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不可解な天皇陛下の「お気持ち」表明の裏に、雅子妃の意向があるのではないか


 7月30日の読売新聞は、「天皇陛下、来月『お気持ち』…表明へ宮内庁調整」と言う見出しで、次のように報じていました。
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(記事1)
天皇陛下、来月「お気持ち」…表明へ宮内庁調整
2016年7月30日6時0分 読売

 「生前退位」の意向を持たれている天皇陛下が8月にお気持ちを表明される方向で、宮内庁が調整していることがわかった。

 陛下がお言葉を述べられる姿をテレビで中継することも検討している。天皇の退位は皇室制度の改正につながり、意向の表明は憲法が禁じる天皇の政治的な行為にあたる恐れもあるため、お言葉の表現について、慎重に検討が続けられている。

 関係者によると、現在82歳の陛下は、今後さらに年を重ねていくなかで、象徴天皇としての活動を続けることが難しくなるならば、現在56歳の皇太子さまに将来、皇位を譲ることも必要ではないか、との考えを持たれているという。

 お言葉では、象徴天皇の務めについての考えや、加齢によって陛下の活動に変化が生じてきたことについて説明されるとみられる。

 関係者の一人は「現憲法の下で初めて天皇に即位された陛下が、象徴天皇制を築かれてきた思いを国民ひとりひとりに語りかけられる機会になるだろう」と話している。

 同庁は今月13日以降、陛下が退位の意向を示されたという報道を否定していた。

 天皇が退位するには「天皇が崩じた(亡くなった)ときは、皇嗣こうし(皇位継承順位1位の皇族)が、直ちに即位する」と定めた皇室典範の改正や、特別法の制定が必要になるため、陛下が皇位継承に関わる意向を示されることは「天皇は国政に関する権能を有しない」と定めた憲法4条に触れるとの議論もあるからだ。

 だが、天皇の退位は、国民統合の象徴である天皇の制度を根本から見直すことにつながる事柄であり、陛下の意にそぐわない報道もみられることから、同庁は陛下が直接、国民に説明して議論してもらう機会を設ける必要があると判断している。お言葉については「一連の報道についても触れ、陛下のお考えがきちんと伝わる表現にすべきだ」との意見もある。

 お気持ち表明の時期は、来月上旬を中心に調整。陛下が皇居・宮殿でお言葉を述べられ、
その様子をテレビ中継することやその場に記者を同席させることなども検討しているが、宮内庁の山本信一郎次長は29日、「現時点では何も決まっていない」と述べた。

 陛下はこれまでも、誕生日や即位10年、20年の記者会見、全国戦没者追悼式でのお言葉を通じ、象徴天皇制や日本の歴史について言及されており、同庁側は、「従来のようにお気持ちを示されるのであれば、問題ない」との立場だ。
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 天皇陛下の“生前退位”騒動は立ち消えかと思っていたら、あくまで当初の報道通り陛下の“お気持ち”の表明は実施されるようで、
不可解の念を禁じ得ません。裏に何かがあるのではないでしょうか。

 政治的な意味合いのある発言をするのは
違憲である事は疑う余地がありません。しかも、政府を通さず陛下が記者を前にして直接国民に訴えるというのは、相当にやばい話ではないかと思います。

 今回の報道では、陛下の意図するところは当初と変わらず、単に、違憲の
証拠を残さないように発表の表現を工夫すると言うだけで、実質的には陛下が自ら皇室典範の改正を提案し、その成立を訴えるという構図は全く変わりません。
 この事態に当たって、政府が陛下の違憲行為自体を問題とせず、
表面を取り繕い陛下の違憲行為を不問に付すことに汲々としているとすれば、政府もまた違憲行為の共犯者のそしりは免れません。

 裏に何があるのかと思い巡らすと、最近皇太子妃の
雅子様が長年の原因不明の病が軽快されたご様子で、急に生き返ったようにお元気に公務に励まれていることと関係はないのだろうかと思います。また、未成年の愛子様が両親と共に公務(橿原神宮参拝)に異例の同行をされるなど、マスコミへの露出が増え、それに反比例するように悠仁親王の露出が減少しているような気がします。

 ことは皇室典範に関わることですから、ひょっとして、単なる“生前退位”に止まらず、
皇太子徳仁殿下の皇位継承→皇太子不在の“問題”発生→女性皇族(愛子内親王)皇位継承の可否→つまり女性天皇の実現まで視野に入れたのが、本当の“お気持ち”と言うようなことにならないか心配です。

 そうでなければ、
単に高齢による“譲位”だけで、これだけ陛下が政府に抵抗することは考えにくいと思います。8月4日のNHKの報道下記(記事2)によれば、陛下が「生前退位のご意向」を示されたのは、5年前からとのことですから、今よりお元気だった時から、なぜ「生前退位」のお考えを温めていられたのか、疑問が残ります。

 昭和の末期に陛下がご高齢の昭和天皇の“御名代”をつとめられて何の不都合もなかったのですから、それだけの話とは考えにくいものがあります。
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(記事2)
天皇陛下のお気持ち表明 去年12月にも一時検討
8月5日 18時52分 NHK

天皇陛下のお気持ち表明 去年12月にも一時検討

「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示している天皇陛下が今月8日の午後3時から、お気持ちを表されることになったと宮内庁が発表しましたが、関係者によりますと、天皇陛下のお気持ちの表明は去年暮れにも一時、検討されていたということです。

天皇陛下が「生前退位」の意向を示されたのは
5年ほど前のことですが、去年の12月、改めて強い意向を表されました。一時は、同じ月の天皇誕生日を前にした記者会見で、天皇陛下がお気持ちを表明されることも検討されたということです。
ただ、この時は議論が始まったばかりで、天皇陛下の象徴としての立場を踏まえながら慎重に検討を続けることになり、年明けから宮内庁などの関係者による勉強会がひそかに始められました。
そして、春ごろから検討が本格化し、6月以降は今の時期の表明を目指して、関係者の間でお気持ちの文案などについて、詰めの協議が続けられていました。
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