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今になって悔やまれる、小泉総理が復活した総理大臣の靖国参拝を、再度中断した安倍総理の致命的な誤り
4月21日の読売新聞は「首相、靖国例大祭で真榊奉納…参拝は見送る意向」と言う見出しで、次のように報じていました。
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首相、靖国例大祭で真榊奉納…参拝は見送る意向
読売 2016年4月21日18時32分
安倍首相は21日、東京・九段北の靖国神社の春季例大祭(21〜23日)に合わせ、神前に供える祭具の真榊まさかきを私費で奉納した。
真榊は「内閣総理大臣 安倍晋三」名で供えられた。
首相は第2次内閣発足後、2013年12月に同神社を参拝したが、春と秋の例大祭では参拝せず真榊を奉納してきた。首相は今回も例大祭期間中の参拝は見送る意向だ。衆院の大島、参院の山崎両議長と塩崎厚生労働相も真榊を奉納した。
21日には、衛藤晟一せいいち首相補佐官や古屋圭司元国家公安委員長らが同神社を参拝した。
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安倍総理は今年もまた、靖国神社参拝を見送りました。特段の理由を明らかにすることなくこれだけ毎年見送りを続けると、今後参拝することはほとんど不可能に近いのではないでしょうか。
思い起こせば、第一次安倍内閣成立後、最初の年に明確な理由もなく参拝を見送ったことが、今となっては致命傷になっていると思います。
これには前任者(小泉総理)の功績の踏襲を嫌い、独自性(あわよくば優越性)をアピールしたいとの姑息な思惑があったのではないかと考えられます。
しかし、小泉首相が総理・総裁になる前に「靖国参拝」を明言、公約し、任期中にその約束を守るためにどれだけの苦労をしたのか、閣僚・党役員として身近にいた安倍総理に分からなかったはずがありません。それにもかかわらず安易に靖国参拝を中断し、今日の苦境を招いたことは、安倍総理個人に取ってだけでなく、日本国にとって取り返しの付かない致命的な過ちであったことは明らかだと思います。
安倍総理は理由も明らかにせず、小泉前総理の靖国参拝を中断してしまいました。中曽根総理に続いて再度中断してしまったものを復活することが可能なのか、可能だとしてもどれだけのエネルギーが必要か、彼には理解が及ばなかったものと見られます。残念ながら彼は所詮その程度の人物なのです。
平成28年4月30日 ご意見・ご感想は こちらへ トップへ戻る 目次へ