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加計学園問題、陸海軍が統帥権の独立を盾にして、総理の指示を拒否していた時代を彷彿とさせる文科省

 7月10日のNHKニュースは加計学園の問題について、次のように報じていました。
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前川前次官「行政ゆがめた」 地方創生相「一点の曇りなし」
7月10日 18時34分 NHK

 国家戦略特区での獣医学部新設をめぐって、参議院の閉会中審査が開かれ、参考人として出席した文部科学省の前川・前事務次官は、新設の決定に
総理大臣官邸の関与があったのは明らかで、行政のプロセスゆがめられたと改めて主張しました。
 これに対し、山本地方創生担当大臣は、プロセスには一点の曇りもなく、ルールに基づいており、総理大臣官邸の意向が入る余地はないと反論しました。

(以下略)
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 たとえ、行政の
プロセスが歪められたとしても、結果が正しければ大きな問題はないと思います。
 今回加計学園が認可されるまで、
52年間獣医学部の新設が認められなかったのは、獣医業界(ひいてはそのおこぼれにあずかっている文科省)の既得権保護のためで有ると言われており、文科省が業界の利益のために行政を歪めていたことになると思います。

 であれば、仮に総理官邸の口出しが歪みであったとしても、それは大きな歪みを是正するための小さな歪みに過ぎないのではないでしょうか。
 そもそも、行政のトップ(最高責任者)である総理が省庁に指示することが、行政を歪めることになるのか疑問です。むしろ
官僚が総理の指示を排除する方が問題ではないでしょうか。
 かつて陸海軍の軍人が
統帥権の独立を盾にして、総理の指示を拒否していた時代を彷彿とさせます。

平成29年7月10日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ