〜 これからイタリアへ行く人に 〜  

最近イタリア旅行はちょっとしたブームで、これから行こうと思われている方も多いと思います。

このページはこれから旅行を計画されている方が抱くであろう疑問に少しでもお答え出来ればと思い、作りました。旅行記と重複するところもありますが、旅の参考にして頂ければ幸いです。

<ツアーで行くか、フリーで行くか>

どこを旅行するにしてもそうですが、旅行を計画する時最初に決めなければならないのは、ツアーにするかフリーにするかです。はっきり言って、イタリアの場合私のお薦めは絶対にツアーです。イタリアに行きなれている人なら別かもしれませんが、初めての方はツアーで行くべきです。イタリアは日本と違い、治安がいい国ではありません。(最近日本も物騒ですが)スリは本当に多い国で、観光客の現れるところにはジプシーも必ずといっていい程存在します。イタリアの中でも特にスリに狙われ安いのは駅なので、慣れていない人はスーツケースを持っての移動は避けた方が無難です。ツアーで行く限り、荷物を持って駅構内を移動するという事はありません。また、イタリアは観光する所が沢山あるので、効率良くまわる為にも、ツアーをお薦めします。

<どんなツアーを選ぶのか>

 今回私はイタリアだけを9日間かけてまわるというツアーを選びました。時々3カ国周遊というツアーもありますが、私はイタリア国内のみの周遊をお薦めします。イタリアは見るべきものが沢山あり、今回随分ゆったりまわった様に見えますが、それでもまだ見られなかった所が沢山あります。これを2日やそこらですっ飛ばして見ていくというのは、欲求不満になってしまうと思います。旅をしながらもっと見たかったのにと悔しい思いをしない為にも、イタリアだけをまわるツアーをお薦めします。

<イタリアの通貨リラの話し>

イタリアの通貨はリラですが、リラは日本の銀行ではほとんど扱っていません。では、どこで両替したらいいのか。それは言うまでもなくイタリアです。成田でも両替は出来ますが、レートはイタリアのそれよりかなり悪いのです。私はイタリアの空港で両替しました。レートはそう悪くありませんでした。 イタリアに持っていくのは円(現金)がいいと思います。T/Cという手もありますが、手数料を考えると現金が一番いいでしょう。ただし現金でもっていく場合、千円札も混ぜて持っていく事をお薦めします。両替は言うまでもなく全てお札でやりとりします。イタリアに着いた時の両替は一万円札でいいと思いますが、もう少しで帰国という時になって千円札がないばっかりに、一万円分リラに両替するというのはもったいない話しです。残ったリラはどうしようもないと考えた方が無難です。リラから円へのレートは非常に悪いです。またこれはヴェニスだけですが、日本円がそのまま使える所が多いので、ヴェニスに行く予定がある場合は、円の現金を持っていかれる事をお薦めします。

<貴重品はどうするか>

まず、一番大切なのはパスポートです。これがないと帰れなくなります。ツアコンの話しによると、紛失すると再発行を待つ間の宿泊費などで、平均60万円かかるそうです。それならホテルに置いておけばいいじゃないかと思いますが、出入国以外でも必要な時があります。どこの国でも同じだと思いますが、ブランド品を購入して免税手続きの書類を作るときにパスポートは必要なのです。パスポートは肌身離さずがベストです。私はトラベルグッズ売り場で購入した、ウエストポーチ型の貴重品入れに貴重品を入れ、腰(洋服の中)に巻き付けていました。これなら目立ちませんし、ひったくられる事もありません。肩からさげるバッグには、お茶代ぐらいしか入れないというのがベターです。また、ひったくりを避ける為にも荷物は車道側ではなく、歩道側にかけるようにするのも知恵です。 それから、セーフティーボックスですが、イタリアの場合故障しているものが多いので、使用する時には必ず一度空で試してから使用するのをお薦めします。

<トイレの話し>

イタリアのトイレはほとんどが有料です。トイレの前に人が立っていて集金していたり、カゴが置いてあったりしますので、その時には200リラ程度払います。ほとんどのトイレは水は流れにくく、時間で流れるようになっている、センサーで流れるようになっているetc・・・という所が多いので必要な水以外、使うのはやめましょう。後で自分が困ることになります。 また、イタリアはトイレが見つけにくい国です。美術館やレストラン、バールなどに入った時は必ず行くようにするのが賢明です。日系のデパートを見つけたら、トイレを使用する事をお薦めします。ここならチップは要りませんし、大抵清潔で使いやすく出来ています。ホテルや中級以上のレストランのトイレで見たことはありませんが、イタリアのトイレには便座が付いていないものがあります。ちょっとしたショックを覚えるものですが案外多いので、便座付きが見つかるまで我慢しようと思わず、使う事に慣れて下さい。基本的にトイレは洋式ですが、トルキッシュスタイルと言われる和式も中にはあります。(最後の晩餐の所で初めて見ました)

<服装>

私が旅行したのは6月なので、申し訳ありませんが、ここでは夏の服装しか取り上げることしかできません。とにかくイタリアは縦長の国です。北と南では気温も天候も違います。ローマからフィレンツェまでは天気もよく、日差しも痛い南国!という感じでしたが、ヴェニスあたりから上は、アルプスの影響で南国ムードは一気に消え去り、曇った肌寒い国に変わってしまいます。 イタリアの太陽は日差しが痛いほど照り付けるので、サングラスと帽子は必需品です。又、北に行くほど天候は不安定なので、ヴェニスやミラノでは、夏でもカーディガンと傘は携帯するのが賢いでしょう。

<持っていくと便利なもの>

これはどの国に行くのにも同じなのかもしれませんが、今回大変重宝したものは携帯用のウェット・ティッシュです。イタリアにはお絞りというものが存在しません。しかし、バールのテーブルなどは結構汚れたままになっていてベタベタしているところが多いのです。そんな時に便利だったのはウェット・ティッシュでした。

<食事>

イタリアの食事は基本的においしいので、特に困る事はありませんでした。といっても、ツアーでは平均点に達しているといった程度の食事しかでてきませんでしたが、他の国に行くよりも食生活には不自由しないと思います。また、イタリアには日本人観光客も多いので、日本語のメニューがあるお店も結構ありました。

<水>

イタリアの水道水は基本的に飲まない方が無難です。歯磨きに使うといった事は問題ありませんが、日本人はミネラルウォーターを購入する方が無難でしょう。イタリア語でミネラルォーターは「アクア・ミネラーレ」と言います。ガス入りとガス抜きがあり、日本人はガス抜きでないとほとんどの人は飲めないと思います。レストランなどで注文する時は「レス・ガス」か「ノン・ガッサータ」と言います。注文の時にサイズを聞かれますが、小さいのは「ピッコロ」(500mlぐらい)大きいのは「グランデ」(1000ml)です。お店で水を購入する時には、ペットボトルを振ってみると、ガス入りかどうかわかるとツアコンが言っていました。(でも案外分からない場合が多いので、聞いてみるのが確実です)

<言葉>

基本的に英語が通じる国イタリアですが、街の人々にはイタリア語しか通じないと考える方がいいと思います。そこで、覚えておくと便利な言葉を少しあげてみたいと思います。

「ありがとう」→「グラッツェ」
「こんにちは」→「ブォンジョールノ」
「こんばんは」→「ブォナセーラ」
「おやすみなさい」→「ブォナノッテ」
「さようなら」→「アリベデルチ」
「すみません」→「スクージ」
「どういたしまして」→「プレーゴ」
「Aはどこですか?」→「ドベ エ A」
「カプチーノをお願いします」→「ウン カプチーノ プレファボーレ」

お店に入る時には「ブォンジョールノ」といい、出る時には「グラッツェ」と言って出るのが一般的です。

<免税手続き>

タックス・フリーのシールが入り口に貼ってあるお店で30万リラ(24000円)以上の買い物をした時、免税を受ける事が出来ます。有名ブランド店では黙っていても手続きをしてくれますが、 購入の時に「タックス・フリー、プリーズ」というと書類を作ってくれます。 その時にパスポート番号が必要になるので、高価なものを買いに行くときにはパスポートを持っていきましょう。この書類を作るとき、返金はどういう方法でしますか?と聞かれます。空港でリラ(現金)で受け取るという方法もありますが、お薦めはクレジットカードです。この方法ならクレジットカード会社を通してに日本円で返金されます。出国時に購入したものを出来るかぎりスーツケースに入れ(開けるように言われることはまずないと思います)、免税カウンターに作ってもらった書類を出し、スタンプをもらいます。これを空港内のポストに投函すると、3カ月後ぐらいに返金されます。

<買い物>

イタリアは7月がセールシーズンです。この時にはグッチなどのブランド店までもがセールになります。少しフライングして6月末にセールを始める店も結構あります。そこそこの値段でデザインのいい洋服やバッグが欲しい人には、リナシェンテやウピム、コインといったイタリアのデパートがお薦めです。配りもののお土産(お菓子など)を売っているのは、私たちが行ったコースだとヴェニスが最北だとガイドさんに言われました。 イタリアでは基本的に値切るという事はしません。が、ヴェニスのガラスは別だと言われています。「スコント」と言うと、結構まけてくれるという話しです。

HOMEに戻る
イタリア旅行記インデックスに戻る