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アッキー(安倍総理夫人の昭恵さん)の公私混同のアメリカでの講演と、振り回されている安倍総理


 9月25日の読売新聞は、「『女性の不満ずっと無視』米で昭恵夫人講演」と言う見出しで、次のように報じていました。
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「女性の不満ずっと無視」米で昭恵夫人講演

2014年9月25日3時0分 読売新聞

 【ワシントン=飯塚恵子】国連総会のため訪米した安倍首相に同行した昭恵夫人=写真=は23日、ワシントン市内の政策研究所で講演し、女性の社会参加と自立の必要性を訴えた。

 昭恵さんは「日本の男性は、女性の不満をずっと無視し続けてきた」と述べ、首相が女性の活躍推進を発信したことで「これ以上無視できない状況になった」と強調。「男性の不満は出てくるかもしれないが、今までの女性の不満を考えてほしい」と語った。

 米国内では、安倍政権の経済政策「アベノミクス」に対する関心が高く、女性の活躍推進がどう進むのか注目を集めている。
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 突然出てきた今回の昭恵発言。総理が最近言い出した、
「女性活躍」、「アベノミクス」、「地方創生問題」との関係の有無が気になります。要するに何の説明、前触れもなく突然安倍総理が言い出した「女性活躍」のスローガンが、唐突で意図が不明であっただけに背後に昭恵さんの意向があって、安倍総理はそれに押されたのではないかとの感が否めません。

 昭恵夫人が今回同行したのは、安倍総理の配偶者としてであって、
日本国民の代表でもなければ、日本女性の代表でもありません。もちろん公務員でもありません。ただ、家族として同行しただけです。彼女の言う“不満”は単なる彼女の夫に対する「不満」に過ぎないかも知れません。自分の立場をわきまえてものを言わなければなりません。公私の混同があってはいけません。

 本来、なぜ首脳の外国訪問に夫人が同行するかと言えば、女性(夫人)を男性の付属物と見なしてきた、欧米の習慣の名残に過ぎません。その証拠に
女性の大統領、首相が配偶者(夫)を同行するというのは聞いたことがありません。近年では、実務中心の首脳の外遊には夫人が同行しないことも珍しくありません。

 
自分の位置づけがその程度であるにも関わらず、研究所で講演し、政治的な主張をするというのは、甚だしい越権行為であり、不届き千万と言うべきです。首相が女性の活躍推進を発信したことでと言う言葉からは、自分の発言と首相の発言に関連があることを伺わせます。自分の発言が夫の発言を受けてのものか、逆に総理の発言が昭恵さんの意を受けてのものなのかは不明ですが、例え夫である安倍総理の意を受けた発言であったとしても、許されるべきでない政治的発言であるという本質は変わりません。

 今、大統領を目指しているヒラリー・クリントンも、夫ビル・クリントンの大統領夫人の時は、このような露骨な発言はしていなかったと思います。
 また、昭恵さんの話の内容も「不満を訴える」と言うだけの、具体性、論理性に欠ける感情論で、
アッキーのおつむの程度が知れるというものです。

 このような事態が分かった以上、安倍総理は
より丁寧に「女性活躍」の具体的内容と、その根拠、特にアベノミクスと少子化問題とどのような関わりがあるのか、それとも無いのかを説明する責任が出てきたと思います。「家庭の事情」から出てきた発想でないことを明らかにする意味でも是非必要なことです。

平成26年9月25日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ