G26
長野の女児水死事故、学校に関係のない事故死の時はマスコミの取材に応じ、学校に関係のある時は取材に応じない学校長 どんなときも出てこない担任教師

 8月29日のNHKニュースは次のように報じていました。
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川で見つかった死亡の女児 不明の莉菜さんと確認
8月29日 14時44分 NHK

 29日午前、長野県小谷村の川で、27日から行方がわからなくなっていた長野県松本市の7歳の小学1年生が亡くなっているのが見つかりました。目立った外傷はなく、警察は川に転落した可能性があると見て詳しい状況を調べています。

 遺体で見つかったのは、長野県松本市の小学1年生、町田莉菜さん(7)です。
29日午前11時前、長野県小谷村北小谷の川で、女の子が亡くなっているのが見つかり、警察が確認を進めたところ、27日から行方がわからなくなっていた莉菜さんと確認されました。
 警察によりますと、莉菜さんは小谷村の祖父母の家に家族で遊びに来ていましたが、27日午前11時40分ごろ、地区の祭りの準備に向かった母親らを追いかけて1人で家を出たあと、行方がわからなくなっていました。
これまでの捜索で、祖父母の家からおよそ300メートル離れた橋の近くの草むらで莉菜さんのサンダルが見つかり、警察などは29日も朝からおよそ150人の態勢で周辺の捜索を進めていました。
 莉菜さんに目立った外傷はなく、警察は莉菜さんが川から転落した可能性があると見て詳しい状況を調べています。

 声をかけておけばよかった
祭りの会場の神社近くで、町田莉菜さん(7)と見られる女の子を見かけていた近所の男性は、「どうにか元気に帰ってきてほしいと思っていたので、本当に残念です。目撃したときに声をかけておけばよかったと悔やまれます。おじいさんが、地区の家1軒1軒にあいさつに来たが、かなり気を落としていた様子でした。どう言葉にしていいのかわかりませんでした」と話していました。

 本当に残念
 地元の自治会長の武田誠さん(78)は、「元気で見つかってほしかったが、亡くなって発見され、本当に残念です。ただ、台風が来ているので、あすになると川が増水して、どこかに持って行かれてしまったかもしれないので、よく見つけていただけたと感謝したいです」と話していました。
 莉菜さんが通っていた長野県松本市の菅野
小学校の林とよ美校長は、「莉菜さんはとても明るく朗らかで、一緒にいると心が癒やされる子どもでした。けさ全校児童を集めて莉菜さんの無事を祈ったばかりで、このような結果になり、本当に悲しく思っています」と話していました。

 行方不明から発見までの経緯
長野県松本市の小学1年生、町田莉菜さん(7)は、3日前の26日の夕方から小谷村の祖父母の家に家族と遊びに来ていました。そして、27日の午前11時40分ごろ、地区の祭りの準備に向かった母親らを1人で追いかけて家を出たあと、行方がわからなくなりました。
 この直後の時間帯に、近所の男性が、祭りの会場の神社近くで、ぬいぐるみを抱えた莉菜さんと見られる女の子を見かけていました。男性によりますと、女の子は1人でいましたが、数分後、公民館から出てきたときにはすでにいなくなっていたということです。
そして午後1時半ごろ、家族から警察に通報があり、警察や消防などが周辺を捜索したところ、祖父母の家からおよそ300メートル離れた橋の近くの草むらで莉菜さんのサンダルが見つかりました。
 警察は莉菜さんの写真を公開して情報の提供を呼びかけるとともに、29日も朝から捜索を進めた結果、午前11時前、サンダルが見つかった場所からおよそ1キロ離れた川で亡くなっているのが見つかりました。
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 NHKのニュースで、死亡した少女が通学していた
小学校の校長のインタビューが映像と共に報じられています。それが不要であるとは言いませんが、この事故は今のところ学校とは直接関係の無い事件です

 近頃は子供の事件で学校と直接関係がある、
校内のいじめや、教師による体罰事件の時でも、被害生徒・児童、加害生徒・児童の担任教師や校長がテレビニュースに登場することはまれで、最近は代わりに教育委員会の責任者が対応するケースが多くなっています。

 確かに組織的には教育委員会が担当で、責任者と言えるかも知れませんが、ニュースで視聴者、国民が知りたいのは、事実関係を一番よく知る立場にある当事者から、事故の原因・問題点に関係する事実です。とりあえずは責任追及ではありません。責任追及はその後のことです。

 しかるに、学校の担任教師や校長は説明に出て来ようとしなくなりました。説明責任を果たしません。これは
特に近年学校の教師や校長に女性が多くなったことと無関係ではないように思います。彼(彼女)等は待遇に見合う仕事をしていると言えるのでしょうか。

 学校以外の組織であったなら社長だけではなく、現場の担当者・責任者が事故前後の状況などについて、インタビューに答えるのが普通です。

 学校に限ってなぜ説明責任が問われないのでしょうか。
日教組の力でしょうか。あるいは当事者が女性だからでしょうか。テレビで直接放映されるのがためらわれるとしても、せめて校長を通じての事情説明ぐらいはしても良いのではないでしょうか。

 今回の事件では
女性校長が登場しました。これは良いことです。しかし本当は担任教師が出るべきだったと思います。学校の規模にもよりますが、児童を一番よく知るのは担任教師であり、校長ではないからです。

 もし、今後この事故が単なる事故ではなく、学校関係者がかかわった事件である事が明らかになった時に、この校長は再度インタビューに応じるでしょうか。その時こそ答えるべき時です。

 今回の事故で、少なくとも校長が出られると言う事が確認されました。
学校に直接関係の無い事件でも出て来られるのであれば、学校に直接関係のある校内のいじめによる事件で出てこられない理由はないはずですから、校内のいじめ事件、教師の体罰事件の時には必ず(担任教師を同席して)出てきてインタビューに答えてもらいたいと思います。
 また、NHKも視聴者の“知る権利”の為にも、是非がんばって学校側にインタビューに応じるように交渉して欲しいと思います。

 なお、警察は「川に転落した可能性がある」と見ているとのことですが、サンダルは左右が同じ場所で発見されています。誤って転落したのなら、左右のサンダルが同じ場所に残っているでしょうか。
 転落した可能性は否定できないとしても、事故ではなく事件の可能性はないのでしょうか。今言うべきことは有力な可能性についてです。警察は自分たちにとって一番安易な“希望的可能性”を語っているような気がします。

平成28年8月30日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ