2002, Japan Tour Report


このレポートは皆さまから寄せられたものです。最新の感想が一番上になっています★

by なつむ


★2002年4月21日★

・キャスト・

<マチネ>

ディノ:スコット・アンブラー/ラナ:サラーン・カーティン/リタ:エタ・マーフィット
アンジェロ:ニール・ペンリントン/ルカ:アラン・ヴィンセント

<ソワレ>

ディノ:ニール・ペンリントン/ラナ:ヴィッキー・エヴァンス/リタ:ヘザー・ハーベンス
アンジェロ:アーサー・ピタ/ルカ:ユアン・ウォードロップ


◇弥生さん◇

 私は千秋楽も昼夜見て参りました。まずマチネ。

 NeilくんのAngelo!うれしいです。今、私の中のベストAngeloはNeilくんで す。(Willもいいけど、今回見てないから、比較できないので・・・) 彼のAngeloは本当に、小さい子供のようにかわいらしい。今日も絶品でした。もう、 抱きしめてあげたい!と思わずにいられないです。
 年齢ではしっかり大人のNeilくんが、あんな純真な子供っぽさを演じられるなんてなんてすばらしい!と思います。Neilという人間そのものがピュアでなければできないことだと思います。AMPのダンサーみんなに言えることですが、みなさん、ピュアですよね。
すれてないというか、変に大人になってないというか、純粋な心を持ってると思いま す。マシューがその筆頭ですよね。

 シャワーシーンの初めに、下着一枚でMarcoと”Hot”Rodが二人で戯れるシーン。Marco役のRossくんを見てびっくり!!いつもはみんなと同じく白い普通のパンツなのに、なぜか、肌色のピチピチのビキニみたいなのなんです。どうしたんだ、Rossくん!白いのをなくしたのでしょうか。それとも、ふざけてわざと、でしょうか?謎です。私としては、こういう型通りではない一面を楽しんでしまいましたが。

 最近実感するようになったのですが、Paulo Kadowがすごくいい男になったと思います。13日のマチネの感想で、彼のLucaは物足りない、と言った私ですが、Rocco役の彼は違います。特に2幕、クラブに登場して一番初めに踊るシーンの彼は 惚れ惚れしてしまいます。小柄で、顔も特別美形ではないのに、その自信に満ちた表情や雰囲気、勢い、目で殺すような熱い視線などに、吸い込まれてしまいます。
(役を掛け持ちしない)ビデオではバーテンダー役だけしかやってないのが残念で す。ロンドン公演でも、Vito役(&バーテンダー)をすることが多かったので、 クラブのシーンでのRocco役の彼の魅力には、今回初めて気づかされました。ほんと にこのシーンは悩ましいです。彼のRoccoも見たい、黒服サングラスのRossくんも見たい、あ〜もうどうしたらいいの私?と。
 また、その後に、囚人達を演じる彼も好きです。一番囚人らしいと思います。(一方Rossくんは、ちょっとしたいたずらで運悪く捕まって少年院に入った本当は良い子、といった感じです。)

 さて、とうとう東京公演の最後の最後、ソワレです。
Rossくんも、Richardも、Pauloも、昼と同じ役で出てくれました、お疲れ様です。リチャードはディアク役ということで、そう、美しすぎる看守も演じました。 彼の時だけある、あの、「引っ込んでろ!」というようなしぐさ、ちゃんとやってく れました。囚人たちも、彼はそれをするとわかってるようで、そのしぐさを待って、 見届けてから後ろへ引っ込むようです。
今日も、Lucaに抱かれて幸せに浸ってるAngeloがいるところへ登場してきたVicky、ため息をしたところで大爆笑が起こってました。やはり、彼女の時はお客さんの反応がいいです、上手い!

最後ということで、何か変わったことをするかしら、と思ってましたが、特になかっ たです。最初の修理工たちの仕事シーンがいつもより掛け声とかが賑やかだったか な、くらいです。カーテンコールもいつも通りでした。マシューもずっと、スコットとベン・ディクソンくんと3人で客席で見てました。

 私は琵琶湖ホールも見にいきますが、東京公演が終わった今の時点での、2000年ロンドン公演やビデオ版と比べての今回の日本公演の印象は・・・
 もうこれにつきる、といった感じなんですが、ロンドン公演やビデオの時にはいなかった新人男性ダンサー5人が、とても若くて美しくてかわいらしいので、2年前は、どちらかというと「むくつけき」系だった修理工達が、今回、とてもキュートで若々しくなりました。かなり印象が違います。子供っぽいRossくん、Fill Hill似のSimon、小さくて七三分けのChad役が何ともかわいらしいBen、ブラピ似のリチャード、そしてティム。この5人が入ったおかげです。私はすごくよかったなあと思います。彼らを選んだマシューに感謝!
彼らを見てしまったばかりにビデオ版のキャストが物足りなく思うようになってしま いました・・・。そして、Ross、Simon、Ben、の3人は、Angelo役も見てみたい!と思わせます。少年っぽくて、かわいいいじめられっ子がハマリそうで・・・。

 ティム、リチャードの2人は、Lucaを見たいですね。特にリチャードは今回、看守やキャバレーアクト、といった演技力のいる役を上手に演じられるようになったから、Lucaを演じられるようになる日も近いのでは!と思ってしまいました。
最近、男性ダンサーを、「Luca系」か「Angelo系」か、と考えてしまう私。(WillやEwanは悩みます。でもEwanはAngelo系かなあ・・・。) ついでに言いますと、「Rita的愛情」と「Lana的愛情」というのもあります。(笑)
Rossくんに対する私の眼差しは、まさしくRita的なものです。母親になって、息子を思うような気持ちで見てしまうんです。反対に、Pauloに惹かれてる私の眼差しは、Lana的なものです。男としての魅力を感じて惹きつけらてる感じ。私の中で、この4人のキャラクター名を使った表現は、すっかり心理学用語となってます。(笑)

 思うのは、Willくんが来日しなかったことがよかったな、ということです。もちろ ん、彼演じるこの世のものと思えないいい男のLucaを見られることをとても渇望して ました。
  でも、彼がいなかったからこそ、ほかの男性ダンサーに注目できたと思うんです。 Willがいると、どっちの役をやっても彼が一人主役になってしまう一面があって、そ うすると、ほかのダンサーになかなか目がいかなかったと思ってます。

 それでも、毎回公演後は後悔だらけ。ああ、あのシーンのあのダンサーを見逃した、もっと見たかった、と・・・。後悔のない日はありません。
  先ほども述べましたが、見たいダンサーが同時に舞台にいるもんだから、もう、困っ てしまいます。全部見たいけど人の視線は一箇所しか見れないし。安心して見れるのは、舞台にダンサーが1人か2人しかいない時のみです。

 とうとう東京公演終わってしまいました・・・、あっという間でした、悲しいです。残りの琵琶湖ホール、存分に味わいたいです。


◇ローブリッターさん◇

 東京公演最終日、21日のマチネとソワレを観てきました。マチネの主なキャスティングは、アンジェロがニール以外はオリジナルメンバーでした。
 私にとってはほとんどベストメンバーのキャスティングで4回目の「カーマン」を 堪能しました。

 いつも同じように、またそれ以上に踊ることは、視覚に訴えるという部分でダンサーにとってあたりまえのことかもしれませんが、これができるダンサーってやっぱりすばらしいですね。

 今日は、実は昨晩のソワレ終演後の感動モードをまだ引きずっているようです。ソワレ・・・キャスティングにはスコットさんもカーティンもエタもアランも、4回とも”ホット”ロッドだったアダムスもいません。全く別の「カーマン」。

 会場にはほとんど指定の席にマシューとスコットの姿が・・・!素顔のスコットさんの美しいこと!こんなに美しい方でしたか?きれいなボルドー色のポロシャツがとてもお似合いです。ウィンブルドンでした。若いダンサー(いろんな意味で、)の舞台を二人でチェック&見守っているようでした。

 ソワレのステージはマチネに比べると物足りなさを感じてしまう部分が何箇所かあったのですが、会場の雰囲気は東京最終日ということもあるのか、マチネの時よりかなり反応が大きかったです。

 カーテンコールも先週のようになんども繰り返すというふうではなく適当で、最後はステージの上からもダンサーたちがこちらに拍手を贈ってくれました。あ〜、ほんとうにこんな素晴らしい舞台を何度も観れて幸せでした。

 そして終演後、ちょっと勇気を出して、ソワレを客席で観ていたスコットさんのところへ行き、パンフレットにサインをお願いしました。
「どこにサインしようか?」
ときかれ (この声がかなり低くて良い声で耳に残りました。)
 「あなたの写真の隣に・・・。」
と言ったらペラペラとめくって (はじめから開いて渡すものですね)  「あった〜。ここね〜。」
と言って、そこまでは普通に進みました、が。その後、渡したマジックのフタが取れない!スコットさんは「うっ、か、固い」と言って、チラッとこちらを見て、もう一度かなり力をこめてフタをとってくれました。買ったばかりのおニューのサインペン、皆さん、気を付けましょう。
「カーマン」がすばらしかったことと 来年の「スワンレイク」を楽しみにしていま す・・・と言いながら、彼の(近くで見るとますます際立つ)美しいお顔を 眺めました。チャーミングなこと!

 そしてマシューのそばでサインのタイミングを伺いながら
「ここにサインをお願いできる?」
とパンフレットの「ハーモニー」の看板を指差したら、「お〜、ここに〜?」というかんじで。
こんどは無事にフタがとれてホッ・・・。
「今回、5回も観ました。いろんなキャスティングで素晴らしい舞台を何度も観れてとても幸せ。」
と言うと、
「ほんと (!) 5回観たの?」
と言って、あの優しい笑顔。私も嬉しかったけどマシューも嬉しそうに「サポートしてくれてありがとう。」とハートとキスマーク入りの大きなサインを看板の上に書いてくれました。

「シザーハンズの舞台化がとっても楽しみ!」
と言い、もう・・・優しい彼の目元に釘付け!・・・そこで私の隣にいた男性が、
「いつごろ観れる?」
と聞くと、
「一年か、もうすこし先になるかな・・・」
と、残念ながらこの先、聞き取れませんでした。きっとどなたか聞いて下さっているのではないかしら、と思います。 「カーマン」・・・終わってしまいました。でも大満足です。心にたっぷりご馳走を 頂きました。

 来年の「スワンレイク」の来日メンバー、いつごろ決定するのかしら?考えると ちょっと・・・怖い気もしますが、今回踊っていた若いダンサーたちの白鳥も、ぜひぜひ観たいですね。


◇はぐはぐさん◇

 東京公演最終日の夜公演、本当に最後の回に行ってまいりました。 開演前、やっぱりマシュー・ボーンが現れました。その後ろには、えんじ色のポロシャツを着たスコット・アンブラーもいました。眼鏡をかけ、黒髪をきれいになでつけていて、なんかすごくまじめそうな感じがします。手には黒い表紙のノートらきものを携え、ボーンとともにセンター席に陣取ると、ノートを広げ、右手にペンを持った姿勢で、ボーンと笑いながら話し込んでいました。

    今回のディノはあのアンジェロ役が印象深かったニール・ペンリントン でした。ペンリントンのディノは・・・・・・ふふふ、まだまだ修行が足りないのうニール君、という感じ(笑)。
オヤジくさい髪型とメイクの下には、小さい子どもっぽい顔が、ごつごつした詰め物の下には、ほっそい体があるのが、一目でわかっちゃいました。
 私のイチ押しの亡霊シーンも、申し訳ないですが、どうしても、あの強烈なアン ブラーと比べてしまいました。特に血の垂らし方と、白目のむき方がまだ生ぬるいよ うです(笑)。

  でもアンブラーの大振りで恐ろしいディノに比べて、ペンリントンのディノは小 振りながらも、それで尚更セコくてつまらない男、といった雰囲気が強く、これでは ラナもイヤになるよなあ、ととてもうなずけるものがありました。

    「カー・マン」の中で、私にとって一番興味深かった登場人物は、やっぱりラナ です。このラナというのは、実にイヤ〜な女です。愚昧で軽率、わがまま、身勝手で、他人を自分に都合が良ければ徹底的に利用し、要らなくなれば「ワタシは被害者なの。こんな生活もうイヤ」という顔をして排除します。
 ルカは自分が無実の罪に陥れた人間や、殺した男の幻影を見てビビったりするく らいですから、根っからの悪人ではないし、悪魔的な人物でもないのは分かります。 ラナの夫であるディノも、下品で粗暴で短気で、妻に暴力を振るいますが、単純で騙 されやすく、人の良いところもあり、これまた殺されて当然というほど悪い男だとも 思えません。
 ラナこそが、すべてを台無しにした「運命の女」で、女の弱さゆえのイヤなとこ ろを代表しているようなキャラクターです。

 ダンサーによって、性格の解釈と表現方法は違うようで、それによって、またダ ンサー同士の組み合わせによって、物語全体の印象がその都度異なるのも、面白い発 見でした。

 アンブラーがディノをやると、ディノが憎めないキャラクターになります。それ で私にとっては、ラナの狡猾さが余計にクローズアップされます。
 ウォードロップのルカは、なんとなく優男な雰囲気です。ラナにうまく乗せられ て、深く考えもせずに大変なことをしでかし、事態にずるずると引き込まれてしまう 無力さがありました。最後に体よくラナと人々によって消し去られてしまった時に は、複雑な気分になりました。
  ヴィンセントは、第一幕ではとても男っぽくてたくましく、頑丈で動じることが なさそうです。それだけに、第二幕での荒みようと崩れようは落差が激しく、こうな ると、ラナがルカに失望して殺すことにした心情も理解できます。

 カーティンのラナは、自分の気持ちにとても正直で、感情の起伏が激しく、常に 事態の主導権を握っている感があります。エヴァンスのラナは、自分で自分の感情を 明確に把握しておらず、最後まで自分のことを本気で「巻き込まれた」被害者だと 思っている、女の厄介なずるさを感じさせました。

 一方、振り付けや演出の中には、私にとっては、最後までなじめないものもあり ました。
エロティックなシーンやダンスには、正直言って、女はそんなに単純じゃない よ、と少し不快に感じるところがありました。いかにも男性がそう思い込みがちな女 性像だとしても、こういう誤解を招きやすい表現は、あんまり採用しないでほしいと 思います。

 アンジェロは、同一人物の性格が一変する、という過程を伝えなければならな い、複雑で難しい役だと思います。ところが、第一幕、第二幕前半でのアンジェロ と、第二幕後半でのアンジェロは、あまりに違いすぎて、完全に別々の人間でした。 これも、人ってこんなに単純なものかな?と疑問です。
 第一幕で描かれたような特徴を持った人は、絶望して凶暴になったとしても、その根底にはあくまで「悲しみ」があり、そこにその人の本来の姿が残っているはずだと思います。

 もしスコット・アンブラーがアンジェロを演じたならなあ、とつい想像してしま います。今回はディノ役しか目にしなかったとはいえ、その存在感と演技力に本当に 感嘆してばかりでした。アンブラーがアンジェロを演じたなら、一人の人間が持つ複 雑さを、観客に分かるように演じてくれたのではないか、と思ってしまうのです。

 せっかくの最終日でしたが、日曜日の夜で、しかもその日は一日中雨が降ってい て、天気が悪かったことが災いしたのか、客足は鈍かったです。でも、それだけにツ ボを心得た観客ばかりだったようで、反応は私が観た4回の中で、一番良かったので はないでしょうか。

    ただ、あの「不意打ちカーテンコール」が演出だったとは〜!!前回はすっかり だまされました(笑)。客の雰囲気を盛り上げるためにはアリかな、とは思います。

 AMPの方々には、「ノリが悪くてごめんなさい」と申し訳ないです。でも、 「反応の鈍かった」客の一人としていいわけしますが、やっぱり、心の中で可笑しい とは思っても、「ここは笑ってもいいんだろうか?」と一瞬戸惑います。明らかに可 笑しくても、小さく「くすっ」と笑うのが精一杯で、大声で「わっはっは」なんて、 人前では恥ずかしくてとてもできません。
 欧米の観客のように、ダンサーの名前を叫んだり、まして「ブラボー」なんて、 日本人がやるには相当な勇気が要ります(「すこっと〜!!」と叫びたい気持ち には駆られましたが)。

 でも、カーテンコールの拍手は、みんな一生懸命、手がしびれるまでやりまし た。私はこの二週間、本当に楽しい思いで過ごしたのですよ!!・・・・・・と、A MPの方々に言いたいです。


◇柚木さん◇

 オーチャードホールへカーマンの東京公演最終日ソワレを観に行きました。今年の1月に母とレニングラード国立バレエの「白鳥の湖」を観て以来のバレエだったのでドキドキしてたら、なんの前触れもなく始まってしまい驚きました。
「これから始まりますよ〜」みたいなのないんですね。場内が明るいまま始まったので一瞬なにがなんだかわかりませんでした。

 でもステージにはダンサーが出てきてなにやらやってる(笑)最前列だったので一人一人の表情まで観れてとても幸せでした。
 私にはダンサーの名前を見ても顔が出てこないのでプログラムを見ながら 照らし合わせていたら始まってしまい、とりあえず上記の5人を目で追う ことにしました。友谷真実さんも主演してらっしゃいました。

 日本人みたいな人が踊ってるなぁと思いながら観てて、途中でなつむさん のサイトで紹介されていた方のことを思い出し嬉しくなりました。 ワールドワイドに活躍してる日本人ダンサーはたくさんいるのでしょうが、 そういう方を生で観るのは初めてだったので友谷さんが日本代表のような 感じがして感動しました。

 実際のステージなのですが電光石火という感じですぐ終ってしまった ような感じがしました。
ルカがラナをテーブルの上に引き上げてホットなダンスを披露するところとか、車がグワングワン揺れてて誰が出てくるのと思ったらルカとアンジェロが出てきたところなどは、ひとりで頬を染めてしまいましたが(笑)、全体的に物足りなかったような・・・・
 アンジェロの手錠をつけたままのソロも話に聞いていてかなり期待してた のに、なにかを感じるというよりは、あーこういうのだったのか!という 印象で終ってしまいました。

 第二幕のみんなで踊るところ、(コール・ド・バレエ?)、で全員が跳ぶ ところがありますよね?写真で見てカッコイイ!!!と思ってここも期待 してたのですが、(当たり前ですが)、あっけなく終ってしまって残念。 写真みたいに空中でずっと止まっていられるわけがないので仕方ないです。 でも楽しかったのです。なにがどうとは表現できないのですが、ステージ 上で次々に繰り広げられるパフォーマンスを観ていて、楽しい気持ちに なりました。

 もっとダンサーの技術というか表現力に焦点をあてつつ、ステージ全体の ことも理解して楽しめるといいのですが、まあ初回はこんなところです。 これから、たくさん観て楽しみ方を知らなくては!
まずはダンサーの顔と名前を一致させることから始めます(笑)

 長くなってしまいましたが、最後にもうひとつだけ。終ってから私でも顔のわかるマシュー・ボーンとスコット・アンブラーとあともう一人の方が客席にいたので、サインをもらいました。
プログラムのスコットのところを開こうとしたら緊張してかなかなか開けなかったら彼が自分で開いてサインしてくれました。(恥かしい)
 マシューには握手もしてもらって、感激です。マシューはトークショーのときにたくさん話していたので知ってましたが、スコットも静かな話し方の紳士でした。


◇ちいままさん◇

 18日と21日ソワレの2回、劇場に足を運びました。
私はDVDでしか見たことがなかったのでとても楽しみに18日を迎えました。

 何を一番楽しみにしていたかというと…あの、表情豊かなスコット様の中年のディノを観ること。それと、一歩間違うと下品になりそうなアランのルカを観ること。 DVDの見過ぎでしょうか? ところが、その日は2人とも出演日ではありませんでした…
ディノは、アダムス・ガルブレイス、ルカは、ユワン・ウオードロップ、ラナは、サ ラーン・カーティン、リタは、ヘザー・ヘイベンス、アンジェロは、アーサー・ピタでした。DVDを何度も観ているせいでストーリーがわかっているので生のダンスを楽しむことが出来ましたが、ディノはスマートで(身のこなしも、体型も)中年らしくないし、ルカはいい男で危険そうじゃないし…
スティーブン・バークレー・ホワイト(ディアク・警官・ホセ・看守役)と、ゲイの 役の人がかなり素敵でしたけど。全体的には、ちょっと不満でした。

 そして迎えた最終日、21日。最終回だからスコット様もアランも出るとふんだの に、ま、ま、またしても〜(∋_∈)はずしました。
ディノは、ニール・ペンリントン、ルカは、ユワン、ラナは、ヴィッキー・エバン ス、リタは、ヘザー・ヘイベンズ、アンジェロは、アーサー・ピタだったのです〜〜 (T_T)
仕方がない、気持ちを入れ替えて楽しまなきゃソン! で、思ったことは「ニール・ペリントン!良いじゃん!」ということ。

 後で配役表を見て気がついたけれど、18日にもロッコ役で出てたのです。 ロッコって誰?どの人?気がつかなかった…
出ている人みんなに役名が付いているけれど、動きが早いし、パンフの顔と見比べて もどれが誰だかわからない。工員・友達でわかったのはモニカだけ。だって、日本人の友谷さんだったから…単なる勉強不足なのでしょうか?でもどうやって知ればいいのでしょう? DVDの特典映像なんかに詳しく出ていると嬉しいのになあ。(ここで、こう踊るのが 誰、とかいう解説ね)
 そうそう。2階席からだったのでよくわからなかったですが、マシュー・ボーンが誰かと(そこが初心者にはわからない…悲しい)3人で客席にいたような気がしました。

 案外観客に大受けしていたのが、カーテンコールでした。 両日とも4・5回出てきて、バレエと違って楽しいものでしたね。

 ところで、来年の『スワン』もオーチャードでやるのですよねえ。オーチャードホールではやって欲しくないなあ(オーチャード嫌い)と個人的には思ってますが、決定なのでしょうね。
 1回目は表情が観たいので1階の前の方を取ったのに、段差が少ないので前の人の頭が邪魔でよく見えなかったり、舞台の高さと客席の高さが合わない(?)ので、よく見えませんでした。
 2回目は前の人の頭も気にならず舞台全体がよく見えて良かったのですが、右側だったのでシャッターに『murderer』と書いてあるのが、電柱が邪魔でよく見えませんでした。


★2002年4月18日★

・キャスト・

ディノ:アダム・ガルブレイス/ラナ:サラーン・カーティン/リタ:ヘザー・ヘイベンス
アンジェロ:アーサー・ピタ/ルカ:ユアン・ウォードロップ


◇弥生さん◇

 今日はEttaがメルセデス役です。ロンドンでは3回ほど見ましたが、日本公演では初です。AdamGalbraithのDinoも、日本では初めてです。
そして、今日は、作曲・編曲をされた、Terry Daviesさんが初めて指揮をされまし た。

 Ettaは、オリジナルキャストということやその母性的なキャラから、Rita役がすっかり板についてしまっていて、メルセデス役はもうしないのかなあ、と思ってたので、とてもラッキーです。
相手役(Rocco)が、Neilくんでしたので、この二人、AngeloとRitaとして共演したそのままの組み合わせ。 相変わらずかわいらしいNeilくんとEttaのカップルは、お姉さんと年下の彼、と いう感じでした。
Ettaの、Rita役では見られないパンチの効いたダンスは相変わらず個性的でした。た だ、VickyやValentinaの演じるメルセデス役を見慣れてるせいか、所々で、やはりちょっと若々しさに欠けるなあ、と感じるところもありました。でも、ほとんどのシーンで、彼女のRita役とは違う勢いのあるダンスに、すごいなあ、と思いました。 30代後半で、娘がいる女性にはとても見えませんでした。

 Monicaは友谷真実さん、BrunoはAndrew Corbettでしたので、この2組のカップル、男性2人が線が細く上品な感じで、いつもより大人しい感じでした。 やはり、ValentinaやBelinda、そしてPaulo kadowがいる時の方が、よりセクシーで勢いがあるな、と思います。彼らががいないだけで随分舞台の印象が変わるような気がしました。

 次に、AdamのDino。もうすっかり中年おやじ、というScott演じるDinoに比べると、彼のDinoは、ちょっと魅力的な感じ。素のAdamに近いからなのでしょうが、 半そで短パンでお腹を膨らませた時はほんとに中年オヤジでしたが、その以前の衣装 の時は、見る目によっては、まだ男性としての魅力を少しは残している、という感じ でした。

 毎回のことですが、Rossくんは今日もかわいかった・・・。かわいい一人息子のお遊戯会を見てる母親のような気持ちで彼を見てました。
1幕初めの、修理工とGFたちのダンスの中で、修理工が(ダンスの)相手の女性に背 を向けて突っ立って、汗をふりかけるように、フッと音を立てて頭を振って相手の方 を振り向くシーン、みんな勢いよく振り向くのに、彼だけは何も勢いつけずにゆっくり振り向くんですが、それがまたかわいらしいんです。まあ、あげればキリがないのですが・・・。

 オーケストラですが、Terryの指揮は、いつもの2人の指揮者と比べてテンポが、速いな、と思うところや、遅いな、と思うところが特に1幕でたくさんあって、ダン サー達は、大変だったと思います。
合わせる為に、かなり音楽を意識して踊ってたのではないでしょうか?また、Terry と楽団員とのリハ不足なのか、今日はちょっと楽器のミスが目立ってました。

 一番残念だったのが、2幕、FIGHT NIGHTの最初での、群舞が始まるところ、それまでの音楽が静かだったところへ、ティンパニーのドカン!という音とともに あの迫力ある音楽とダンスが始まるのに、そのティンパニの音がしなくて、間抜けに なってました、出だしだけですが。そこがすごい好きだったので残念です。

 Terryさんには、カーテンコールで、マシューから花束が渡されてました。ほんと、彼の才能はすごいですよね。音楽のすばらしさも、カーマンのすばらしさの一つだと思います。
レズのデザインもしかり、コラボレーター達にも恵まれてますよね。才能ある者のと ころには才能ある者が自然に集まるのでしょうね。


★2002年4月17日★

・キャスト・

ディノ:スコット・アンブラー/ラナ:ヴィッキー・エヴァンス/リタ:エタ・マーフィット
アンジェロ:ユアン・ウォードロップ/ルカ:アラン・ビンセント


◇弥生さん◇

 キャスト表をもらい、真っ先にMarco役をチェック。今日はRossくんが出ます!うれしい・・・。
また、今日は、Chad役にChristopher Marneyの名前を見つけました。彼は、プログラムには名前が載ってたのに、一度も出演してなく、会場でも見かけないので、「来日が取りやめになったのかな」と思ってたんです。でも、16日の公演で、客席に彼の姿を見かけたので、「事情があって遅れてきたのかも、明日出るかなあ・・・」と思ってました。
Chad役の彼を見て、すごく懐かしい気持ちになりました。私が見たロンドン公演で は、ほとんど彼がChad役だったので、私の中で、彼のイメージがすごく強かったんで す。ロンドン公演を見てるような気持ちになりました。でも、彼が来たことで、Chad役だけで出演する新人のBen Dixonくんを見られる回数が減ってしまうのは残念です。

 今日も私の視線は、ほとんどRossくんばかり追いかけてました。まるで、サッカーの試合での、中田カメラ(90分中田だけを追う専用カメラ)のように。
見れば見るほど、ほんとに、表情、動き、走り方、すべてが純真な子供のようです。 囚人服で、独房の中でShirleyと抱き合っている姿は、他の2組は「男と女が抱き合っ てる」という図なのですが、彼の場合、「お母さんに甘えてしがみついている坊や」 といった感じです。
マシューは、彼のこのような一面を、魅力として大切にして生かしてるのでしょう ね。マシューのそんな姿勢、個性や素人っぽさを大事に尊重するところが大好きで す。振り付けも、同じ振り付けの部分でも踊るダンサーによって全然違うし、そのダンサーの体の動きの癖を尊重して十分に生かされていて、彼の作品は、古典バレエ作品で見られる「一糸乱れぬ群舞」とは対極のところにありますよね。

 今日Rossくんを見ていて、彼のAngelo役を見たい!と思いました。演技力がついたら、かなりのはまり役だと思います、特に1幕は。子供っぽさ全開で。 かわいくて愛しくてしかたのないAngeloだろうなあ・・・。Ritaとのパドゥドゥはもう、あまりの愛しさに大泣きしてしまいそうです。

 今日も、AngeloとLanaの喜びの踊りのシーンの初め、Vickyが登場して幸せのため息をついたところで、大爆笑が起こってました。Vickyの時は必ず盛大な笑いが起きます。彼女上手いです。

 今日のRichardはDirkと警官と看守役。看守の時、またあのしぐさ(囚人達に、「何見てるんだ、引っ込んでろ!」と怒鳴るようなしぐさ)をしてました。 彼だけがこの動きをしますが、すごくいいです。

 EwanのAngeloは、ArthurやNeil(や、Willくん!)に比べると、少し物足りないです。特に1幕。体がわりとがっしりしてるので、相当弱々しく演技しないと、Angeloらしさが出ないのです。
そのかわり、2幕の彼のAngeloの方はかなりハマってるなあ、と今日感じました。復 讐に燃える表情が鋭い目、暗い表情とかにすごく表れていてとてもよかったです。 ロンドン公演のときより、2幕の彼の演技はとてもよくなったと思いました。特に今 日は、今までで一番いい演技でした。2幕の彼の大満足でした。


★2002年4月16日★

・キャスト・

ディノ:スコット・アンブラー/ラナ:サラーン・カーティン/リタ:エタ・マーフィット
アンジェロ:アーサー・ピタ/ルカ:アラン・ビンセント


◇Willieさん◇

 11日と16日の二回「car man」を観てきました。11日は2階のまん中で、ステージ全部がよく見えるけど表情はオペラグラスがないともちろん見えません。まわりの人たちのオペラグラスをだすタイミングが微妙にちがっておもしろかったり。
そう、始まる前にbunkamuraの搬入口の前を通ったらAlan Vincentが余裕で たばこを吸っていました!開演45分前のこと。もう、舞台美術のお兄ちゃんといったかんじの風情でした。
ビデオではすごくがっしりした感じですが実際がそんなでもなかったです。 でもステージではやっぱりむっちりしてました。何故?!

 この日のラナとルカはリアルカップル。だからか、なんかもう長年連れ添ったかんじというか、なんか熟れた感じです。アンジェロはEwan Wardrop。 は〜、Willの不在を再確認。ビデオしか観ていなかったのでどうしても比べて しまいます。体もしっかりしていてなんでいじめられるのか...。と思ってみて たけど繊細な表情など舞台がはじまったら納得でした。
Scottoのデイノはすごい!ルードヴィッヒのような繊細な王子の彼と同一人物とは とても思えない!とビデオでもびっくりしましたがステージでは更に感動。 でもやっぱり前の方で観るに限ります。11日はあまり盛り上がらず(私だけ?!) カーテンコールも一度だけ、さらっとした感じでした。

16日は最前列!(Willにがぶりよるためだったんだけど...。)私の隣のおじさまは最前列なのにもかかわらずオペラグラスで手錠をはめておどるPitaやピストルを頭にあてるPitaを観てました!
もう、音楽がはじまった途端にリズムをとりたくなる程。みんなの表情や勢い がビシバシ伝わってきます。この日はアンジェロ以外はビデオと同じ主役陣。 アンジェロはPitaでした。彼が出てきて納得!絶対いじめられそうなキャラ なのです。不自然に笑顔で弱そうで!WillもEwanもいじめられてもどこか 孤高の人って感じですが、もうPitaは普通によくいるいじめられっこで痛い 感じです。悪くいえばあまり関わりたくないし友達にもなりたくないリアルさ。 Willはもう「私が守ってあげる!」って感じがしてしまうし、Ewanも 「は〜、あなたには何か心の闇があるのですね...」と一目おいてしまう。

 さて、mechanic達はいいですね〜!話題のRichardも観れました。よちよちしているという情報に興味を覚えたRossがチェック出来ず残念でした。それにNeilのアンジェロが観たかったな〜。評判がよさそうだったので。
 二幕の初めのバーのビートニク達の踊りがすっごく好きになってしまった。 (Willがいない場面なのでビデオでが早送り体制だったのです。正しくない AMPファンでごめんなさい...)ユーモアがあって変な動き!SWAN LAKEの 3幕の最初のダンス(ロイヤルボールの腰をくねくねさせるやつです)と swank barの場末ダンス(クリフ.リチャード+エルヴィスばりのWillのwobby legs)と共に変な動きが何故かひっかかります。Matthewのこういうのいいですよね!この日はカーテンコールが何度もありました。

 舞台が終わって出口に向かうところでMattewがダンサー達と出ていくところが 見えたのですまして近寄って(本当はすっごくどきどきしていたのですが) 声をかけてみました。みんなが出口へ急ぐごちゃごちゃした中の消えそうな 私の「Excuse me.」の声にも振り向いてくれてサインをお願いしたら とてもやさしく答えてくれて感動しました。
「SWAN LAKEが観られるのを楽しみにしています」といったら「あ〜、来年のね!」といってくれたので、ずうずうしく「今度はWillも連れてきてくださいね!」とお願いしてみたのですが、「あ〜、彼は他にやることがあってね〜」「映画ですか?」ときいたら「そうだね、映画とか。多分SWAN LAKEでは来ないとおもうよ。 今回だって本当は来るはずだったんだけどキャンセルしたし...」と心なしかいや〜な顔で説明してくれました。
でも、わかりやすいように表情豊かにしゃべってくれただけでしょうね、 本当のところ! 最後に「ロンドンに来れば彼の踊りもきっと見れるよ」とやさしい言葉を くれました。 本当に素敵なジェントルマン!私の英語にも一生懸命耳を傾けてくれました。


◇ 弥生さん◇

 今日はお馴染の、一番場数を踏んでそうな組み合わせ。でも私はキャスト表を見て、まずはRossくんの名を探しました。ない・・・。今日はお休みです、残念。 でも、彼がいなおかげで、リラックスして全体をまんべんなく見ることができまし た。Rossくんが出ると彼ばかり見てしまうので・・・。

 さて、今日は久々にティモシーくんが出ました、もちろん”Hot”Rodで。今日が2回目です、1回目の時は彼にはそれほど注目してなかったので、今日初めて見るような気持ちで見ました。
感想は・・・”Hot”Rod役をするにはまだちょっと若過ぎるなあ、という感じ。この役は、Ginaという魅力的なGFがいながら人妻Lanaにもちょっかいを出す色男、というイメージがあるし、オリジナルキャストのアダム・ガルブレイスのイメージが強過ぎるせいかもしれません。アダムと比べてしまうと、少し物足りなかったです。

 他の、もっと若々しい役の彼を見てみたいと思いました。でも、他の新人達がみんなキュート系で、彼らがその役を占めてしまってるし、そしてすごくハマってるから、やはりティムくんは”Hot”Rod役になってしまうなー、と思いました。
Rossくん以外でも、Chad役のBen Dixton、Vito役のSimon Wakefieldの新人たちは、少年みたいでとてもかわいらしいです。小柄だし。

 ロンドン公演時、ビデオ版のキャストに比べて、この3人が入ったおかげで、男性ダンサー達がとても若々しくかわいらしくなってます。雰囲気がかなり違います。
マシューは、素人っぽさや初々しさをすごく大切にしてるんだろうなあ、と思いま す。私はAMPのそういう所が好きなので、うれしい限りです。

 今日のRichardは、Rossくんがお休みということで、Marco役。2幕でAngeloが復讐に帰ってくる前に、木枯らしが吹く中で一人飲んでいて、Ritaに追い出されるシーンの時、彼、つむじの辺りの髪の束がピョンと立ってたんです、寝癖のように。結局それはラストまでとれず、見ると何だか吹き出してしまいそうでした、もちろん、かわいらしさに。

 最近気づいたのですが、1幕終わり頃、パーティーの場面で、Lanaが出て行こうとするLucaを引き留めてのからみのシーンで、舞台の奥の方で修理工とGFたちが、 楽しそうに踊ったりおしゃべりしたりしてるのですが、その中に、ダンサー以外の人 が一人混じって一緒に盛り上がってるんです。今回は、指揮者のBen Popeさんでし た。
14日は、裏方さんか出番のないダンサーか、とにかくその日舞台に出てない人が一人 いました。おもしろいですよね。

 Luca役をした時に、物足りない、と思ったPaulo Kadowですが、Rocco役だと、すごくいい男だと思ってしまいます。リラックスしてるし、セクシーです。
Luca役の時は、緊張してしまうのかもしれない、もう一度彼のLucaを見てみたいな、と今日思いました。
でも、彼の男ぶりはRoccoのような自由で気楽な役をしてる方が発揮されるのかもし れませんね。最近、彼の魅力に気づき始めた私です。

 今日も出番のないダンサーは客席にいました。Rossくんもいたようで、終演後、帰ろうと席をたって歩いてたら、ちょっと前を歩いていて、土曜日よりもちゃんと彼の顔が見れたのですが、その綺麗なこと!肌も綺麗で、なんか顔がキラキラ光輝いてる感じでした。こげ茶のシャツという服のセンスもよくて、品のいい青年(少年?)でした。17日は彼が出てくれる可能性が高いと思うので、楽しみです。


◇はぐはぐさん◇

 リピーター街道まっしぐら。怒濤の三回目鑑賞に行ってきました。いや〜ハマり ますねえ。

 今日は前二回の時よりも観客が多く、大盛況でした。評判が徐々に伝わっている とみえます。観客層もお年寄りから若い子たちまで幅広く、「カー・マン」を初めて観る人も多いようでした。ファンばかりでなく、普通の人たちも来るようになればもう大丈夫、と余計なお世話ですがほっとしました。

    今日もマシュー・ボーンはセンターの席で公演を観ていました。この前(12 日)は一人でポツーンと坐ってましたが、今日はダンサーらしい人たちが一緒でし た。それで余計に体の大きさが目立ちます。

    キャスト表に目を通すと、ディノは・・・・・・またあなたですかアンブラー! これで、私は今まで観た三回とも、ぜ〜んぶアンブラーのディノに当たったことにな ります。他の人がやるディノも観たい気持ちもちょっとはありますが、アンブラーと いうのは何回観ても新鮮なので、もちろん熱烈歓迎です。
 でも今日初めて観る人がいます。ルカ役のアラン・ヴィンセントです。前二回の ルカはユワン・ウォードロップでしたから、ヴィンセントはどんな風にルカを演じる のでしょう。楽しみな気分が高まります。

    今日の主要な役は、ヴィンセント以外は初日と同じです。サラーン・カーティン は、他の女性ダンサーよりも体が一回り大きく見えます。腕や足の動きは誰よりもな めらかで、特に足を高く挙げて回転させる時などは、大きくゆるやかに円を描くよう で、その美しいダイナミックさに思わず目を奪われます。 
   仕草や表情の細かさにも、やはりすばらしいものがあります。眉、瞳、唇の動き や姿勢などで、ラナが今どんな気持ちなのか、本当にすぐに分かります。そして、ど んな表情をしていても、それが本当に魅力的なのです。

 ルカ役のヴィンセントは、大きくがっちりした体格です。ウォードロップよりも 年上のようで、美青年、というより、渋くてかっこいい大人の男、といった魅力を持 つ人です。大柄なせいで、踊るといっそう力強さに溢れ、もの凄い迫力があります。
 骨太なだけに、いかにも強くて傲慢で自由奔放な男、といった印象が前半では強 いのですが、それだけに、後半で徐々に追い込まれていく様が、なおさら悲惨さを感 じさせます。

 今日いちばん観客のウケを取っていたのは、やっぱりアンブラーでした(笑)。 みんなで記念写真を撮るシーン、アンブラーがカメラに向かって笑顔を作ると、これ がまた可笑しい顔で、その瞬間観客がドッと笑いました。
 また、例のマーサ・グラハムのパロディだという踊りでも、ずっと目を大きく見 開いたまま無表情でいたのが、退場するときに客席の方を向き、一瞬ニカッと歯を見 せて笑います。これがまた不気味で不気味で(笑)。まるで「笑○せえるすまん」み たいなのです。

 あとはやっぱり、ディノの亡霊です!まるでゾンビみたいに、女性と踊るルカに がくっがくっと近づき、ふと立ち止まると、上目遣いにルカを凝視したまま、だらー と血を口から垂らすのです〜。その時にも、客席からは「わあ!」という声が漏れま した。

 今日ひときわスゴかったのは、ルカと踊るシーンで、なにせ死人ですから、動き がぎこちなく、前につんのめったかと思うと、その反動で後ろにがっくりと身が折れ たりするのですが、客席に向かってディノの体が後ろに反ったとき、つまり観客から アンブラーの顔が逆さまになって見えた、まさにその瞬間、アンブラーがぐるりと白 目をむいたんですう〜!!こわいよ〜!!あの顔があまりにスゴくて、今夜は眠れそ うにありません・・・・・・。

    今日のカーテンコールは、おそらくダンサーたちは一回で終わり、と思っていた らしいのです。ところが、なぜか何度も照明が点いたり消えたりし、舞台が明るくな る度に、舞台袖に引っ込みかけていたダンサーたちが、あわてて中央に走って出てき てお辞儀をし、立ち上がりかけていた観客も、あわててまた坐って拍手を送る、とい うことになりました。
 三回目くらいになると、ダンサーたちも観客も、お互いにげらげら笑ってしまい、とても愉快な気分で劇場を後にすることができました。これはちょっとした嬉しいハプニングでした。

    実は!最終日の夜公演にまた行くんです。まさかここまでハマるとは、自分でも びっくりです。


◇いぶさん◇

 まず、一番最初に驚いたのは客層です。まさに老若男女入りまじっているというか、いつものバレエの観客とは明らかに違うムードでした。
 ロンドンの劇場では年輩の方が多かったのですが、それともまた違いミュージカルの感じでもなく本当に色々な方がいて、お祭り会場のようなエネルギーというか、そんな感じがあって、なんだかAMPにぴったりのムードだと感じました。 初来日だというのに、こういうのは伝わるものなんでしょうか?

 そしてそのムードにぴったりの公演でした。エネルギッシュで雑多な感じ。でも もちろん全て計算ずくというのが本当にすごい!
 出だしの部分が一番好きなんですが迫力とスピード感に鳥肌が立ってしまいました。AMPを前からご存知の方はみなさん同じだと思うのですが、初めて見る人に気に入ってほしい!と思いながら見ていました。だって来年にはいよいよあの「Swan Lake」が…!!ぜひ今回のように色々な層の人に見てほしいです。

 それから、12列目のど真ん中という席で見ることができたのですがなんと斜め前にボーン氏が座っていました!
ニュース23で話していたとおり本当にしょっちゅうメモを取っているのを目撃できて嬉しかったです。ミーハーにサインをいただいて しまいました。(笑)


★2002年4月14日★

・キャスト・

<マチネ>

ディノ:スコット・アンブラー/ラナ:サラーン・カーティン/リタ:エタ・マーフィット
アンジェロ:ニール・ペンリントン/ルカ:ユアン・ウォードロップ

<ソワレ>

ディノ:スコット・アンブラー/ラナ:ヴィッキー・エヴァンス/リタ:ヘザー・ハーベンス
アンジェロ:アーサー・ピタ/ルカ:アラン・ヴィンセント


◇ローブリッターさん◇

・ソワレ・

 キャスティングの紙に目を通すのが快感?になってきました。予想が当たり!アラン・ヴィンセントのルカです。それに!なんとラッキーでしょう。ヴィッキー・エヴァンスのラナとは!このお二人は実生活でもパートナーですよね。
以前、アランがインタビューで「将来はヴィッキーと、そして子供は3人!」とか 語っていました。

 そして今日はグッズ売り場に「ザ・カー・マン」のビデオ・DVDと並んで二枚組みのCDを発見!完全版のオリジナルスコアです!
もう、嬉しいったら!DVDから音だけとる良い方法はないものかしら・・・?とか、 いろいろ出ている「カルメン」のCDで似ているものを探そうかしら・・・でも、テ リー・デイヴィスが作曲した部分の入っているものでなくちゃ〜!!と思いつめて (?)いた私にはもう!最高のプレゼントです。これを聴いてると本当に踊りたくなりますね。

 さて、今日のディノはスコット。(3回目!)リタはへザー・ヘイベンス、アンジェロはアーサー(今日のマチネではロッコ)です。
へザー・ヘイベンスのリタがマーフィットより若く見える(事実、若いのでしょ う。)せいかもしれませんが、今日のリタとアンジェロは若い恋人たち(・・・すこ し手前)という感じ。
 今日のアンジェロには母性本能をくすぐる・・・気弱なアンジェロの部分は前ほど感じられませんが、パートナーが変わっただけでこんなにも雰囲気が違って 見えるんですねえ。これもAMPの楽しみ方のひとつ。
 でも・・・でも・・・ウィル・・・いや、今日は言わないことにしましょうか。アーサーとへザーのキャスティング、良かったですよ。
彼の踊りも初日よりずっとしなやかさがアップしていますし、彼は、そう・・・とて もがんばっていると思います。
 私も初日よりリラックスしているのですが、今晩はアランとヴィッキーを堪能できるとあってやはりハイテンションです。

 スコットさんは相変わらずで、今日も上手に皮下脂肪をつけてのヤ〜なオヤジぶりもお見事でした。はじめて「カーマン」を観る友人にはディノの動きのひとつひとつが受けていました。リチャードと笑わせてくれるあのシーンも◎!彼の踊りをもっともっと観たいですね。

 エヴァンスのラナはもう、美しすぎて!品があって!(ディノにはもったいない奥様で)こんな人が流れ者のルカに誘惑されていいのだろうか!?と。
でもやはり、ルカと出会った瞬間からそれらしい人妻に見えてくるんですよね。踊 りもすごく惹きつけられるものがあってワンダフル!メルセデス役の彼女もかなりすばらしかったんですけどね!
彼女のラナにウィルのルカで(やっぱり言ってしまう。ただただ一度観てみたいんで すよね。)別バージョンのビデオ・・・う〜〜ん、欲しい!

 アランのルカはさすがにいう事なし!Act 2のLe Beat-Routeのシーン!かあぁ〜〜っこ良いこと!先日ディアクを踊っていたときは
「もう!ど〜してアランがこちらにいるの!」という思いで観てしまったのですが、 アランのルカ・・・絶対はまり役ですよね。素顔の彼はユーモアたっぷりの 優しいキャラという印象なので、演じているルカは本当に最高!です。 すばらしかった。

 シャワーシーンでは、毎回タオルの使い方が微妙に違って楽しめます!マチネ(14日)では新人ダンサーたちだったと思いますが、かなりオーバーにタオルをフリフリ・・・してきれいな美しい形(!!)のおしりが2個・・・並んでステージの後ろへ消えていきました・・・。ソワレではなぜか、そのシーンを覚えてません。どこを見ていたんだろう?

 そのかわり?に上の階でシャワーを浴びるダンサーたちが(いつも実にきれいな?ピタッとした白いパンツをはいていますが)パンツのしたにはいているブリーフ型よりも、もっと小さい(普段男性ダンサーがはくサポートパンツなのかも)パンツ(ほとんど肌の色と同じなので一瞬ドキッ!)をリチャードにて確認・・・。

 アダムス・ガルブレイスの”ホット”ロッドも3回目です。ヘアースタイルのせい か、ビデオのときよりちょっとおじさんっぽく(?)見えませんか?
”リトル・ダンサー”のラストで"Billy, your family are here."とひとこと、セリ フのある彼。「カーマン」のオリジナルキャストで演じている一番ワイルドな修理工を彼が演るとスパイシーに決まります。

 カーテンコールは マチネと同様になんどもなんども・・・。 マチネもそうでしたので少し意図的な匂いがしないでもありませんが、ライトが消え た瞬間に私の中に流れるメロディーは、”だ〜るまさんが、こ〜ろんだ♪♪♪”・・ ・。


◇ローブリッターさん◇

・マチネ・

 ニール・ペンリントンのアンジェロを見たいと思っていましたし、他の主役クラスのキャスティングが初日と同じでしたので、今回はニールをメインに楽しもうと決めました。そしてCabaret Actのホセも今日はリチャードで、あら?!アランがいない。どこにもいない。・・・ということはソワレはアランのルカが見れるのでは?と。この予想は嬉しいことに当たりました。
 今日は、近くに(一階中央席の10列目あたり)マシュー・ボーンがメモノートに書き込みながら舞台を見つめる姿がありました。

 今日も群舞の中に新しい振り付けがあったのではないでしょうか。先日のマシューのインタビュー(NEWS 23)でも、ダンサーたちを新鮮に保つためにも振り付けのチェンジは必要だと話していましたが、リピーターにとっても楽しみなところですよね。

 さて、今日のアンジェロ、二ールですが(ビデオではゲイのカップルのひとり?)とても良かったです。他のダンサーより小柄に見えます。
エタ・マーフィットのリタとのムードも私は最初から「うん、これはいいぞ」でし た。初めはいかにも年上のおね〜さんと可愛い坊やという雰囲気ですが、彼!変わっていきますよ。一幕のウィルがナイーヴアンジェロなら二ールはイノセントアンジェロ、アーサー(初日)は、その明るさはどこから来るの〜アンジェロかな?

 二幕のソロもすばらしくてアンジェロの苦悩がダイレクトに伝わってくるんですよ ね。すっかり感動モードで身体を硬くして観ている自分に気がつきました。 彼のディノってどんな感じなんでしょうね。

 リチャードの看守がアンジェロの手錠を外すところ、ひとつはすぐに外れるのです が、二個めがなっかなか外れなくてハラハラしてしまいました。彼は日本公演では 5つの役(ヴィト・ディアク・チャック・ホセ・デクスター)を演じているんです ね。特に群舞で軽快に踊るシーンなど元気いっぱいで輝いていてそれでいてクールに決めてくれるし、本当にこれからが楽しみ〜〜〜。誰かさんのいない寂しさを幾分カバーしてくれました。

 しかし、ダンサーはそれぞれ2〜4の役をこなしているわけですが、みんな実によく演じ分けてると思います。かなり演技のスキルを磨いたんでしょう。

 それから今日は、"SWAN LAKE"に出ていたアンドリュー・コルベットを久々に見るのもお楽しみのひとつ。ところが一幕はほとんど二ールとリチャードに目がいって 彼を見落としていました。二幕のクラブの場面で彼を発見!。
「あ〜、ベッドの上で眠ってるプリンスの様子を伺っていたあの白鳥さんだわ〜。」(たぶん)
エスコート役の彼はとても美しいお顔の青年でちょっと妖しい雰囲気も持ち合わせて いましたが、今日の彼は「カッコ良い男らしい男〜!」。
ステップもきちんきちんと正確に踏んでいるようで彼の性格が出ているわ!(勝手に 想像)と思いつつ心の中で彼に手を振りました。

 全体的に見て初日よりさらに良かったです。女性ダンサーの衣装もずいぶんいろんなパターンがあるようです。
ビックリしちゃったのはカーテンコール・・・。ダンサーたちが舞台の袖に入るか入 らないかというところでパッ!!と照明がつくのでダンサーたちが戻ってくるんですよね。嬉しいのですが私としては「もう皆さんお疲れだからそろそろ・・・」と見守りつつも、まるで「だ〜るまさんがこ〜ろんだ♪」状態で戻ってくるダンサーたちに、充分楽しませてもらったお礼の拍手をおくりました。


◇弥生さん◇

・マチネ・

キャスト表をもらって、NeilのAngeloだ!と大喜び。そして、Richardは、Dirk役。そう、警官&看守&キャバレーアクトもやってくれるのです。 また彼の看守役、キャバレーアクトが見られます。さらにさらに、昨日から私を虜に してしまった、Ross CarpenterくんがMarco役。 キャスト表を見て、こみ上げる喜びを抑えることができませんでした。

 NeilのAngeloはやっぱり絶品です。1幕の彼はほんとうにかわいらしい。まるで子供のようです。
Richardの看守役。相変わわず惚れ惚れしてしまうちょっといい男過ぎる看守。今日 の彼はアドリブ的なこともしてました。Angeloをレイプするシーンで、 5人の囚人達が見つめる中、Angeloの服を脱がせて自分も上着を脱いだところで、様 子をじっと見てた囚人たちが、「また始まったか」って感じで、 見るのをやめて独房の後ろの方へ引っ込んで座り込んでしまうシーン。
いつもは、囚人達が自主的に見るのをやめて引っ込むのですが、今日は、Richardが、上の囚人たちを見上げて、両手を広げて「何見てるんだお前達、引っ込んでろ」と怒鳴ってるようなしぐさをしてました。すごくリアリティーがあっていい演技でした。(でも、ソワレではやってませんでした。残念。)

 そしてRossCarpenter。彼が出ているシーンはほとんど彼を追ってしまいました。他に見たいダンサーがいても、どうしても彼を見てしまうのです。
見れば見るほど、本当にかわいらしいです、大げさなたとえですが、オムツがまだと れてないような幼さ(笑)。どうしようもなくかわいくて母親のような気持ちで彼を 見てしまいます。

囚人たちが一列に並ばされるシーンでは、みんな、足を少し開いて手を後ろに組んで (「休め」の姿勢)いますが、彼だけ、いつも、足をぴったりくっつけて、「きをつ け!」の体勢なんです。それがまたかわいいんですよね。
面会に来たRitaが去っていくところで、囚人達が彼女に対して、「ねえちゃん、こっちおいで」というニュアンスで手招きしたり、1階の二人は、シャツのボタンを外して胸をはだけたりして、犯罪者たちが鉄格子を超えて今にも襲ってきそうな雰囲気を出してますが、彼のところだけは安全地帯、といった感じです(笑)。
また、ラストのFIGHT NIGHTの群舞。まだ幼さの残る彼が一生懸命たくましさを出そ うと頑張って踏ん張っていて、とてもほほえましかったです。

・ソワレ・

 RossくんもRichardも、マチネと同じ役で出てくれました!
そして、また見られました、プライベートでもカップルのLucaとLana。また思ったのですが、Vickyは、どうもLanaの役作りのメイクとヘアをすると、ちょっとオバさんっぽくなるな、と思うのです。
素顔の彼女はびっくりするぐらい美人でしたし、もうちょっとメイクを抑え目にして もいいのでは、と思うのです。こう思うのは私だけでしょうか?好みの問題でしょう か? メイクではなく、ブロンドの髪色のせいでしょうか?もっと茶系の髪色の方がいいの かも、とも思ったり・・・。

また、今回は、Saranne Curtinが、Gina役をしてました。彼女のGinaは、ロンドンで一度だけ見てるはずなのですが、記憶に残ってなく(他のダンサーに注目してたからでしょう。)今回初めて見るような気持ちで見ました。
彼女のGina、すっごく綺麗でした!髪型は、ガールフレンドがよくする髪型(黒髪にバレッタ)で、Lanaの髪型の時よりもいっそう、彼女の顔立ちの美しさが際立って、見とれてしまいました。すらっとしてるし、舞台上で一番目立って綺麗でした。他のガールフレンドとは一味違った、気品のあるお嬢様風でした。 (私の抱いているGinaというキャラとはちょっと外れてるくらいでした。)

 今回のツアーで、ビデオ版やロンドンではなかった動きですごく可笑しいのがあります。LanaとLucaが2階の部屋で抱き合ってるところへDinoが帰宅し、車に腰掛けてふと上を見上げると、窓際でLanaが滑り落ちて見えなくなる、というところで、 DinoがLanaの動きと一緒に弧を描いて上半身を傾けるところ。ロンドンやビデオでは体を傾けるだけでしたが(それだけでも大いに笑いが起こった)、今回、傾けきったところで、「お〜い」という風に、手を振ってるんです。ここで更に大爆笑が起こります。
また、その直前に、帰宅した時、Mechanicsが各々の相手と抱き合って、あちこちに 寝ているところを発見したDinoの、すごいリアクション(両手&片足を上げる)での 驚き方がまた最高です。

何度見ても笑ってしまうんですよね、AMPのユーモラスなシーンって。微笑ましく て、人間ってかわいいなあ、と思わせてくれて。

前半もこれで終わってしまいました。残りの公演を大切にしたいと思ってます。


★2002年4月13日★

・キャスト・

<マチネ>

ディノ:スコット・アンブラー/ラナ:ベリンダ・リー・チャップマン/リタ:ヘザー・ハーベンス
アンジェロ:アーサー・ピタ/ルカ:パウロ

<ソワレ>

ディノ:ニール・ペンリントン/ラナ:サラーン・カーティン/リタ:エタ・マーフィット
アンジェロ:ユアン・ウォードロップ/ルカ:アラン・ヴィンセント


◇Tomokoさん◇

 ソワレを見てきました。今回はあえてまっさらな状態で見ようと、結局 予備知識があまりないまま望みました。

 まずは会場でキャストを確認して、スコットが出ないのにがっかりし たものの、昔からのおなじみのメンバーも名前を連ねているのに ちょっとほっとしました。アーサー・ピタもメカニックのロッコ役で出ていました。

 まるっきりまっさらな状態で見ただけに、ストーリーにはただただ 衝撃を受けました。いやぁ、すごい話ですね。
ルカ役のアラン・ヴィンセントは体形がややがっしりというか、むっ ちりとしていて好みとは外れているんだけど、踊りの動きはさすが にすごく良かったです。
アンジェロ役のユワン・ワードロップも体形がしっかりしている分 いまいちいじめられッこには見えないのが難だったけど、ダンス はとっても良くて、楽しめました。

 休憩時間に席を離れて、さて戻ろうと通路を歩いていると、なんと 友人がマシューと話し込んでいるではないですか。もうびっくり! 私も思わず、「今回初めて見たけど、ストーリーには驚いた。最後 一体どうなるのかが楽しみ。」と話しました。
後で聞けば、たまたまばったり会ったので、思わず声をかけたん だそうです。

 後半も一気に悲劇のラストに流れ込み、やや話の展開が早すぎるような気はしたものの、いつもながら、さすがのマシューのうまさで話にのめりこんでいました。 本当にすごく面白かったです。別のキャストで何回でも見てみたいと 思いました。

今度は土曜日にも行きますが、千秋楽も行きたです。


◇MISAKOさん◇

 12日・13日の両日、計3回の公演を観て帰ってきました期待に違わず、素晴らしい舞台でした!

 観た中での私の好みでは、13日17時からの公演で観た、ルカ=アラン・ウ゛ィンセント、アンジョエロ=ユワン・ウォードロップがベストキャストでした。(ラナ=サラーン・カーティン、リタ=エタ・マーフィット)これでディノをスコット・アンブラーがしてくれていたら最高だったのですが、ニール・ペリントンでした。

 その他の人物については、キャスト表に登場人物名と、ダンサーの名前が書いてありましたが、舞台の上で誰がどの名前なのかわからなくて、後でパンフレットで「あのダンサーはこの人だったのかな」と復習しました。(男性同士の絡みを演じていた中に、遠目にブラピによく似てるように見えた人がいたのですが、可能性としては、リチャード・ウィンサーでしょうか)

 12日では、ユワン・ウォードロップがルカをやっていて、彼の両方の役が観られたので、嬉しかったです。
ルカ役の方を先に見たので、どんなアンジェロになるかと期待と不安(?)で複雑な気 分でしたが、アンジェロ役としては、3人の中では一番よかった。

 13日12時からの公演はアンジェロがルカより体格がよくて、私の感覚では興醒めでしたが、初めてスコット・アンブラーを「ナマ」で観て、感動しました。
あの表情の演技は鳥肌ものでした。2階の窓にラナの手が弧を描くように消えてゆく のをユーモラスに見送った後、2・3歩足を進めて振り返った時の疑惑の表情とい い、ルカの幻覚に出てくるディノの無表情な恨めしさといい、ゾクゾクしました。

 ラナ役はやっぱりサラーン・カーティンがよかったです。リタはヘザー・ヘイベンスが、優しさの情感にあふれた豊かな表現がよかったかな。あと、キャスト表を見返してビックリしたのが、13日17時のディノ役のニール・ペリントン。12日のアンジェロだったんです。全然分からなかったのです。

 パンフレットの中に参考にした映画が書いてありました。その中の「郵便配達員は2度ベルを鳴らす」(私はリメイク版のジェシカ・ラングとジャック・ニコルソンのしか観ていませんが)「ミッドナイトエクスプレス」「マイ・プライート・アイダホ」「若者のすべて」(この映画で初めてアラン・ドロンの美しさを認識しました)「ウエストサイド物語」は、なるほど、使われているなと思い当たることができました。他の作品は観ていないので・・・。
「ウエストサイド物語」は「SWAN LAKE」の、黒鳥の32回転の音楽で、女王をはじめとした女性ダンサーと、黒鳥を筆頭とした男性ダンサーたちが踊るシーンの方が、それらしく見えるのですが、どうなんでしょうか?ジョージ・チャキリス演じるベルナルドをはじめとして、シャーク団の男女が踊る「アメリカ」のところとよく似てるな、と思ってたんですが。

 今回ラッキーなことが多くて幸せでした。13日12時からの公演では、何か事情があったんでしょうが、私の前列がずらっと5・6席ほど横に空席だったので、ものすごく見やすかったのです。
そのおかげか、前方にマシュー・ボーンが座っているのが見えました。いつも客席か ら観ているのでしょうか?

 その時は特に何もなく、「あ〜マシュー・ボーンだ」と思っただけで終わりました が、17時からの公演の開場を待っていた時、目の前をマシューがトコトコと普通に 歩いて通り過ぎかけて・・・。なぜか、反射的に声をかけてサインまでもらってしま いました。
 気付くと、彼は片手にテイクアウトしたらしいコーヒーの紙コップ、もう片方にもセカンドバッグかなにかを持っていて、わざわざそれらを床においてサインに応じてくれました。最後に「楽しんでね」と声をかけてもらって、ボ〜ッしてしまいました。

来春はいよいよ「SWAN LAKE」ですね。今度は何日通ってしまうのでしょう か。


◇弥生さん◇

 ソワレ&マチネ両方見てきました。

まずは、ソワレ。BelindaのLanaも、PauloのLucaも、私は今日初めて見ました。

 まず、Belibda。MonicaやDelores役の彼女を見て、顔が小さくてとっても美人だけど、すごい痩せてるなあ、と思っていて、そんな華奢な体型では、豊満な肉体で誘惑する、というLana役は向かないのでは?と思ってました。
でも、今日見たら、そんな心配はご無用でした。ガールフレンド役と違ってメイクを しっかりして、演技派で表情もすごく豊かで、まさに、気の強い美人若妻、という感 じ。からみのシーンも、すごく積極的で表情も怖いくらいで、LucaではなくでLanaの方がLucaを襲ってる、という感じ。(笑)すごいです。また、体が細いのに、すごい胸が大きいのにはびっくりしました。

 Lanaソロの踊りは、振り付けがかなり違いました。ここの振りは、Saranne、Vicky、両者とも微妙に所々違うなあ、と思ってましたが、彼女のが一番違いました。AMPの面白いところですよね。同じ役でも、ダンサーによって振り付けも微妙に違う、というのが。BelindaのLanaには大満足でした。

 次に、PauloのLuca。彼がRocco役をしてる時は、表情とかも自身に満ちた、なかなかいい男ぶりを発揮してたので、楽しみにしてました。
でも、実際見た感想は、うーん、ちょっと物足りないかなあ、という感じ。小柄で線 が細いので、やはり、Alanとかに比べると、見劣りします。男性女性問わず魅了して虜にしてしまう、という設定のLucaには見えなくって・・・。たまたまLanaの好みのタイプだったから惹かれただけなのね、という感じです。(ちょっと言い過ぎ?)

 先日も述べましたが、今回のツアー、4人の新人男性ダンサーが加わり(Richardも含めると5人)、彼らがみんなかっこいいので、Luca役は相当強烈な魅力を振りまかないと、LucaよりもこっちのMechanicの方がいい男じゃない!と思ってしまうのです。
 特に今日のマチネでは、ブラピ似のRichardも出てましたから、Pauloの貫禄があまり感じられなかったというか・・・。好みの問題かもしれないですが。

 Richardは、初のMarco役。つまり、ゲイの男の子役です。相手(Vito)役も、Simon Wakefieldというキュートな新人くんで、彼ら二人だと、まさに美青年カップル!ラブシーンも彼らばっかり見てしまいました。(笑) 抱き合う二人は、とても微笑ましく、かわしらしかったです。

 マチネでは、通路沿いだったのですが、通路を挟んで隣に、サラーネ、新人のティモシー・ブロウフィールド、ロス・カーペンター、マシュー、という順に座っていて、ちょっとドキドキでした。
 2幕では、ソワレで出番のあったサラーネとロスは来なくて、ティモシーくんとマ シューだけだったので、横を見るとティモシーがいました。前後や隣に座ってたお客さんがマシューにサインを求めてて、ティムくんが手持ち無沙汰にしていてちょっとかわいそうでした。(ちなみに彼は”hot”Rod役をします、かっこいいです。)

 マチネの後、BUNKAMURAの入り口の外のベンチに、ティモシー、ロス、あともう一人の新人の子が3人仲良く並んで座ってランチを食べてたんです。 「か、かわいい・・・」と思ってしまいました。

次にソワレです。

 今回私が虜になってしまったのは、Marco役のロス・カーペンター。新人ですね。 日中、間近で見たせいもあって、注目して見てたのですが、もう、とってもかわいい んです。なんか、体つきもまだ幼さが残ってて、足腰がヨチヨチしてるんです。 (笑)
表情も、特にパーティーシーンの楽しい場面の時なんか、子供みたいな純真な笑顔な んですよ。まだ大人になりきってない感じで、たぶん未成年か20歳そこそこではないでしょうか?

 2幕で、囚人役をしてて、途中で、クラブオーナーのShirleyが独房に入ってきてのダンスの際、彼女を持ち上げたりすることが多いのですが、今回のShirleyは、かなりふくよかなNanetteだったものだから、もう大変。持ち上げてる彼は、もう、必死、という感じで、腰がちょっとよろめいてました。それがまたかわいくて。 ラブシーンもかわいかったです。一生懸命で。彼、いちおしですよ!公演中ほとんど 彼を目で追ってしまいました。


★2002年4月12日★

・キャスト・

ディノ:スコット・アンブラー/ラナ:ヴィッキー・エヴァンス/リタ:エタ・マーフィット
アンジェロ:ニール・ペンリントン/ルカ:ユアン・ウォードロップ


◇はぐはぐさん◇

 12日、AMP「ザ・カー・マン」公演に再チャレンジしてきました。今回の席は、二階の最前列で、舞台全体がよく見渡せました。

 オペラグラスを調整するため、下の一階席をのぞき込んでいると、舞台に一番近 い入り口から、紺色のシャツを着た、中年の白人男性が現れました。大柄な体、四角 い顔、どうもマシュー・ボーンのようです。ボーンはセンターの空席に坐ると、自分 に気付いた観客にほほえみながら会釈したり、後ろを振り返っては観客の入りや、照 明・音響機材の準備具合を確認しているようでした。

 今日はほとんどの観客が日本人で、招待客らしい人はおらず、友だち同士で観に きた人、仕事を終えてやって来たらしい人、学校帰りの高校生などでした。初日より も空席が目立ちましたが、しかしそのおかげで息苦しさが無く、観客層も私と同じ普 通の人たちだったため、ようやくリラックスして楽しめそうな気持ちになれました。

 やや遅れて開演となりました。心なしか、ダンサーたちのパフォーマンスも、初日のような、異常にハイテンションな「力み」がなく、適度に力が抜けていたようです(いい意味でですよ!)。

 今日は、ラナ役がヴィッキー・エヴァンスで、たっぷりした前髪、両サイドの髪 を後ろにたくし上げ、後ろに垂らした毛先が鶏の尾羽のようにくるりんとしたハニー ・ブロンドの髪で、まるで60年代のアメリカのホームドラマに出てくる美人の奥さ ん、といった感じです。
アンジェロを演じたのはニール・ペンリントンという人で、非常に印象に残りま した。

 第一幕での温和で善良そうな表情、第二幕でのすっかり荒んだ、憎悪に満ちた険 しく歪んだ顔、すべてが終わった最後のシーンでの、虚ろで放心した瞳など、それぞ れがはっきりと異なっており、ルカの出現によって、人々の平和な日常がすべて破壊 された事実を象徴しているようでした。

 それにしても、第二幕の、アンジェロが手錠をはめられた状態で踊るソロは、あ れは本当に大変な踊りですね。手錠で繋がれている不自由さを表現しつつ、しなやか に動かなくてはならないのですから!

ルカ役のウォードロップは相変わらず男前でした。

 ディノ役のアンブラーは今日も絶好調で、粗野で、下品で、不潔で、最低なオヤ ジ振りに更に磨きがかかっていました。でも、なぜあんなオヤジ体型ができるので しょう?
  第二幕での酒場のシーンで、ピンクの布で頭を覆い、同じピンクのロングドレス を着た女が、やたらと「ハッハッ」と息を吐きながら、銀色の短剣を振り回す、訳の 分からないヘンな踊りがあります。黒のベレー帽をかぶり、黒の横縞のTシャツに、 黒のズボンを穿いた二人の男が一緒に踊っていますが、その一人がアンブラーでし た。(注1)
 この踊りでの体型は、全然スマートで、ディノとは全く別人なのです。ディ ノをやるときは、お腹だけでなく、体全体に詰め物をしているんでしょうか?でも顔 の輪郭も違う気がするんですよね。・・・・・・(注2)

 私が一番好きな、第二幕でルカとディノの亡霊が踊るシーンでは、今日も楽しそ うに白目をむき、血をだらだら口から垂らしていました。初日よりも血の量が多く なっている気がします(カーテン・コールでは、この血まみれの格好で、ニコニコ笑 いながら出てきます)。

 今日は観客の間に笑いが起きることが多かったです。カーテン・コールは一回だけで、過度に熱狂的な雰囲気こそありませんでしたが、この方がより自然な感じがします。
仕事帰りにちょっと寄って、楽しく面白いものを観られて、いい気分で週末を過 ごせるな、みたいな感じというか。

 私も今日はとてもゆったりした気分でしたし、二度目の鑑賞ということもあっ て、前回より余裕をもって、ダンサーの踊りや演技がどうの、というより、物語全体 を楽しむことができました。
 また、ダンサーの表情や仕草が表現する意味や、舞台装置や小道具に、いろんな ヒントがあったことに気づくこともでき、その度に前回は不可解だった多くのこと を、一つのつながりの中で理解できた気がします。

 今回の公演を一回だけ観て、なんだか話が難しくて分からなかった、派手な見せ場が無くて物足りなかった、という方がいらっしゃるなら、もう一度だけ観に来てください!二度目でかなり面白くなると思います。

(注1);これはマーサ・グラハムのパロディーです。
(注2);スコットはとってもスレンダーです。彼の演技力にだまされましたね(笑)
・Byなつむ・


◇弥生さん◇

 きょうの感想を一言で言わせていただくと、「NeilとRichardに乾杯!」です。

 まず、今日初めて、NeilのAngeloを見ました。ロンドン公演では彼はまだAngelo役をやってませんでしたよね。それで、昨年のアメリカツアーからAngeloのキャストに加わったと知った時から、楽しみにしていたんです。彼のAngeloを見ることを。
 なぜなら、彼って小柄で華奢で顔も童顔でかわいらしいから、絶対にAngelo役は合ってる、と想像できたからです。
念願かなった今日の公演!いやー、想像以上でした!はまり役です。 彼の演じる1幕でのAngeloはほんとにかわいくって、もう、抱きしめてあげたくなり ます。弱々しさ、幼児っぽさとかがすごく出ているし、素じゃないかと思わせるほ ど。
 RitaとAngeloのデュエットは、何度見てもジーンときて、弱い者を見つめる暖かいマシューの眼差しに感動し、マシューって何てやさしく愛情あふれた心の持ち主なんだ、と毎回思うのですが、今日はそれがなおさら強く感じられました。Neil、可愛過ぎます。少年みたい。また絶対見たいです、彼のAngelo。

 そしてそして、今日はもう一人、Richardにうっとり、でした。彼は今日はDirk役だったんです。ということで、警官役、看守役、そしてそしてなんと、キャバレーアクトも踊ったんです!!
 まず、修理工Dirkを演じる彼。9日、10日のかわいらしいChad役では見られなかった、すごく荒々しい男っぽさを出していて、もう、目は釘付け。

 Dirkを演じてる時の彼は、目は険しく、そして下頬を膨らませて顔の下半分をごつく見せるという感じの表情をよくするのですが、その顔が、ブラッドピットによく似てました。(普通にしてても結構似てますよね。)
相手(Delores)役が、かなりふくよかで体格のよい気の強そうな強烈な印象のダン サー(笑)、NanetteKincaidだったので、特に、ラブシーンの時など、そんな強烈なNanetteを相手にしてるせいで、よりいっそう彼の逞しさが増して感じられて、とってもかっこよかった〜。
 次に、看守役。この看守、いい男過ぎますっ!こんなかっこいい看守がいたら、私、何度も犯罪を犯し続けて刑務所へ入るわ!と思ってしまいました(笑)。もう、うっとりでした。

そしてそして、キャバレーアクト。まだ若くて経験の少ないRichardも、こんなユー モラスな笑わせ役ができるようになったのね、成長したなあ・・・、と感慨深くなっ てしまいました。 ほんとに違和感無く上手で笑わせてくれたんです。また見たいです。

 今日のEwanは、初日の時よりもよかったです。Lucaらしくなってました。短い金髪をいろんな方向に無造作に立たせていて、見た目もちょっと幼かった初日よりよくなってたし、(髪型の変化は、マシューからの指示でしょうか?)動きも、よりLucaらしかった。ちょっと安心しました。初日は緊張してたか調子が悪かったのかしら、と思いました。

 LanaとAngeloの喜びのダンスのシーン、今日もLanaが登場した時に笑いがでました。Vickyが上手いのでしょうか? (今日は、昨日とは違い、幸せのため息をつく前、登場した時点で起きました)


★2002年4月11日★

・キャスト・

ディノ:スコット・アンブラー/ラナ:ヴィッキー・エヴァンス/リタ:エタ・マーフィット
アンジェロ:ユアン・ウォードロップ/ルカ:アラン・ヴィンセント


◇弥生さん◇

 本日は念願の!実生活カップルのLucaとLanaです。
VickyのLanaは、ロンドン公演の時は、かつらがすごいカールのかかった金髪 (ちょっとオバサンぽかった)でしたが、今回はカールがゆるくなり、前より若く なった印象。 でも、どうも彼女、濃い化粧をしてかなりLanaというキャラを作りこんでますが、昨 日会場で見た素顔の方が全然素敵だと思ってしまいます。素顔の方が美人で。 特にロンドンでは、彼女がLanaの時はWillくんがLucaをすることが多かったので、 若々しいWillくんと、ちょっとケバイLanaのVickyがちょっと不釣合いでし た。

でも、今日は違います!AlanのたくましいLucaだと、二人が惹かれあうことが全 然違和感ありません。おまけに実カップル、という目で見てしまうからなのか、すご くしっくりきてました。
あまりにも馴染んでいて、不倫の危なさ、緊迫感みたいなのは、Saranneのときより 感じられなかったかも。

 Lucaが時間差でLanaとAngeloと関係を持った後、Angeloが、初めて生きる喜びを感じたかのように遠くを見つめてうっとりしているところへ、これまたうっとりしたLanaが登場する場面。
ロンドン公演の時は、舞台がまっくらでAngeloだけにライトがあたってて、Ange lo一人だけが喜びの踊りをするかと思いきや、もうひとつスポットライトができ て、Lanaが舞台後方から登場してきて、その瞬間、すごい笑いが起こったものでした。(私はこのシーン大好きで、史上最高のブラックユーモアだと思ってます。)
でも、ビデオ版や、今回の公演だと、Lanaがわりと最初から舞台にいるせいか、 ずるずるしてて笑いのきっかけがない、という感じになっていて、実際そんなに笑いが起こらず、何だか残念だと思ってたのですが、今日のVickyはやってくれました。
登場してきた後、「はぁ」と喜びのため息を大きくついて、その瞬間、どっと笑いが 起こったんです。Vicky、おみごと!!

 EwanのAngelo。AngeloとLuca両方を演じるのはWillか彼だけなので、彼のことは、どうしてもWillくんと比べてしまって、そうすると物足りないのですよね、LucaもAngeloも。
Willは、Angeloの時とLucaの時はほんとに別人で、筋肉量まで違って見え るほどで、Lucaの日は、すごい肩から二の腕にかけてが盛り上がって逞しく、 Angeloの日は華奢で弱弱しくて、同じ人の体と思えないくらいだし。
 でも、Willに比較してもしょうがないですよね、EwanはEwanなりの魅力があるわけですし。彼はなんというか、憂いを秘めたような、音楽用語を使うと、短調系ダンサーですよね、彼。Alanはもう、すごい長調系で(笑)。

   今日は、Richardはお休み、ということで、客席で一人で見てました。Arthurも、客席の一番前を歩いていくのを見かけました。出番の無いダンサーはだいたい客席で見てるようです。


★2002年4月10日★

・キャスト・

ディノ:ニール・ペンリントン/ラナ:サラーン・カーティン/リタ:エヘザー・ハーベンス
アンジェロ:アーサー・ピタ/ルカ:アラン・ヴィンセント


◇弥生さん◇

 まず、友谷真実さんを初めて見ました。Monica役です。 Monicaの髪型(黒髪で前髪パッツン&バレッタ。日本公演からは、毛先をカー ルしてる)が、日本人の顔立ちに良く似合っていて、お顔も、写真よりも繊細な感じ で綺麗な顔立ちでした。もっと派手な感じの方かと思ってたので。
 彼女のダンスは、動きがキビキビして、且つ正確で、ダンサー然としてました。AMPの他のダンサーとは一味違いますね。他のダンサーは、もっと何ていうかラフで、いかにもダンサー、という動きとは正反対で。彼女素敵でしたよ。最初は動きが硬い感じもありましたが、ちゃんとなじんでました。

 彼女がMonicaということで、今日は、私の大好きなValentinaさんは、 Mercedez役です。パーマのかかったショートヘアのかつらをつけて。 彼女は顔立ちがかわいらしいから、何でも似合います。でも、やっぱり私は、Monicaのヘア&キャラクターの方が彼女らしと思います。
 婚約パーティーでMercedezが着た衣装は、いつものただの白いワンピースではなく、白地に赤い模様が所々にあって、ハイウエスト真ん中辺りに真っ赤なリボン、 というとってもかわいいもので、彼女のキュートなムードにぴったりで超かわいかっ たです。その他にも、友谷さんがパーティーシーンで着たワンピースも、初めて見るものでしたが、とっても綺麗な色合いで素敵でした。

 今日のDinoはNeil Penlintonでした。彼のDinoは初めてです。 小柄で線の細い彼ですが、ちゃんとDinoをこなしてました。でも、Scottの Dinoよりはアクが弱くかわいらしい印象です。

 AngeloとLanaは昨日と同じです。SaranneのLanaは昨日より今日の方が以前のLana、ビデオのLana、に近かったです。

 LucaはAlan。やっぱり、彼ははまり役!もう、見てて安心!昨日のEwanはちょっと危なっかしかったので・・・。
それにしても、Will Lucaが見たかった・・・。彼のLucaは2回見ました が、もう、この世のものと思えないいい男でした。(以前、ロンドン公演のレポート で書いた通りです。)

 RitaはHeather。Ettaが母性的とすれば、彼女のは姉的な愛、といったところでしょうか。

Richardは今日も素敵でした。彼以外でも、今年から加わった男性ダンサー達とかがみんなかっこよくって、主役級以外の、Mechanicsたちのレベルが以前(2000年)より上がったような気がします。大変うれしいことです。Lucaよりこっちの方がいい男じゃん!って思える子が多くて。

 私、カーマンという作品は、主役級はLucaとAngelo、というとてつもなく魅力的なキャラクターがいるから別として、ほかの、例えばMechanicsとガールフレンド達を比べて、「男性女性を比べるとすると、どっちがより魅力的か?」となると、もう断然女性の方が魅力的、と思ってたのです。特に1幕は。 でも、ちょっとその持論が危うくなるほど、Mechanicsがかっこよくなった と思ってしまいました。でもやっぱり、女性達のキュートな魅力は不動のものです。

 今日は、前から5列目くらいで、マシュー、スコット、エタ、ヴィッキー、ベリン ダ、そしてあと一人今年加わった男性ダンサー、ロス・カーペンターもしくはベン・ ディクソン、の今日出番の無いダンサーたちのほとんどと、指揮者のBenPope等が並んで見てました。マシューにサインを求める人が少しいました。ヴィッキーは間近で見ると超美人でした!


★2002年4月9日★

・キャスト・

ディノ:スコット・アンブラー/ラナ:サラーン・カーティン/リタ:エタ・マーフィット
アンジェロ:アーサー・ピタ/ルカ:ユワン・ウォードロップ


◇はぐはぐさん◇

今日オーチャード・ホールに「ザ・カー・マン」を観に行ってきました。ダンス に加え、マイムや演技によって表現する部分もかなり多く、筋も複雑で、演劇的な面 が強いように感じました。それだけに出演者の動きや表情を目で追い、さらに意味を 理解するのが大変でしたが、とても楽しめました。

踊りの善し悪しは私には判断がつきませんが、どのダンサーもすばらしかったと 思います。
とりわけ、ルカ役のユワン・ウォードロップと、ラナ役のサラーン・カーティン はよかったです。第一幕の、ルカが工場の人々をからかいつつ踊るソロでは、ウォー ドロップの力強い、しなやかな動きに惚れ惚れと見とれてしまいました。
カーティンも、DVD版「白鳥の湖」で見たときから、とても魅力的な人だと 思っていましたが、体つきは美しく、色気があり、踊りもきれいで、殊に表情がとて も豊かでした。

今日はほとんど踊らなかったものの、ディノ役のスコット・アンブラーは、さす がとしか言いようがありません。この人がいるだけで、舞台の雰囲気が違うという か、ひときわ精彩を放つようです。

 第二幕で、ルカが酒場で泥酔し、自分が殺したディノの幻影と踊るシーンでは、ア ンブラーがとにかく凄まじかったです。明らかに、ルカは「死人」と踊っている、と 分かるんですから!それがまた不気味、かつどことなくコミカルで、ここまでグロテ スクな雰囲気を醸し出せるというのはすごいと思います。一番私がゾッとしたのは、 アンブラーが、死者独特の無表情さで、口からつーっと血をしたたらせるシーンでし た。

この演目では血袋が大活躍で、ルカ、アンジェロ、ディノ、みんなぴゅーぴゅー 血を吐いていますね(笑)。それから、タップ、かけ声、吐息を用いる場面も多く、 セリフが無くてもここまで生々しさが出せるんだなあと感心しました。

 今日は初日のせいか、招待客(プレス、芸能関係者、関係会社・組織のお偉いさん たち)が相当数いたようで、私は今日一日で、おそらく一生の間に出くわすであろう 合計数よりも多い芸能人を目にしたと思います。

ただ、なんとなく釈然としないのは、会場全体に楽しもうという雰囲気が、なぜ あんなにもなかったのか、ということです。それとも、ダンスの公演とは、こんなも のなのでしょうか?わざとらしい「ブラボー屋」がいたこと(招待客のお偉いさんた ちの世話をしていて、私の隣の空席に坐り込んだ関係者)も不愉快でした。私はもっ とアットホームに、身近に楽しめるものだと思いこんでいたのですが・・・・・。

これは、会場が少し大きすぎたせいもあるかもしれませんね。さらにオーチャー ドはホールの構造上、音が小さくくぐもってしまう欠点があるらしく、音楽がまるで テープを流しているように聞こえて、今ひとつ臨場感がありませんでした。

   あとは、ひょっとしたら、今、目の前で繰り広げられている「これ」を、どう分 類し、理解したらよいのか、戸惑っている人が多かったのかもしれません。私も、 「カー・マン」は、むしろ難しいと思いました。ストーリーが「カルメン」とはほと んど関連がなく、参照対象がありませんし、舞台設定やストーリーも簡単ではありま せん。予習をしないと追いつくのが大変なタイプの作品に入ると思います。

 来週あたりにもう一度観に行こうかと思っています。


◇弥生さん◇

初日を見てきました!ロンドン公演を2000年の9月と10月、2回に分けて合計 11公演も見た者として、ロンドン公演と比較する形になりがちですが、私の見方で 感想を述べさせていただきます。

今日は初日ということで、オーチャードホール入り口は報道陣(カメラマンたち)が たくさんいて、眩しかったです。
当然ですが、招待客や関係者も多いようでした。以前ペールギュントで一緒に仕事を した蜷川幸雄さんも来てたようです(私は見てないですが、小耳に挟んだので)し、 私の同じ列には、カーマンを8回もご覧になっているというカーマン通で、SPUR を始め雑誌やビデオでカーマンの解説文を書かれている、特に映画関係で有名なフリーライター、佐藤友紀さんもいらっしゃいました。私は彼女の書く文(素人感覚でちょっぴりミーハー、且つ視点がするどく的確。読んでて共感できる文)が好きです。
また、芸能人も多く訪れたらしく、今朝のTBSの番組の芸能コーナーでも舞台の映像がチラッと出てました。

 まず最初に、ダンサー個人についての感想です。
Lucaは、EwanWardrop。でも彼なぜか、ロンドンで見た時よりもいい男ぶり が感じられないのです。ちょっと幼い感じ。髪型が、後ろを刈上げた感じに短くなってたことと、体がやせたのか、肩から二の腕にかけての筋肉の盛り上がりもあまりなくって(もともとAlanやWillに比べると線が細かったですが)、ちょっとLucaを演じるには無理があるかなあ、という印象。ロンドンの時に印象的だった、色素の薄い灰色の鳥のような目の持つ眼光の鋭さ、もあまり感じられませ んでした。

ロンドンで見た時は、彼は、LucaもAngeloもどちらもハマってましたが、 今日の印象だと、Angelo向きだな、という感じです。

 LanaはSaranneCurtin。彼女もだいぶ印象が変わりました。一言でいうと、コミカルなヴィヴィアン・リー、という感じ。顔がどことなくヴィヴィアンリーに似てて(もちろん美しく)、でも、表情はよりコミカルで。 かつらも変わって、前髪が短く、後ろ髪はソバージュっぽいカーリーヘアでした。 (ウエーブがきつくなった感じ)さきほどに書いたとおり、EwanはSaranneを誘惑するにはちょっと幼く感じてしまいました。

 RitaはEtta。彼女は以前と全然変わりません。顔やスタイルのみならず、動きも変わらないというか、いつも見せる彼女らしい体の動き(独特な動きしますよね彼女。Vickyとかもそうですが)を、いつでも変わらず見せてくれます。ムラがないんです。すごいなあ、と思います。熟練したダンサーの証拠でしょうか?

 AngeloはArthurPita。彼の演じる1幕での“いじめられっこ”Angeloは、あいかわらず、あやしげで、しかもかわいくって、もうはまり役ですね。彼の演じるAngeloは、ラストでLucaと喧嘩する時は、本当に復讐する、対決する、という感じで、色々経験して強くなったね、成長したんだねと思わせてくれます。(一方Ewanの演じるAngeloは、Lucaへの思いを断ち切れず、「ほんとは好きなのに」と思いながら殴りかかる印象ですが・・・)

 DinoはScott。ちょっと痩せたかな、という印象。あいかわらず上手いで す。(残念ながら彼は日本ではDino以外はやらないようです。ロンドンで一度だけ見た彼の修理工役を見たかった・・・。大人の魅力や貫禄があってセクシーな修理工でした。)

 Monica役のValentina。私がAMPで一番大好きなダンサーなので、来日してくれていたとわかって感激です。彼女ちょっと痩せたようです。背が低くて二の腕やふくらはぎがふっくらしてて健康的なかわいい系の彼女が好きだったのですが、痩せたせいかより美人系になりました。

 待望の新人Richeardは一幕ではChad役でしたが、素がかっこいいから目立ってました。彼はいずれLucaのような役ができるようになる器でしょう。楽しみです。2幕での、全て黒の、ハイネックTシャツに皮ジャン、円いサングラス、という姿は最高に似合ってました。惚れ惚れしちゃいます。

 AlanVincent。今日は修理工Dirk役。ということで、2幕では、看守、そしてキャバレーアクトもやってました!私、キャバレーアクトでは彼が一番好き。だって、一番可笑しくて笑えるから。お笑い系の素質を感じます。今日も最高の表情と動きで私を大いに笑わせてくれました。

 さて、次に振り付けや演出で感じたこと。
カーマンは、開演の10分くらい前から幕が上がり、修理工場の日常の様子、といっ たような光景が見れますが、ロンドン公演のオールドヴィックでは、開演時間が19:45分だとすると19:30頃からそれが始まったので、まだ全員が席に着いてないうちに会場内がざわざわしてる中で、舞台上で勝手にそれが始まってる、という感じでしたが、今回は、開演時間19:00からそれが始まったので、みんな席について待ち構えて固唾を呑んでシーンとしてる中でそれが始まった感じなので、ちょっと改まった感じでした。

 修理工たちの踊りの次のシャワーシーン。ある意味で私注目してました。というの も、バスタオルを腰に巻いた2人の修理工が腰のタオルをはずすシーンは、2000年9月の時は、後ろを向いて、タオルを外して広げ、そのタオルを体の前へ持ていってまず前を隠してから振り返って客側を向いて、それから後ろへ去っていく、というものだったのが、10月の時は、後ろを向き、お尻側をタオルを広げて隠しながら、そのまま振り返って前を向いたので、フルモンティ状態だったのです。
 だんだんゆるくなったのかな、と思ったものでした。今回、日本ではどうするのだろうと思ってましたが、9月ヴァージョンでした。今後どうなっていくかはわかりませんが。(笑) 

 ガールフレンド達が登場しての修理工たちとのダンス。私、この中の、修理工がそれぞれのGFを360°宙返りさせながらリフティングする動きがすごい好きなんで す。
 それほど体の大きくないAMPの男性ダンサーたちが、わりとふくよかで持ち上げるのは実際楽ではないであろう女性たちを、いかにも楽そうに、まるで樹木を根っこ丸ごと抜いて一回転させて脇へドン、と置くように扱い、女性たちも、体が上下さかさまになるので、腿やお腹があわらになって。
でもビデオ版では違う振りに変わっていて見られなくて、「もし手を滑らせたら女性 は頭から落ちることになってとても危険だからやめたのかな」と思ってたのですが、 今日舞台ではちゃんとやってたので、このことはすごくうれしかったです。

 観客の方ですが、会場は、100%ではないですが、あまり空席も目立たず、まんべんなく埋まっていたと思います。
 カーテンコールの拍手も盛大で、特にスコットや、初日ということで舞台に出てきたマシューに対しては、特に盛大な拍手と歓声が上がってました。ほっとしました。 また、笑う場面も、小声ですが笑いがおこっていました。ロンドン公演でよく聞こえ る、ご婦人方の貫禄ある笑い声とかはありませんでしたが(笑)

 また10日も見に行きます。振り付けや演出について今日書ききれなかったことや、ほかのダンサーについて、等また述べさせていただきます。


◇ローブリッターさん◇

ついに、ついに観て参りました!一夜明けてもまだ興奮さめやらず、すばらしかっ た〜!前日にKDMの方からメールを頂き、ウィル君が来日キャストに入らなかったことはかなり前に決定していた事がわかり、完全に心の整理をつけて(?)初日を迎えることができました。

さて、昨日・・・ですが、かなりの芸能人が目に止まりました。やはり初日って芸能 関係者が多いんですね。

開場となり、まず期待していたパンフレット(2000円也)を買いました。 ウィル君は来てないけど写真ぐらいはあるでしょ〜?ありました。でも当然ですが キャストの写真入りのページにはないわけです。
会場係りの方に「今日のキャスティングボードはどこですか?」と当たり前のように 尋ねたら「さきほどお渡ししたビニールの袋の中に印刷物が入っております。」というお返事であわててクロークに引き返しました。(その袋の中に来年2〜3月に公演予定の「白鳥の湖」の優先予約DM申し込み書がありました。チケット発売は今秋予定と。)

幕があく・・・というのではなく、舞台のセットに急にスコットさんが現れる、あ〜 そうそう、こうゆう始まり方だったんだ。次々に出てくるメンバーをなんだかとっても懐かしい人たちに逢ってる・・・ような不思議な感覚です。
あ〜、やっと本物の彼らを観てるんだわ〜。あそこに(MAN WANTEDの下)いるのがウィルだったら・・・と思いつつもアーサー・ピタにはがんばってほしい!と願いながら。

そしてビデオではルカ役のアラン・ヴィンセントがディアク役でしたのでジェイムズ ・リースより明らかにがっちりとした体格の彼がステージの脇のほうにいると、彼のルカのイメージが強すぎるのか、比べてユアンのルカにはキャラ的な物足りなさを感じてしまいました。私がビデオを見すぎたせいかもしれませんが・・・。

エタもスコットもすばらしかったです。ラナを演じたカーティンはコミカルなしぐさが多くなっているように感じました。
ACT 1のリタとアンジェロのパ・ド・ドゥーの前の群舞は振り付けが変えられているところがありましたし、ビデオでは映らない部分の踊りが観れることもあってやっぱり!舞台の魅力って大きいなあと実感しました。

チャド役のリチャード・ウィンザー君はリー・スマイクルとは全く別のキャラで キュート、ビート二クスでも好演してました。なんだか群舞で踊っていた頃のウィル (また言ってしまった。)を観ているような。
そしてビデオのオリジナルキャストのメンバー、アダム・ガルブレイスやニール・ペ ンりントン、ヴィッキー・エヴァンスも素敵でした。

実際のステージでのチェンジが楽しみだったレズの舞台美術もさすが!レズ・マジッ ク!!

そしてビデオではなかったマーサー・グラハムのパロディ・・・。
えっ!?エタ? スコットさん?アランなの?・・・この御三方!最高でした。エタ の「ハァ〜っ」というのがおかしかったのですが、もっともっと観ていたかった。存在感・大ですね、彼らは本当にすばらしいダンサーです。

これを書き出すとかなり私的感情移入しそうですが、(・・・と一応お断りして。) アーサー・ピタのアンジェロはあのソロのダンスの後でもっと変わって欲しかった!ビデオのケンプは映像ですから、マシューの目で見て最高のものに仕上がっているのは当然ですが昨日のアーサーには「運命のダンス!」としての迫力に欠けたかなあ、演技力、ジャンプのテクニックももっと上を望んでしまいます。

リタとアンジェロの関係ももっと濃く出ていたほうが良かった・・・なんて、アー サー君、ごめんなさい。でもがんばって。アンジェロ役にはユアンと二ールもクレジットされています。

ラストのハーモニーの看板に、・・・come back soonと出るのですが、ほんと、すぐにハーモニータウンへ戻りたくなります。あと数回!観る予定なのですが。

最後にマシュー・ボーンの姿がステージに現れたときはほとんど反射的に立ち 上がって拍手を贈りました。すばらしい舞台をありがとう。


◇花見さん◇

初日、心配してたんですけど(←いろいろ)、すごいいい出来でした。踊りがとって も大きくてカンパニー全員が自由に舞台の上で個性を発揮してました。

私がロンドンで観た時のキャストはラナ=ミケラ・メッツア、ルカ=アラン・ヴィンセント、アンジェロ=ユアン、リタ=エミリー・パーシー、ディノ=スコットだったので、今日のサラーン、ユアン、アーサー、エタ、スコットが、もう全然違う作品のような印象を与えてくれました。これぞイギリス舞台の粋ですね。個性こそが大事って感じで。

とにかく、観たい場面に目が足りないので、違うキャストをねらってまた行きたいで す。あぁ観られてうれしいのに、もっと観たい病にかかってしまって欲求不満です。


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