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誰にも歓迎されない“18歳成人” −民法改正がこんなことで良いのか−

 1月9日のNHKテレビニュースは、「“
18歳成人”初の成人の日 成人式の対象はほとんどが20歳」と「成人の日 成人年齢引き下げ後初 各地で門出を祝福」と言う見出しの二つのニュースで、それぞれ次の様に報じていました。
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“18歳成人”初の成人の日 成人式の対象はほとんどが
20歳
2023年1月9日 4時58分 NHK

9日は成人年齢が18歳に引き下げられて初めてとなる成人の日です。ことしの成人式についてNHKが調べたところ、
18歳の新成人を対象に行うのは全国で3つの市と町にとどまり、ほとんどが従来どおり20歳を対象としていることがわかりました。

総務省の推計によりますと、成人年齢の引き下げを受け、ことしの元日を新たに成人として迎えた人は18歳が112万人、19歳が113万人、20歳が117万人となっています。

成人式を何歳で行うか、NHKが全国47の都道府県に問い合わせたところ、18歳の新成人を対象とするのは3つの市と町にとどまり、ほとんどの自治体20歳のままであることがわかりました。

背景には、受験や就職活動のシーズンと重なることなどがあるとみられ18歳を対象とする大分県国東市と三重県伊賀市、宮崎県美郷町は、いずれも時期をずらして式典を行う予定です。

このうち「成人としての自覚と責任を早めに促すため」として
18歳での実施を決めた大分県国東市は5月に式典を行う予定で、内容も従来はスポーツ選手などによる講演でしたが、18歳になれば親の同意なく契約ができるようになったことを踏まえ、消費者トラブルなどへの注意を促すものにするということです。

一方、
20歳を対象とする自治体では、式典の名称を「二十歳のつどい」「二十歳を祝う会」などに変えたところも多く、ふるさとの友人と久々に顔を合わせる同窓会的な意味合いがこれまで以上に強くなりそうです。
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 「
背景には、受験や就職活動のシーズンと重なることなどがあるとみられ」とありますが、“背景”、“・・とみられる”ではなく、“原因”を“突き止める”べきです。

 それにはこう言う時こそ、
世論調査をして国民、若者の意見を聞くべきですが、NHK他のマスコミはどこも世論調査をした形跡がありません。
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成人の日 成人年齢引き下げ後初 各地で門出を祝福
2023年1月9日 17時37分 NHK

成人年齢が18歳に引き下げられて初めてとなる「成人の日」の9日、各地で成人式や
「二十歳を祝う会」などが開かれました。

千葉 浦安市 東京ディズニーシーで成人式
千葉県浦安市では東京ディズニーシーで成人式が行われ、おなじみのキャラクターたちが門出を祝福しました。

浦安市の成人式は、東京ディズニーシーを会場にして、今年度に
20歳になる人を対象に行われました。

マスクの着用や消毒を徹底するなど、去年に引き続き新型コロナの感染対策もとられました。

この中で、実行委員会のメンバーにもなっている武神直樹さんは「ことしのテーマは『威風堂々』。力を合わせて一歩一歩明るい未来へ進んでいきたいという思いを込めました。きょうという一日を思い出に残る日にしましょう」と話しました。
このあとディズニーのおなじみのキャラクターがステージでダンスを披露したり、参加者も一緒に拍手をしながら
1から20までカウントしたりしていました。

参加した
20歳の大学生の女性は「振り袖を着せてくれた親には感謝を伝えました。看護師になるので、これから勉強を頑張りたいです」と話していました。
東京 中野区 ことし閉館の中野サンプラザで門出を祝う式典
東京 中野区では、今年度
20歳になる人たちの門出を祝う式典が、ことし閉館になる中野サンプラザで行われました。

中野サンプラザで行われた式典には、今年度
20歳になる人たちおよそ1200人が参加し、マスクの着用や式典を2回に分けて行うことなど新型コロナの感染対策もとられました。

この中で、酒井直人区長は、「これからの人生に彩りが加わることを願っています」と述べ、門出を祝いました。

東京 中野区は1974年以降、改修工事をしていた年を除いて、毎年、中野サンプラザで成人式を開いてきましたが、その中野サンプラザは建設から50年がたち老朽化などのため、ことし7月2日に閉館することが決まっています。
参加した
20歳の女性は「中野サンプラザでは親が結婚式を行い、自分も保育園の頃から長年水泳を習っていたので、きょう参加できてよかった」と話していました。

式典のあと酒井区長は「区民の皆さんは思い出深く少しさみしい思いもあるかも知れませんが、区としては、皆さんの将来の活躍を祈って送り出すということに変わりありません」と話していました。

区によりますと、中野サンプラザは閉館したあと解体され、跡地には2028年までに7000人規模のホールや、宿泊施設を備えた大型複合施設が建設される予定です。
奈良
「二十歳を祝う会」
奈良市では、「成人式」から名前を変えた
「二十歳を祝う会」が開かれました。

奈良市の奈良県コンベンションセンターで開かれた
「二十歳を祝う会」には、ことし4月1日までに20歳になる若者たちが振り袖やスーツ姿などで出席しました。

初めに奈良市の仲川げん市長が「大きな変化が予想される時代だが、古都奈良で育ったことが皆さんにとって大きな自信となる。世界の人たちと手を携えて平和を構築し、より豊かな地球を作っていってほしい」とお祝いのことばを述べました。

これに対し代表の男女3人が「あらゆる命を救える医師になりたい」とか「地域で世代をつなぎ、新たな価値を生み出す人になりたい」などと決意を述べました。

奈良市では新型コロナの感染防止のため「成人式」として開いていた去年と同様に午前と午後の2回に分けて
「二十歳を祝う会」を開き、終了後は速やかに解散するよう出席者に呼びかけました。

出席した20歳の大学生の女性は「大学でしっかり勉強して立派な社会人になりたい。弟が
18歳ですがまだまだ子どもだと思うので成人式はこれまでどおり二十歳でいいと思う」と話していました。

また大学生の男性は「周りの人に感謝しながら社会に貢献できる大人になりたい」と話していました。
広島
「ニ十歳を祝うつどい」
広島市では成人式から名前を変えた
「ニ十歳を祝うつどい」が開かれました。

広島市の式典は、住んでいる地域によって午前と午後に分けて行われ、このうち午前中、西区の広島サンプラザホールで開かれた式典には、今年度、
20歳を迎える人たちが晴れ着やスーツ姿で集まりました。

あいさつに立った松井一実市長は「ことし5月にはG7広島サミットが開かれるなど、新しい広島を踏み出すことになります。新しい時代を切りひらいていく皆さんには平和文化の担い手になってほしい」と祝いのことばを送りました。

このあと、参加者を代表して小田涼介さんと森口文葉さんが「
20歳という人生の大事な区切りの機会に広島の1人の大人として改めて責任の大きさを自覚しています。広島の未来を担う自覚と責任を持ちさらなる前進をここに誓います」と述べました。

会場の周辺では参加した人たちが同級生と写真を撮るなどして久しぶりの再会を喜び合っていました。

参加した大学生の女性は「きょうの晴れ着も親に用意してもらうなどお世話になっていたと感じました。親の支えで語学を勉強しているので将来は海外旅行に連れていければ」と話していました。
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 どこも
20歳成人式のオンパーレードで、祝日行事が滞りなく進行している様子です。改正民法の18歳成人は見事に無視されています。中にははっきりと18歳を否定する意見も聞かれます。

 
二十歳の成人式が抵抗なく受け入れられるという事は、18歳の“少年・少女”には“成人”の自覚はなく周囲も同じだと言う事なのです。

 H93 民法改正(18歳成人)、成立してから問題点を報道するのでは遅すぎる、立法の過程に問題 −所有者不明土地問題に続く、国民不在の“問題官庁”法務省− でも述べましたが、法務省(と
“有識者”達)の脱線・暴走は厳しく責任追及されるべきです。

令和5年1月17日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ