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子供と老人だけでは地域社会は成り立たない 「女性活躍」とは何か

 9月27日の時事通信は、「子どもの安全、どう守る=学校や自治体の模索続く」と言う見出しで、次のように報じていました。
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子どもの安全、どう守る=学校や自治体の模索続く
時事通信 9月27日(土)6時2分配信

 神戸市で小1女児の遺体が見つかった事件など、子どもを狙った犯罪が後を絶たない。再発防止の決め手を欠く中、幼い命を守ろうと、学校や自治体による模索が続く。

 下校途中に小学1年の女児が車で連れ去られ、殺害される事件が2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)。女児の通っていた小学校では事件後から、
地域住民らによる登校時の付き添いが続けられている。

 児童は
保護者と一緒に集合場所へ向かい、学校までの集団登校に大人が同行する。途中から教師も加わるが、「付き添いのボランティアには高齢者が多く、協力者が年々減っている」(市教育委員会)といった新たな課題も抱える。

 今年7月に小学5年の女児が連れ去られた岡山県倉敷市は、集団下校を実施しても、最後は児童が1〜2人になる点に着目。こうした通学路の「末端」について、
地域住民に見守り活動を依頼できないか検討を始めた。

 ハード面の強化に乗り出した自治体もある。大阪府箕面市は1億5000万円をかけ、小中学校の通学路に計750台の防犯カメラを設置する計画だ。担当者は「一番の狙いは犯罪抑止だが、事件が起こった場合の検挙率向上にもつながる」と期待を寄せる。倉敷市も小学校の通学路にカメラ20台を設置するという。 
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 岡山、神戸の両事件とも、女児が
いったん学校から母親不在の自宅に帰宅して、その後一人で外出したあとで被害に遭った事件であり、たぶん母親は共働きなのでしょう。

 安倍総理は、
「女性活躍」をスローガンに、女性の就労(共働きの推進・専業主婦の撲滅)に一段と力を入れる様子ですが、これが徹底すれば昼間の住宅街は子供と老人だけになり、、子供達は昼間は大人不在の環境に置かれることになりますが、幼い子供が母親の目の届かないところで一人で行動、外出することは、被害に遭うリスクが高くなるのではないでしょうか。
 昔の日本ではまれにしか起きなかったことですが、昨今は物騒になってきました。

 それと、この記事もこの種の事件の対策として、
地域住民による地域の安全確保云々と言っていますが、共働きが徹底すれば、昼間に地域社会にいるのは、子供と老人だけになりますが、それで地域の安全は確保できるのでしょうか。いや、そもそも地域社会が成り立つのでしょうか。

 今は迫害されつつも
専業主婦でがんばっている人たちがいるからこそ、地域社会は成り立っているのではないでしょうか。更に今後は“人口減対策”として“前期高齢者”も専業主婦・準専業主婦の女性と共に、“勤労動員”されそうですから、それが実現すれば地域社会は、昼間は子供と身動きもままならない老人だけしか残らないことになりかねません。

 安倍総理は、「女性活躍」と言っていますが、
地域の安全のために、微力ながら活動する専業主婦達は、「活躍している女性」に含まれるのでしょうか。

平成26年9月27日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ