ピアニスト

LA PIANISTE

〜2001年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞〜

最優秀主演女優賞 イザベル・ユペール
最優秀主演男優賞 ブノワ・マジメル


ぼくは あなたが どんなに哀しい 秘密を持っていても

愛しています


・・・2002年3月2日より梅田ガーデンシネマにてロードショー・・・

★このページは日本ヘラルドさんに全て情報提供をして頂き、掲載の承諾を得ています★

・上映時間はこのページの最後に掲載しています・


 妥協を許さぬ芸術作品 (ル・フィガロ紙) 

爪を立て、力強く、繊細で、脆い、優しく、官能的、誠実、ふしだら、
深みがあり、忘れることができない、これは本物。(ル・パリジャン紙) 


◆監督ミヒャエル・ハネケが語る映画『ピアニスト』◆

『ピアニスト』について

 原作が出たのは15年前のことです。当時の私はまだ一般公開される映画を撮ってはいませんでした。テレビ映画を撮っていたのです。しかし当時すでにこの物語は映画に向いていると思いました。今回の私自身のテーマは、いかにしてヨーロッパでヨーロッパ俳優を使って、しかもヨーロッパ以外の観客にも受け入れられる映画を撮ることができるか、表面を撫でるだけのものではなく、同時にポルノフラフィーに堕さない、セックスをテーマにした映画を撮ることはできるか、ということでした。私にとっては賭けでした。危険な賭けでありゲームでしたが、それに魅せられてもいたのです。
 それまでの作品とは確かに異なっています。『ファニーゲーム』がスリラーのパロディとすれば、『ピアニスト』はメロドラマのパロディと言ってもかまいません。パロディにするために、メロドラマの常套形式を利用しているのです。そして原作もまた、19世紀的な古典的心理小説のように見えて、実は別物です。ところが書き方自体は古典的小説作法に則ったかのように書かれているのです。それを映画の手法として生かそうと私は努力しました。ですから、もちろん、私の以前の作品とは趣が異なっているのです。

日本の観客へ

 なにも宣伝効果を狙って言うわけではありませんが、『ピアニスト』は、オーストリアと並んで、どこの国よりもまず日本でこそ理解されるに違いないと思います。仕事への鉄の規律、とりわけ音楽の領域での鉄の規律がテーマになっています。オーストリアを別とすれば、これほど数多くの音楽家を生み出している国は、それも演奏家を生み出している国は、ほかにありません。私のイメージでは、この鉄の規律、芸術を介して社会的ヒエラルキーを上り詰めるための鉄の規律こそが、この映画のテーマなのです。まさしく日本でこそ理解されるにちがいありません。


◆主演俳優ブノワ・マジメルが語るハネケ監督◆

ハネケ監督について

 彼はとても緻密な監督だ。基本的にはワンシーン、ワンカットの長回しの人で、映画的トリックやイメージの操作を嫌う。映像の信憑性を重視していて、どちらかというと映画というより、舞台の匂いのする人だ。遊びはない。ハネケは人間をいかに深く掘り下げていくかを考えている。


母と娘は双子のように強い絆。

そして誰よりも 強い愛憎で結ばれる。


梅田ガーデンシネマにてロードショー

梅田スカイビル(空中庭園)タワーイースト4F
TEL; 06(6440)5977

☆上映時間☆

3/2(土)〜3/29(金)

(連日)10:25/13:05/15:45/18:25(〜20:50)

3/30(土)以降 詳細は後日お知らせします


キャスト:イザベル・ユペール/ブノワ・マジメル/アニー・ジラルド
アンナ・ジーガレヴィッチ/スザンネ・ローター/ウド・ザーメル

監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ

原作:エルフリーデ・イェリネク(鳥影社刊)「ピアニスト」

撮影:クリスティアン・ベアガー  美術:クリストフ・カンター

2000年/フランス=オーストリア合作/ヴィスタ

ドルビーSRD/上映時間132分

提供:日本ヘラルド映画+アミューズピクチャーズ+テレビ東京

配給:日本ヘラルド映画


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