木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

(C)2006 映画『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』製作委員会

・ はじめに ・

 この映画を紹介するに当り、本当ならプレス資料を読み、ここで可能な範囲で映画の紹介をさせてもらうところなのですが、一ファンとして、どうしても映画を観るまでは何も知らない状態でその日を迎えたい(笑)という思いから、映画に関する情報を摂取することは極力避けてきました。
 という訳で、今回「何故私がそこまで思い入れがあるのか」を(自己満足ながら。笑)語り、皆さんにこの話しに興味を持ってもらえればこれ、幸い!というスタイルを取る事にしました。という事で、以下は私が語る『木更津キャッツアイ』です。

・・・ 何故、キャッツは特別なのか Byなつむ ・・・

 木更津キャッツアイが「ワールドシリーズ」となり、映画になって帰ってくる!このニュースが飛びこんで来た時、私の周りでは、ちょっとした騒ぎになった。携帯メールが飛び交い、互いに喜びを分かち合ったのだ。キャッツ復活を聞いた瞬間「あの5人が帰ってくる!」それだけで感動した自分を今でも思い出す事が出来る。

 冷静に考えれば!「木更津キャッツアイ」はテレビドラマで、キャッツの5人は私の知り合いでも、友達でも何でもない。彼らは物語の登場人物であり、実在する人達ではないし、あくまでも宮藤官九郎が生み出したキャラクター達である。にも関わらず、このドラマが好きな人達は(多分共通した感覚だと思うが)木更津にはぶっさん、バンビ、マスター、アニ、ウッチーが居て、公助も、ローズ姉さんも、美礼先生も、モー子も、山口先輩も猫田も、みんな木更津で暮らしている気がしているのだと思う。
その「彼らは木更津にいる」感覚から来る、この「久々に彼らに会える!」感。前回の映画、日本シリーズでキャッツの5人が「久しぶりだ〜っ!」と円陣を組んだ瞬間、観客も恐らく一緒に「久しぶりだ〜っ!!」と心の中で彼らと一緒に叫び、円陣を組んでいた。これは私の勝手な思いこみではないと思うが、キャッツファンは彼らに愛着と愛情を持ってしまっているのだ。愛すべきバカ、愛すべき友情、愛すべき人間達。そして、次々に繰り出されて来る笑いと、ほろ苦さと、せつなさ、そして優しさ。自分の中のある部分が、行った事もない木更津の、「木更津キャッツアイ」という町の住人になってしまっているようなそんな感覚。これは何とも不思議な作品なのだ。

 『木更津キャッツアイ』。それは、クドカンと金子監督を父に、磯山プロデュー サーを母に持ち、最高のキャストと最高のスタッフにより愛情たっぷりに育てられた物語。
  ドラマ放送当時、初回こそ二桁だったものの、最後には一桁にまで視聴率が落ちたにも関わらず、DVDで人気に火がつき、映画化された時には大ヒットという ちょっと変わった経歴の持ち主。時代を先取りしていたが為にリアルタイムには人気が出ず、後から皆が追いついて来たとも言えるこの作品。レンタルしたDVDで1話目を見た時の稀に見る面白いものを発見してしまった!というワクワク感は、未だに忘れることが出来ない。

 ガンで余命半年と宣言されたぶっさんが、その余命をどう生きたのかが、この物語の変わらないテーマ。そして、ぶっさんにバイバイを言う為の物語がこの『木更津キャッツアイワールドシリーズ』。今回のポスターの猫が泣いてるように、日頃物語では泣かない私も(実はドラマ版で既に一度泣かされているのだが・・・)今回ばかりは涙を流しながら、ぶっさんにちゃんとさよならをしたいと思う。


☆梅田ガーデンシネマ 上映時間☆

〜11月17日(金)

(連日) 10:15/12:50/15:25/18:00/20:35

11月18日(土)〜12月1日(金)

※12月2日からも時間を変えて、引き続き上映

(連日) 11:00/13:35/16:10/18:45


★このページは梅田ガーデンシネマさんに全て情報提供をして頂き、掲載の承諾を得ています★


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