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「村山談話」への対応(その3)−社民党(旧日本社会党)の惨敗と「村山談話」の継承−

 先の参議院選挙で、社民党(旧日本社会党)は、獲得議席がわずか1議席にとどまり惨敗しました。国民は旧社会党の主張、路線を全面的に否定したと考えていいと思います。その中で、1995年に同党の党首であった村山総理によって発表された、旧社会党的なものの一つの典型である、「村山談話」を今後も継承すべきものかどうかを議論すべきであると思います。

 幸いにもこの談話は国内的にも対外的にも法的な拘束力のあるものではありません。しかるに旧社会党的な思考に固執する人間達から、政権が交代する都度その継承の確認を求められている代物です。
 選挙によって旧社会党的思考、路線が有権者によって全面的に否定された以上、これを
わざわざ継承すると表明することは民意に反する所業と考えざるを得ません。

 それでは、今後マスコミなどから「村山談話」の継承について質問されたときは、どう対応したらいいか。その時は次のような趣旨で対応すればいいと思います。
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 先の参議院選挙で社民党は惨敗し、国民の信頼を完全に失ったことが明らかとなった。言うまでもなく、社民党は「村山談話」が発表された当時の政権与党日本社会党であり、村山総理はその党首であった人である。その政党が今や
国民の支持を完全に失ったと言うことは重く受け止めなければならない。

 もとより、談話などというものは法律とは異なり法的拘束力のないものであり、政権交代の都度、継承の有無を確認する必要はなく、継承確認の有無によってその法的性格が左右されるものではない。

 しかし、選挙で示された民意を考えたときに、今、
わざわざこの談話を継承すると表明することは、民意に背く可能性が高いので、この談話を継承するとの発表はしないこととする。
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平成25年7月27日   ご意見ご感想は こちらへ   トップへ戻る    目次へ