H24
新潟県警の新たなウソを容認し、仲間をかばう警察庁

 新潟県警の虚偽発表事件について、2月24日の日本経済新聞は次のように報道しています。
 「新潟の女性監禁事件で警察庁は24日、・・・虚偽発表について『被害者らの精神的苦痛を防ぐ目的で事実を一部伏せた。小林幸二本部長も了承していた』と認定。 報告を受けた公安委員の間からは、『配慮は分かるが、・・・工夫をする余地があったはずだ』などの意見が相次いだ。・・・」

 ウソが発覚した直後の2月18の毎日新聞の報道は、次の通りでした。
 「1月28日に事実と異なる発表したことについて、小林本部長は『第一発見者を公表することは発見者に迷惑がかかるという考えを良とした』と自らが発表の最終判断を下したことを認めたうえで、『・・・(不手際を)隠ぺいする余地はなく、(事実を)伏せたことに他意はない』と何度も強調した。・・・」

 同じ2月18日の産経新聞の報道は、次の通りでした。
 「百田刑事部長、『病院関係者が第一発見者と発表した場合、関係者に迷惑がかかるとおもんぱかって伏せた。・・・(虚偽の発表は)病院関係者から要請があったのでなく、県警の判断』」

 ウソ発覚当初は、ウソをついた理由として、「第一発見者に迷惑がかかるから」といっていながら、今回の警察庁の調査に対しては、「被害者の精神的苦痛を防ぐため」といっています。どうしてまた言うことが変わったのでしょうか。言うことがコロコロ変わり、全く信用できません。

 しかも、2月24日の産経新聞では
 「警察庁は・・・虚偽発表した理由については『第一発見者に取材されることで、被害者の悲惨な監禁状況が報道され、報道が与える被害者への精神的苦痛を防ごうとしたものであった』と結論付けた」と、マスコミに責任を転嫁して居直っています。

 見え透いたウソはいい加減にすべきです。このような新たなウソ、しかもマスコミに責任を転嫁するような、警察官僚によるウソの上塗りをマスコミは聞き逃すべきではありません。

平成12年2月24日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ