・Message from Mr.Matthew Bourne ・


・・・Mr.Matthew Bourneから日本のファンの皆さまへのメッセージです・・・

By Natsumu


 2002年11月21日、"Matthew Bourne's Nutcracker!"ワールドプレミアの翌日の舞台を、ロンドン、エンジェルにある劇場"Sadler's Wells"に観に行きました。
良く客席から舞台をチェックするマシューだけに、もしかしたら劇場で会えるかもしれないと淡い期待を持ちつつ、当日客席に座り周囲を見回してみましたが、残念ながらどこにも姿は見えず・・・私は2階席だったので、もしかしたら1階に?と半ば諦め、日本から持ってきたマシューへの手紙は劇場スタッフに預けるしかないのかしらと思っていたところ、開演間際、何故か空いていた私の一列前の席(2階最前列)斜め前方に男性4人が入ってきました。ぎりぎりだわねと見ていると、その一人が何とマシュー・ボーンではありませんか!手が届くには少し離れていますが、こんな近くにマシュー・ボーンが!舞台の開始とマシューの登場のダブル・ドキドキに見舞われながら、"Matthew Bourne's Nutcracker!"がいよいよスタート。絶対に1幕と2幕の間でマシューに手紙を渡さなきゃ!と少々緊張しつつ、1幕目の舞台に没頭していったのでした・・・

 さて、興奮のうちに1幕目が終わり、いよいよ勝負の時が!(笑)いつものようにメモを片手に舞台のチェックに余念の無いというより、その為にここに居るマシューが私の目の前に近づいてきます。さあ、勇気を持って!
「Excuse me,Mr.Matthew Bourne」
と、ここでシャツにクルーネックのセーター、そしてパンツというカジュアルな姿のマシューが立ち止まってくれました。
「日本から来ました。この手紙読んでください。」
「ありがとう」
「あの、私は日本であなたについてのHPを作っているのですが」
というと、にこっと笑ってくれます。
「日本のあなたのファンにメッセージを頂けませんか?」
「いいですよ」
と快諾。手渡したノートとペンを持って休憩で人の居なくなった座席前の通路に立って書きはじめてくれました。
「来年、日本でSWAN LAKEが予定されていますが、日本には来られるんですか?」
と聞くと、ここで顔をこちらにあげて
「うーん・・・分からないなぁ。行ければいいけどね。」
「来年のシザー・ハンズはいつごろになるのでしょう?」
「うーん・・・来年の遅い時期。まだ何も決まってないんだよね」
「秋ですか?冬?秋?」
「そう・・・遅い時期(笑)本当にまだ何も決まってないんだ」
「じゃあ、リトルマーメードは?」
「あれはNYなんだけど、2004年!」
「4?」
「そう、4」
とにこにこ。ここで、はいとペンとメッセージを書いてくれたノートを返してくれました。
「本当にありがとうございます。今夜の舞台、本当に楽しんでます!」
「ありがとう」
とまたにっこり。そして、すっと手を差し出してくれました。しっかり握手し、じゃあねと舞台チェックメモを片手に会場を後に。
残った私は、偶然という名のつく自分の幸運に喜びながら、今渡してもらったばかりのメッセージをみつめていました。

 舞台が始まって2日目という状態で、メモを片手にチェック中という、仕事中であるにもかかわらず親切、丁寧に接してくださったマシュー・ボーンに心から感謝すると同時に、いつも変わらぬ人柄の彼の懐の深さに改めて感動しました。

 翌日も私はSadler's Wellsに行き、今度はマシューが座っていたドレスサークルの最前列に座りましたが、この日は一度も彼を見かける事はありませんでした。21日の自分の幸運に改めて喜んだ渡英でした。

さて、マシュー・ボーンからのメッセージです。皆さまも、よいクリスマスを!


November 21st,2002 @ Sadler's Wells


・・・"Matthew Bourne's Nutcracker!"のストーリー、レポートを後日掲載致します。お楽しみに!・・・
☆冒頭の写真は、Sadler's Wellsのポスターを撮影したものです(撮影・Natsumu)☆


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