漸く3時を迎え、再びチェスターフィールドの事務所に向かいます。
今度は鍵を受け取り、ドライヤーを貸し出してもらって荷物を持ってエレベーターに
乗りこみました。
渡された鍵は2つ。両方とも玄関の鍵です。これから1週間、滞在する部屋どんな所なのか、少しどきどきしながら開けたドアの
先には・・・
「あ、広い」
「あ、きれい」
フローリングの床がまず目に入ります。入ってすぐの部屋には丸テーブルと
椅子が二つ。ここで食事が出来る広さです。
その奥にはソファーとテーブルのいわゆる応接セットが。テレビとスタンド、そして
電話もあります。入り口右手には大きめのクローゼットがあり、その奥はキッチンで
す。
早速荷物を中に入れて、部屋の点検です。
リビングの奥には寝室が。ドアでちゃんと区切られています。
シングルベッドが二つ並び、その横にもクローゼットがありました。
そして、その隣にはバスルーム。結構広く、バスタブもたっぷりしています。
そして、洗面台の上には貼り紙が。
『勝手に改造することを禁じる』
これって、やっぱり勝手にペンキ塗ったり壁をぶち抜いちゃう
人が居るっていう事なんでしょうか。
そう言えば、映画『結婚の条件』で新婚夫婦が家を購入して、自分達でペンキを塗ったり、修繕したりして家を住めるようにしていましたが、アメリカでは、住まいは自分達で改装するのが主流なのかもしれないと、またまたカルチャー・ショックを覚えます。
再びリビングに戻り、クローゼットを開帳!すると、中にはちゃんと掃除機が。そして、バスタオルとハンドタオルも2本づつかかっていました。ハンガーもあります。でも、どれも種類はばらばらでここに滞在した人が置いていったもの風です。
更にキッチンをチェック。スポンジ、洗剤、フライパン、ナイフ、フォーク、スプー
ン、それに電気釜まで!
ちゃんと揃っていました。自炊OKという事です。とは言うものの、食べ好きな私達は
どう考えても毎日食べ歩きになるので、恐らく使うことはないでしょう。
なかなか過ごしやすそうな部屋に満足し、ちょっとくつろぎモードになり、ためしに
TVのスイッチをつけました。すると、
「・・・・ピカチュウだ・・・」
日本で見ているわけではないので話しは良く知らないのですが、どうも
主人公の男の子らしき子が、テレビ電話でお母さんと話しているシーンが
展開されています。
「I am Pokemon City now」
おおーっ、英語で話してるっ!!と当たり前の事に驚いてしまいました。
アメリカでポケモン・・・アメリカですっかり人気キャラクターとして定着した
2001年現在ではそう驚く事でないのですが、1998年当時は放映されて
いる事既に衝撃でした。
おもしろい!と更にチャンネルをまわします。
と、今度はスペイン語専門チャンネルが登場。もちろん、語学チャンネルではなく、
スペイン語放送です。恐らくケーブルテレビなのでしょうが、ヒスパニック系の人口
の多さを感じさせられました。
そしてまたチャンネルを回すと・・・
「あっ!幻魔大戦!!懐かしい〜」
こっちは原語放送、英語字幕付き。日本語を聞きながら英語を読むと、英語のシンプ
ルさがとても面白い!今回、テレビをつける回数は結構多くなりそうです。
一応部屋のチェック及びTVチェックも終了し、いよいよブロードウェイに出発です!予約しておいたチケットを受け取りに行くべく、我々の「NYの家」を後にしました。
とにかく、先ほど途中で引きかえしたセントラルパークから始めようという事で、 再びNYのオアシスに足を踏み入れます。
広い公園なので現在地がいまいち分からないけど、とりあえず北より南の方が安全だというので、南下していきます。
紅葉の季節で、落ち葉に彩られた歩道を歩いていくと、居ました!
噂に聞くリスを発見!こんな大都会でリスです!!
思わずシャッターを切ります。あっという間にリスは木に駆け上がり、
姿を消しました。とにかく写真には撮ったと満足して先に進みます。
伸びた枝で少し暗い道に差し掛かり、ちょっと怖いかな?と思っていると、今度は馬が出没!乗馬をしている人がいるのです。その後も、ローラースケート、スケボー、ジョギング、サイクリングと様々な人に遭遇。
そして、人の集まる人工池に出ました。大きな贋岩の上で寝そべる人、
絵を描いている人、皆思い思いに楽しんでいます。そして池には白鳥が。
まさしく都会のオアシスです。
そんなのんびりした池の周囲を見まわすと、ありました。高層ビルが
向こうの方に建ち並んでいます。うーん、NYです。
再び探索を開始し、そのビルが立ち並ぶ方へ、地図で言うとリンカーンセンター
方面に進んで行きます。
ところで、公園に入ってからずっと気にはなっていたのですが、通れない道というか
、仕切られた道が所々にあるのです。工事している風でもないし・・・と不思議に思っていたのですが、漸くその理由が分かりました。
明日11月1日はNYCityマラソンの日なのです。ゴール地点と思われるところには、
観客席が用意されています。
ハロウィーンに、マラソン・・・結構イベントが多い時にNYに来たのねと思うのと同
時に、今回ホテルを取るのに苦労したわけが分かりました。
明日の準備で忙しい人達の間を抜け、公園の端を目指して進んでいくと、今度は大きな野原が現れます。皆気持ちよさそうに寝そべったり、フリスビーをしたりして遊んでいます。空を見上げると飛行機型をしたバルーンが浮かんでいました。
うーん。気持ちがいい・・・
秋の青空の下、自然と都会が共存しているNYならではの風景を眺めつつ、ニューヨー
カーの気分をちょっぴり味わいます。
セントラルパークの散歩を満喫し、今度はチケットを受け取りにニールサイモン・シ
アターへ向かいます。
とにかくパークを抜け、地下鉄で移動という事で、セントラルパークをウェストサイ
ドに向かって横切っていきました。その途中、ジャズを演奏する路上パフォーマーに遭遇。これが素晴らしく上手いのです。まず、リズムが全く違う。
ベースといい、ドラムといい、上手いの一言に尽きます。
空港スタッフが歌うコールポーターに続き、二度目のカルチャーというか
ミュージック・ショックです。
思った以上に、NYは音楽に満ちていると実感させられます。
それと同時に、日本人とは根本的にリズム感が違うのだということも
嫌というほど実感させられました。
こう、言葉では説明できないのですが、
聞いた途端違うと分かるのです。とにかくCDなどではなく、生で聴くと
その違いは歴然としています。これはもう、生まれ持ったものが違うと
いうことなのでしょう。
路上パフォーマーでこの腕前・・・益々ミュージカルへの期待が高まります!
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