のアプリル・ヘインズ国家情報長官、朴氏による日米韓3か国の情報機関トップの会談が12日、東京都内で開かれた。北朝鮮情勢などにづいて意見を交わしたとみられる。
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 14日の記事についてですが、会談は
突然の予定外の行動だったのでしょうか。菅首相は単独で会見したのでしょうか。場所が「東京都内」とあって、具体的に書かれていないのはなぜでしょうか。誰か同席者がいたのではないでしょうか。
 突然の会見であれば、相手が格下の「閣僚クラス」の人物であれば、
「官邸」で会見すれば済む話ではないのでしょうか。

 次に13日の記事についてですが、
同席者とは一体誰なのでしょうか。本当に電話会談だったのでしょうか。電話で同席とは不自然だし、電話だとしたらあらかじめ待機していたのでしょうか。
 茂木外相は関与していたのでしょうか。つんぼ桟敷だったのでしょうか。
 外相を差し置いて二階が訪韓するとしたら、「計画的・謀略」の匂いがします。
 
「日米韓3カ国の情報機関トップの会談」と関係があるのでしょうか。あるとすればアメリカの「介入」の可能性があります。

 この記事を
読売が小さく報じていることも不自然です。
 疑問だらけの記事ですが、
マスコミの使命隠すことではなく、真実を報じることです。

 ここ数年の韓国・韓国人の動きは、
韓国人の本質(嘘つき・約束破り等)を、いやというほど日本人に思い知らせたものです。この問題を目先の問題だけにとらわれて、安易な解決に走ることは、過ちを繰り返すことに他ならず、悔いを千載に残します。

令和3年5月15日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ

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令和3年5月15日 (追記) 

 5月13日と15日の
韓国の新聞「中央日報(日本語版)」は、韓国の朴智元(パク・ジウォン)国家情報院長の訪日に関して、次の様に報じていました。
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韓国国家情報院長、菅首相と会う…「全般的に和やかな雰囲気」
ⓒ 中央日報日本語版2021.05.13 16:2422 글자 작게
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朴智元国家情報院長
 日本を訪問した
国家情報院の朴智元(パク・チウォン)院長が12日に日本の菅義偉首相と会った。

 
聯合ニュースは13日、韓日関係に通じた政府核心関係者の話として「朴院長が前日に菅首相と会って事前に文大統領から受けた口頭メッセージを伝えた」と報道した。

 
同関係者は「雰囲気は全般的に和やかなものだったと承知している」と話し、文大統領のメッセージには両国の協力の必要性と韓日関係正常化を希望する内容などが盛り込まれたと伝えられた。

 
朴院長が菅首相に韓日首脳会談開催の必要性に言及した可能性も提起される。NHKは13日、朴院長が菅首相と会い、文大統領と韓日首脳会談を行うべきだとの考えを伝えたと報道した。報道によると朴院長は旧日本軍慰安婦と日帝徴用労働者問題などで冷え込んだ韓日関係を改善すべきしと強調し、東京五輪・パラリンピックの成功を期待すると明らかにした。
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文大統領の「口頭メッセージ」、日米「一石二鳥」効果を得られるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.15 10:3752 글자 작게
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 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が21日に予定された韓米首脳会談を控え、
日本に向けて対話を提案した。12日に菅義偉首相と会談した朴智元(パク・ジウォン)国家情報院長を通じて、韓日関係改善に対する意志を込めた口頭のメッセージを伝えた。文大統領の口頭メッセージには、韓日関係がこのままではいけないという内容と共に、首脳間の対話を通じて局面を転換を図ろうという提案があったという。

 
文大統領の口頭メッセージは日本と米国を同時に念頭に置いたものと分析される。任期末に最悪状況の韓日関係を復元すると同時に、韓日米3カ国協力を北東アジア戦略の核心軸に設定したバイデン米政権に歩調を合わせる動きという側面でだ。特に両国間の対立局面を緩和し、文大統領が先に対話の提案をすることは、それ自体だけでも韓日対立局面の解消に韓国が過去に比べて積極的に取り組んでいるという対米ジェスチャーとなる。

◆対決→対話 冷・温を行き来した文大統領

 実際、この6カ月間、日本に向けた文大統領の基調は冷・温を行き来した。2017年の就任以降、日本との対立局面を事実上放置してきた文大統領は、昨年末、態度を突然変えた。昨年11月に相次いで菅首相に会った朴院長と金振杓(キム・ジンピョ)韓日議員連盟会長を通じて韓日協力メッセージを伝え、対日基調が
「対決」から「対話」に変わった。当時、韓国政府は2021年の東京オリンピック(五輪)を「アゲイン(again)平昌(ピョンチャン)」の契機にして南北和解ムードを形成するという大きな絵を描いていたが、韓日関係の改善はこのために事前作業に該当した。

 
しかし最悪となった韓日関係を全面的に復元するのには無理があった。また4月13日には日本政府が福島原発汚染水の海洋放出を決定したと発表し、また韓日対立局面が形成された。

対話の窓を閉じた日本

 
日本は2019年に韓国に対する輸出規制措置を取った後、対決モードで一貫している。事態悪化の責任は文在寅政権にあるだけに韓国政府が先に動かない限り解決はないという立場だ。2月に就任した鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官が日本側カウンターパートの茂木敏充外相と3カ月以上も電話のあいさつさえもできなかったのが代表的な例だ。英ロンドンで開催された主要7カ国(G7)外相会議をきっかけに3月に鄭長官と茂木外相は会談したが、慰安婦・強制徴用など過去の問題と福島原発汚染水問題などをめぐる立場の違いだけを再確認した。

 
韓日両国が関係改善に向かうことができる唯一の変数は、バイデン大統領の直接的な介入や仲裁などしかない。バイデン大統領は新型コロナ事態の中でも菅首相と最初の対面首脳会談をし、文大統領との首脳会談日程を決めるなど、韓日米3カ国の協力に注力する姿だ。特に韓日米の安保高官、制服組トップ、情報機関トップの会議など韓日間の接触面を増やす日程を用意しながら仲裁者の役割をしている。
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 15日の記事の
「対米ジェスチャー」「対話の窓を閉じた日本」が、すべてを表しています。

 要するに韓国の狙いは、21日の
ムン大統領の訪米に備えて日韓対立の責任をすべて日本に転嫁し、バイデンを味方に付けようというもくろみです。
 ただそれだけのために、
何の中身もない「対話」とか「首脳会談」の提案をし、解決の糸口さえ見当たらない現状の責任を日本に転嫁する積もりです。

 朴智元(パク・ジウォン)国家情報院長が伝えたムン大統領の
「口頭メッセージ」などは、更につかみ所も証拠も残らない「中身のないメッセージ」で、後で「言った・言わない」の展開になることは必至です。
 中央日報自身が「対米ジェスチャー」と言っているとおり、今回の韓国側の動きは全く中身のない代物です。こんなものを
受け容れて沈黙を守り、相手に言いたい放題を言わせておいて良いのでしょうか。

 中央日報は
二階幹事長について何も触れていませんが、読売新聞の報道では、二階は韓国の行動に対して肯定的な反応を示しています。

 菅首相はなぜ
朴智元との面会に応じたのでしょうか。そしてその後沈黙しているのはなぜでしょうか。韓国側に言いたい放題言わせておいて良いのでしょうか。首相としての評価が問われています。二階に振り回されているようではどうしようもありません。