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日本とアメリカは本当に同盟国か −在日米軍は瓶の蓋−

 9月14日の産経新聞のコラム産経抄は次のように書いていました。

 ・・・冷戦が終われぱ終わったで宗教や民族や人種をめぐる紛争が各地で発生し、人びとは血を流し合う。そんな時代に、日本国憲法は何とうたっていたか。「日本国民は、恒久の平和を念願し(中略)平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」(前文) 書き写しているだけで顔が赤くなってくる。何という太平楽、何という能天気。戦後の日本人は頭の中から「戦争」という二文字を追い出した。戦争のことを考えなければ、それだけで平和が訪れると思いこもうとした。あるいは思いこむふりをした。

 それでは一体、こういう能天気な憲法は誰が何のために日本国民に強いたのでしょうか。そのように思いこませたのは誰でしょうか。言うまでもなくアメリカです。もし、日本が憲法を改正しようとすれば、アメリカは自国のマスコミを総動員し、中国・韓国などの反日国家を焚き付けて改正阻止を図るでしょう。

 日本の一部には、今回のアメリカの報復作戦に日本が軍事的に「貢献」できないことを負い目と感じ、憲法解釈を変えることを主張する向きがあれますが、アメリカは日本が軍事的な役割を果たすことなど望んではいないと思います。望んでいるとすれば、後方支援程度のことだと思います。アメリカに軍事的な「貢献」が出来ないことを負い目に感じる必要などは全くないと思います。

 日本とアメリカは本当に同盟国でしょうか。1990年、在日米海兵隊のスタックポール司令官は、在日米軍は日本の軍国主義を防止するための「瓶のふた」であると言いました。日本が出てこないように瓶の中に閉じこめておく瓶のふただという意味です。アメリカ政府はそれはアメリカ政府の見解ではないと否定しましたが、彼を処分はしませんでした。日本は自分を閉じこめている、その瓶のふたに思いやり予算と称する税金を投じているのです。
 日本とアメリカの関係は決して、言われているような同盟関係ではないと思います。

平成13年9月15日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ