G19
教師の夏休み

 7月9日の読売新聞は、「先生の夏休み 研修名目厳禁」という見出しで、次のように報じていました。

 
「『研修名目の夏休みは絶対認めない』―――完全学校5日制が始まって最初の夏休みを前に、文部科学省は、教師が自宅研修と称して、事実上の夏休みを取ることを厳しく禁じる異例の通達を出した」
 「今年4月に完全5日制が始まった後は、読売新聞社が全国の親子に委託している『教育モニター』などからも、
『先生の休みが増えるだけではないか』との声が多く寄せられている」

 文科省の言っていることは、一見殊勝に見えますが、よく考えてみると、生徒のいない学校に来てもあまり意味がないと思います。記事の見出しに、「週5日制『理解されず』」とあるように、文科省のねらいは、教師の怠慢を是正しようと言うよりも、学校5日制への批判をかわし、定着させることだと思います。
 生徒のいない夏休みの学校に出勤することを命じるよりも、批判の多い学校5日制を廃止する方が理にかなっていると思います。

平成14年7月9日     ご意見・ご感想は こちらへ     トップへ戻る     目次へ