'97 10/8〜10/15

 ロンドン旅行記準備号


〜これからロンドンに行ってみようという人に〜  

私たちがロンドンに行こう!と決めたのはある夏の日。私の思惑はAMPの「シンデレラ」を観る事で、友人はそれに引きずられた訳です。
彼女の仕事の関係で、行こうという話しはかなり前から決まっていたのに、いつ行けるのかがはっきりしたのは8月の末。まぁ、フリーステイで行くからいつ申し込んでも大丈夫だろうと考えたのが、大きな間違いでした。

私がまず一番初めに確保しなければと思ったのはAMPのチケットでした。
日本のチケット会社に問い合わせるという事も考えたのですが、あまりに高い手数料(£1=約¥200で、£32.5のチケットが手数料込みで¥11000)にちょっと疑問を覚え、他の方法を考える事に。
AMPからチケットを買おうと思った私は早速ロンドンに手紙を送りました。しかし待てど暮らせど返事は来ません。多分新作の事で忙しいのだろうと思い諦めていた所、チケットを取ってくださるとロンドン在住の方が言ってきて下さったのです!
その方のお陰で私はAMPのチケット2回と、更に英国ロイヤルバレエのチケットを手に入れる事が出来ました。(本当にありがとうございました)

チケットを確保出来た私はもう安心だと思い、のんびりと旅行会社に頼まなければと友達と話していました。しかし、現実はそんなのんびりした状態ではなかったのです。

その電話は9月3日の朝にかかってきました。電話の主は友人で、ロンドンのフリースティは全て一杯だというのです。会社から電話をしてきた彼女に、後はこっちで探すからと言い私はあちこちに電話をかけはじめました。
まずはJALパックのアヴァ「ロンドンフリースティ」へ。でもここもキャンセル待ちです。次はANAに電話しましたが、こちらもキャンセル待ち。仕方なくJTBへ電話したのですが、ANA、JALを使うツアーは既に満杯でキャンセル待ちすら受け付けられないとの事。
どうして?と絶望的になりながら、次の手段を考え始めました。
その結果こうなったら航空券とホテルを自分で予約して、完全なフリーで行くしかないという考えに辿り着きました。

そこで以前から何度か他の友達が使っているHISに電話をかけてみる事に。まず航空券を探してもらいました。しかし、JALもANAも満席です。HISお薦めのKLMオランダ航空まで満席でした。
もう駄目かもしれないと思い、最悪パリまで飛んで陸路で入るとかかなぁと考えていると、何と英国航空の関空〜ヒースロー直行便が空いていたのです!といっても残り3席というきわどさ。即座に予約を入れ何とか航空券は手に入れる事が出来ました。因に料金は直行便の往復で¥117000でした。

それにしても、何故こんな事に?と思ってカレンダーを見ていると、私たちが行こうとしている10/8〜10/15は3連休を挟んでいたのです。今ごろ気が付く私たちも私たちですが、連休の威力はものすごいものだと驚かされました。

2日後、HISに頼んでおいたホテルの資料が到着。ウェストエンド周辺で地下鉄の駅から近い所という条件で5件ほどピックアップして電話で問い合わせました。すると、何とと言うか、やっぱりと言うか、今度はホテルがどこも満室で空いていないのです!
ロンドンに行く事は出来るようになったのに、今度は泊まる所がないっ!またまたパニックになり、とにかく連泊なんていわないのでホテルを探して下さいと頼んで電話を切りました。
しかし、夕方になっても電話はかかって来ないのです。仕方なく他の方法を考えようと「るるぶロンドン」を見始めました。すると、ホテルの紹介の欄に「日本での予約」という書き込みがありました。日本での問い合わせ先が書いてあったのです。
初めは試しにJTBのホテル予約センターに電話してみました。まず初めに手数料を聞いてみたところ、一人一泊¥2100ですと言われ、あまりに法外な値段に頼む気を失う。6泊する私たちは、手数料だけで一人¥12600も取られる事になります。
ここは駄目だと思い、日本での問い合わせ先の一つ「ユーテル・インターナショナル・リミテッド」(tel:03-3475-3434)に電話をしてみました。

先ほどの経験を活かしてまず手数料を聞くとかかりませんとの事。早速希望のホテルが空いているか聞いてみました。しかし、ここも既に満室。諦めて次の会社に電話する事に。

次に電話したのは「フォルテ&メリディアン・ホテルズ&リゾーツ」(tel:0120-09-4040)
再び手数料を聞くと、ここもないという事でした。どうやらロンドンのホテルの日本事務所のようです。早速希望を告げましたが、またまた満室でした。
仕方なく「ウェストエンドで舞台を見るのでその近くでツインで一泊£120ぐらいのホテルはありませんか?」と聞くと、何とあったのです!
場所はコヴェントガーデンで、ロイヤルオペラハウスのすぐ側。地下鉄ピカデリー線のコヴェントガーデンから徒歩3分という好条件。そしてバス付きのツインで、通常なら£150の部屋を特別割引中で£107で用意出来ますと言われました。

言うまでもなく喜んで予約を入れ、電話を切りました。ホテルは「ストランドパレス」というところで、ガイドブックの地図を見るとちゃんと書き込まれていました。

後でだんだん分かって来たのですが、このホテルはロンドンの中心にあるというのが自慢というだけあって、とても便利な所に建っています。
トラファルガー広場もすぐ近くですし、ピカデリーにもチャリング・クロスからだと一駅。パック旅行のフリースティで街の中心から外れたホテルにされるよりよっぽど良かったと思いました。(イタリア旅行ではたいがい街の外れのホテルでした)

数日後ホテルの予約書とパンフレットが送られてきました。最近改装工事を終えたばかりの部屋は写真を見る限り清潔で、明るい感じです。全ての部屋にTV、ドライヤー、ティーセット、ズボンプレッサーがついているそうです。
ホテルのキャンセルは日本でなら3日前まで、ロンドンでなら当日の午後2時まではキャンセル料がかからないという事でした。割引までついてこの条件。本当にここに頼んで良かったと改めて思いました。(帰国後、最悪だったとか言っていたら笑えますね)

というところまでで、飛行機とホテルとチケットは完了しました。次はポンドです。

ガイドブックで読むとポンドのトラベラーズチェック(以後T/C)が一番いいという事なので、T/Cを購入する事にしました。そこで「東京三菱銀行」のHPを見て、どの支店で扱っているのかを調べてみました。すると、大阪では予想通り3カ所でしか扱っていなかったのです。

わざわざ行くのもなぁと思い、他には無いのかと探してみると、何と郵便局で扱っていました!(ご存知でしたか?)全国の郵便局で扱っているという事なので、早速近くの大きめの郵便局に問い合わせました。
すると、「え?扱ってませんよ」との返事。
「インターネットで書いてましたよ、郵便局のHPにしっかり書いてました」と言うとお待ち下さいとの事。
郵便局員すら知らないなんて!と驚いていると、扱っていた事に驚いている郵便局員が電話口に戻ってきました。
「扱っているそうなんですが、ここでは扱ってないんですよ。そっちに問い合わせて下さい」と言われ、教えてもらった電話番号に電話してみました。

そこでようやく詳細が分かりました。郵便局(預金の窓口)で扱っているポンドのT/Cはアメリカン・エクスプレス・カードのもので、£100綴り(£20×5枚)と£250綴り(£50×5枚)があるという事でした。
レートはもちろん毎日変わります。今回購入してみて分かったのですが、どうも予約しておいてから取りに行った方が無難なようです。
郵便局でT/Cを扱っている事を知らない人が多いせいか、案外在庫を持っていなかったりしますので、二度手間を防ぐ為にも購入の際には予約して下さい。(予約していてもレートは取りに行ったその日のもので換算されます)

という事で、やっとロンドンに行く準備が終了しました。
初めてのロンドン旅行なので、完全にフリーで行くというのはちょっと冒険という感じですが、私の英語力を試す事が出来る絶好のチャンスだと思います。(大丈夫なのかっ???)

ホテルの予約、航空券の事、そしてT/Cの購入など、皆さまの旅の参考になれば幸いです。
それでは、行ってきます!

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