ハチミツとクローバー

恋をした。
それだけのことなに、
世界はまぶしい。


「人が恋に落ちる瞬間をはじめて見てしまった」

 待望の話題作『ハチミツとクローバー』は、恋が芽生え、つぼみが膨らみ、花が咲くか咲かないかはわからない、そんな大切な時間を描いた物語。美大生5人「全員片思い」という切ない恋模様を描いた、あらゆる世代から圧倒的共感を得る青春恋愛コミックの傑作がついに映画化。原作の世界観を大切にしながら、映画にはオリジナルのエピソードも加わる。揺れ動く恋心が、繊細な演技、リアルな台詞、ポップで爽やかな音楽、ファンタジックなCGなどによって、まるでスケッチをするように生き生きとスクリーンに描き出される。不器用な恋のときめきと切なさ、友情の痛みと喜びが青春の光の中でキラキラと輝く。恋が現在進行中の、あるいは恋をしたことのある全ての人へ贈る青春恋愛映画の決定版が誕生した。原作は、現在、集英社「コーラス」誌上で絶賛連載中、売り上げ部数は累計480万部を突破し、第27回講談社漫画大賞を受賞、もっとも映画化が熱望された羽海野チカの大人気コミック。今夏TVアニメの続編「ハチミツとクローバー2」も放映が決定し、本作の公開とともに、2006年夏は「ハチクロ」ブーム到来の予感。

「自分の好きな人が自分のことを一番好きになってくれる、たった、それだけの条件なのに、
永遠にそろわない気がする」

--- 全員片思いの切なく甘酸っぱいラブストーリー ---

浜美大に通う、竹本、はぐ、森田、真山、あゆの5人は、花本研究室で知り合った仲間。ある日、純情な青年竹本は、一心不乱にダイナミックな絵を描く天才少女はぐと出会う。はぐは、花本先生の姪で、人を惹きつける不思議な魅力を持った少女だった。彼女を初めて見た瞬間、竹本は恋に落ちてしまう。その日から、彼にとって世界は昨日までと全く変わって映る。不器用ながらもはぐをランチに誘う竹本。一方、竹本が恋に落ちた瞬間を目撃した真山は、アルバイト先の年上の女性に恋をし、あゆはそんな真山を一途に想う。放浪の旅から戻ったもう一人の美術の天才、森田が大学に復学し、作品に情熱を迸らせるはぐに興味を持ちはじめる。いつもと変わらない風景が少しずつ変化し、それぞれの恋心は、ゆっくりと前へ向かっていく。

「あの日の海はあんなにキラキラしてた」

--- 誰かに恋をしたとき、世界は違って見える ---

誰かを好きになっても、必ずしもその相手が自分を好きになってくれるとは限らない。恋は、簡単に思いどおりにならないから、切なくもどかしい。竹本は無我夢中に絵を描くはぐの姿を見て恋に落ちるが、想いを伝えることがなかなかできない。「描くことは生きること」と絵に対する情熱を迸らせるはぐは、周囲の期待と森田の存在に平常心を失い、絵が描けなくなってしまう。美術では天才的才能を誇る森田だが、はぐに対しては不器用な愛情表現しかできない。年上の女性に振り向いてもらえない真山は、自分を舌ってくれるあゆに同じ態度をとってしまう。大好きな真山に告白する前に失恋してしまうあゆは、気持ちの行き場をなくしてしまう。恋のベクトルはこの5人の主人公のようにいつも一方通行から始まる。それでも、人は恋をする。恋をすると、何気ない景色がまぶしくみえる。出会った瞬間に見えた花びら、好きな人と見た海、それらのシーンは、観客が経験した風景と重なり、その場所に戻ったかのような甘酸っぱく切ない感情へと観客を導いていく。恋を描くキャンバスに彩られる色のような様々な感情・・・切なさ、痛み、もどかしさ、喜び、前へ進んでいく勇気。恋をすることの素晴らしさが、見終わった後の観客の心に爽やかな風となって吹き込む。誰もが”今の時間の輝き”に共感する青春恋愛映画となった。

--- 豪華布陣のキャスト&アーティストによる夢の実現 ---

主演の竹本役には、本作が初の単独主演となる『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』でも大活躍の「嵐」の櫻井翔。音楽、テレビ、映画、舞台と各方面でその才能を発揮している。はぐ役に、『花とアリス』で清々しい少女を演じた今や若手ナンバーワン実力派女優・蒼井優。森田役に東京藝術大学出身、独特の存在感で俳優として活躍する『CASSERN』の伊勢谷友介。真山役に今の日本映画に欠かすことの出来ない才能を発揮する『アンテナ』の加瀬亮。あゆ役には彗星のごとく現れ、その才能を続々と開花させる『八月のクリスマス』の関めぐみ。そして、花本先生役に爽やかな笑顔が魅力の堺雅人、理花役には西田尚美と人気・実力ともに注目のスターが集結した。監督は「KDDI」サントリー「BOSS」などの人気CMを手掛け、国内外の広告賞を数多く受賞する人気CMディレクターの高田雅博が初メガホンを取る。溶けてしまいそうなふわふわとしたした淡い感情にポップでカラフルな色づけをして映画ならではのハチクロ・ワールドを見事に創り出した。さらに、爽やかな感動を呼ぶ音楽。主題歌はスピッツが本作のために書き下ろした新作「魔法のコトバ」。そしてエンディングテーマはスガシカオ作詞・作曲の「アオゾラペダル」を「嵐」が歌う。スピッツ、スガシカオとともに映画のための楽曲提供は初めて。原作者の羽海野チカが作品を書き始める前にスピッツのアルバム「ハチミツ」と、スガシカオのアルバム「clover」を聴いていたことによってコミックのタイトルが決まったのはよく知られている。加えて、天才少女はぐの絵をMAYAMAXXが担当し、生き生きとした力強い絵を披露する。これら豪華布陣のキャスト&アーティストによって映画『ハチミツとクローバー』の青春のきらめきを余すとこなく伝える。


。 羽海野チカ(原作者)より映画へのコメント 。

撮影現場に行かせていただく度に
「どうにかしてこの時間をこのまま全部とっておけないものか」と
そればっかり考えていました

まるで学園祭の前の夜のように思えて 終わってゆくしかないのに
ずっとそこにいたいような気持ちでいっぱいでした

現場にいるスタッフさん皆さんの(多分私と同じく好きなものを仕事にしてしまった人たちの)
脱ぎきれない青春スーツがあちこちにちらばっていて
「ああ ひとりではないんだなぁ・・・」と
胸に沁みるような日々でした

ゼロ号試写を見た時 自分の作品の中ではかなえられなかったコトがひとつ
かなえられているシーンがあって 涙がぽたぽたこぼれました

素敵な言い方が浮かばなくてもどかしいけれど

映画にしてもらえて ほんとうにほんとうによかった

美しい身体で どかどか歩く 背の高い森田さんと

けものの子どものように 愛くるしく 強い瞳のはぐちゃんと

原作より ずっとずっと 潔く 美しい山田さんと

こんな姿で目の前をフラフラされたら
私だって山田になるしかないような真山くんと

くしゃくしゃのシャツに くしゃくしゃの笑顔が花のようだった
花本先生と

はにかんだ顔をされると こちらまでもじもじしてしまう
日本犬のようにりりしく どこか切ない竹本君と・・・

そして
何度も もう一人の自分のように思えた 高田監督に

ありったけの感謝を込めて

羽海野チカ


★このページはヘラルド・エンタープライズさんに全て情報提供をして頂き、掲載の承諾を得ています★


◆梅田ガーデンシネマにて2006年7月22日よりロードショー◆

梅田スカイビル(空中庭園)タワーイースト4F
TEL; 06(6440)5977

・上映時間・

7月22日(土)〜8月4日(金)

(連日)10:10/12:30/13:00/14:50/15:20/17:10/17:40/19:30

8月5日(土)〜

(連日)10:10/12:30/14:50/17:10/19:30

キャスト:櫻井翔(竹本祐太役) 蒼井優(花本はぐみ役) 
   伊勢谷友介(森田忍役) 加瀬亮(真山巧役) 関めぐみ(山田あゆみ役)
   堺雅人 西田尚美 堀部圭亮 宮崎吐夢 銀粉蝶 中村獅童 他

原作:羽海野チカ「ハチミツとクローバー」集英社刊
監督:高田雅博
脚本:河原雅彦 高田雅博
音楽:菅野よう子
主題歌:"魔法のコトバ" スピッツ
エンディング・テーマ:"アオゾラペダル"嵐

2006年/日本

配給:アスミック・エース


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