UK tour report


By Ms.Nagako

2000,June

★このレポートはナガコさんから寄せられたものです。貴重な情報をいつも感謝しております★

by なつむ


6月21日に、The Car Manを観てきました。
一言で言うなら、素晴らしかったです。私は本当に楽しみました。
この日のアンジェロ役は、ウィル・ケンプでもユアン・ワードロップでもなかったのですが(アーサー・ピタという人でした)、良かったです。ディノのスコット・アンブラーは・・・かなりすごかったです。コメディ入ってました。

ルカの役をアダム・クーパーがやったりしたら最高に格好良いだろうなぁと思いま した。
もちろん、他の人はダメなんて事は全然ないんですけど。

シャワーシーンの作り方とか、おそらく口に血のりを含んでいて、乱闘のシーンで 「スプラッシュ!」させるところなんかは、はっとする演出でした。
あと、表面的 な出来事だけじゃなくて、犯罪を犯してしまったものが負う精神的責め苦も、美味く 表現されていたと思います。

ただ、ダンスは確かに、スワンレイクと比べると、斬新さには欠けるという印象を 持ったような気もします。
カルメンにのせて、軽快にかつエロティックに踊ってい て素敵だったんですけどね。ルカがラナを誘惑するところなどは、黒鳥を思い起こさ せるような、悪く言えば結構似た感じではあったような気もしました。
だけど、魅力的な男のテンプテーションなんて、そうそういろんな方法で演出でき るものではないのかもしれませんね。

そして、その後6月23日と24日も観てきました。
私の感想を言わせていただくと、アンジェロはアーサー・ピタにぴったりの役だと 思いました。
残念ながら、ユアン・ワードロップはアンジェロの役には少し、野性味 がありすぎるというか、ナイーブさがたりないかな?という印象を持ちました。ルカ に関しても、アラン・ヴィンセントの方が役にぴったりしてるかなあ、という感想を 持ちましたが、もちろんあくまでも私の印象ですが・・・
スコット・アンブラーは本 当に素晴らしかったです。

昨日と今日は劇場で、マシュ・ボーンを見かけました。他に数人のダンサーさんも いました。
今日はマシュー・ボーンが同じ列に座っていたのですが、多分、一緒にい たのが、レズ・ブラザーストーン氏ではないかと思いますが、よく分かりませんでし た・・・。

公演後にマシュ・ボーン氏と話したところ、来年にLAに行く予定で、NYにも行く かもしれないけど、NYの方は定かではないということでした。
あと、来年フィルミング(映画撮影)をするということでした。

公演内容に関しては、ロケーションとして、アメリカの中の、イタリアン・アメリカンコミュニティーが舞台に選ばれているのですが、何故スペインではなくてアメリカなのかということに関しては、スパニッシュコミュニティというのは、あまりにもありきたり(obvious)だと思ったから、とおっしゃってました。
あと、イタリアン・コミュニティーにすることで、ソフィア・ローレンの様なイメージ(どんなイメージなのでしょう?彼女ってイタリア人ですか?)にしたかったとおっしゃってました。
後、もう一つ、途中で、キャバレーの余興シーンとして、一人の女性と二人の男性が踊るシーンがあるのですが、そこはカルメンと関連があるのかどうか尋ねたところ、カルメンとの関連性はなくて、アメリカの振付家、マーサ・グラハムのような踊りを入れたかったんだ、とおっしゃってました。

全く関係ないですが、ウィル・ケンプは上の通りけがで出演出来なかったのです が、ボックスオフィスの人によると、ウィル・ケンプのご両親が今日は観ていたらしいです。ついでのマシュ・ボーンのご両親も。
昨日はホワイエで、アーサー・ピタがお母様らしい女性と抱き合ってるのが見えたので、結構出演者の家族が見に来ているようでした。

やっぱり最終的な感想として素晴らしかったです。本当にあと何回でも観たいくら いです。
ハイ・ウィコムの劇場は小さな劇場でかなり近くで観ることができました。
オールド・ヴィックがどの程度の大きさなのか私は知らないのですが、大きい劇場 なら、また雰囲気も変わるかもしれませんね。
マシュー・ボーンは昨日も今日もメモ を取りながら観ていたようですので、ウエストエンドに行くまでにはまた改作される のかもしれません。
あぁ、私も11月ぐらいに見に行きたいです・・・。


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